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宮本武蔵(六) の商品レビュー

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25件のお客様レビュー

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2011/02/19

黒沢明の「7人の侍」に似た(あちらが似ているのだろうが)村人を村人たちとともに悪者から救う話も出てきて、面白く話は進む。ストーリーとは関係ないが弟子の伊織が「おらも大きくなったら、柳生様(将軍家のご指南役)のようになろう」と言うと武蔵は「そんな小さ望みを持つんじゃない。、、、富士...

黒沢明の「7人の侍」に似た(あちらが似ているのだろうが)村人を村人たちとともに悪者から救う話も出てきて、面白く話は進む。ストーリーとは関係ないが弟子の伊織が「おらも大きくなったら、柳生様(将軍家のご指南役)のようになろう」と言うと武蔵は「そんな小さ望みを持つんじゃない。、、、富士山をご覧、あれになろう、これになろうと焦るより、富士のように黙って、自分を動かないものに作り上げろ。世間へこびずに世間から仰がれるようになれば、自然と自分の値打ちは世間の人が極めてくれる」武蔵の人生観を見た言葉でした。

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2011/01/15

吉川英治の武蔵は、司馬遼太郎の土方とは違って、 とにかく、真面目だ。 常に己を反省し、また人から学ぼうとする。 人によっては、 この小説の中に延々と続く、探求の旅は、地道で長く永く、 時に、単調かもしれないけれども、 俺はかな~り、はまった、わけで。 武蔵 対 小次郎 武蔵...

吉川英治の武蔵は、司馬遼太郎の土方とは違って、 とにかく、真面目だ。 常に己を反省し、また人から学ぼうとする。 人によっては、 この小説の中に延々と続く、探求の旅は、地道で長く永く、 時に、単調かもしれないけれども、 俺はかな~り、はまった、わけで。 武蔵 対 小次郎 武蔵 対 お通 武蔵 対 弟子の育成 武蔵 対 自然の猛威 武蔵 対 己の煩悩 ・・・ 彼の気づきと、成長がとってもおもしろいのだ。 しかし、この巻での醍醐味は、 武蔵が、一人で戦うのではなく、 時に、軍師として。村人を統率し、野武士軍団を一掃する下りにある。 歴史に"もし"は無いけれども、 もし彼が、もう少し前に生れていたら、 信長が席巻した戦国時代の様相は、相当変貌していたはず。 と、勝手に妄想しつつ、 吉川英治の宮本武蔵の魅力を味わっていただきたく、 勝手な名場面を引用したい。 (なお、軍師宮本武蔵の活躍は、ぜひ小説を手に取っていただきたく!)

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2010/10/21

法典ヶ原の開墾・伊織との出会い 江戸での小次郎の活動 が主に描かれています。 武蔵の精神が成熟しようとしています。人を屈服させる剣ではなく、世を治めるための剣、または武力。その思想が開墾で見事に表れています。吉岡一門との死闘に勝っても驕ることなく、絶えず内省を続けてきた結果...

法典ヶ原の開墾・伊織との出会い 江戸での小次郎の活動 が主に描かれています。 武蔵の精神が成熟しようとしています。人を屈服させる剣ではなく、世を治めるための剣、または武力。その思想が開墾で見事に表れています。吉岡一門との死闘に勝っても驕ることなく、絶えず内省を続けてきた結果でしょう。一人の人間の精神的歩みです。 柳生への旅に出たお通、日々精力を強めていく小次郎、彼らと武蔵の運命はどのように絡んでいくのでしょうか。次が楽しみです。

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2009/12/31

~内容(「BOOK」データベースより)~ 長い遍歴をともに重ねてきた城太郎は、木曽路でぷっつり消息を絶ち、武蔵は、下総の法典ケ原で未懇の荒野を開拓しはじめた。恃むべき剣を捨て、鍬を持った武蔵!これこそ一乗寺以後の武蔵の変身である。相手は不毛の土地であり、無情の風雨であり、自然の暴...

~内容(「BOOK」データベースより)~ 長い遍歴をともに重ねてきた城太郎は、木曽路でぷっつり消息を絶ち、武蔵は、下総の法典ケ原で未懇の荒野を開拓しはじめた。恃むべき剣を捨て、鍬を持った武蔵!これこそ一乗寺以後の武蔵の変身である。相手は不毛の土地であり、無情の風雨であり、自然の暴威であった。―その頃、小次郎は江戸に在って小幡一門と血と血で争い、武蔵の“美しい落し物”も、江戸の巷に身を奇せていた。 ~~~~~~~~~~~~~~~~

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2009/10/04

新たな弟子伊織を迎え、いろんな意味で成長していく武蔵。この頃には沢庵坊の風貌さえ窺がえる事ができる。伊織への礼儀の躾け方は見習わなければいけないかもしれないと痛感させられた。

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