ドナウの旅人(上) の商品レビュー
よくある熟年離婚の話…
よくある熟年離婚の話かな?と思いましたが、もっといろいろな人間模様が書かれた作品。どうしてこんなに家庭内の問題を鋭く描けるのかと感心してしまいます。ドナウ河に沿って旅をする、というシチュエーションにも惹かれます。
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若いころに読んでドナ…
若いころに読んでドナウ川に憧れました。年をとった今また読んでも涙がでます。宮本作品にはまるきっかけとなった一冊です。
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書き出しを読み始める…
書き出しを読み始める度に壮大なドナウの旅の始まりに気持ちが高ぶってきます。若い男とドナウの旅を始めた母・絹子、西ドイツで恋人と再会して母を追う娘・麻紗子の2組のカップルが織り成す旅。フランクフルトからウィーンへ至るまでの町々の情景やそこで出会う生き生きとした人々の姿が手に取るよう...
書き出しを読み始める度に壮大なドナウの旅の始まりに気持ちが高ぶってきます。若い男とドナウの旅を始めた母・絹子、西ドイツで恋人と再会して母を追う娘・麻紗子の2組のカップルが織り成す旅。フランクフルトからウィーンへ至るまでの町々の情景やそこで出会う生き生きとした人々の姿が手に取るように伝わってきます。
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これは まさに時間…
これは まさに時間を忘れさせてくれる本。秋の夜にぴったりではないでしょうか??宮本さんはやっぱり 小説っていいなってしみじみ思わせてくれる作家さんです
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宮本輝作品初めて。描写がくどくて読みづらかった。話の展開も遅い。やっぱり自分には芥川賞受賞作家の作品は読みづらいものが多い。あと麻沙子が好きになれなかった。
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上下巻と長い物語。最初は挫折しそうだったが読み進めるうちにどんどんひきこまれた。感想は解説に集約されていた。
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母から借りた本 ・ 今で言うモラハラ的な夫を捨て突如家出した母、絹子 ドナウ川に沿って旅をしたいという手紙を受け取った娘の麻沙子は母を引き止めるため、かつて自身が過ごした西ドイツへ飛ぶ かつてのドイツ人の恋人シギィと再会し、共に母を追う中、絹子が17歳年下の愛人、長瀬と共にいるこ...
母から借りた本 ・ 今で言うモラハラ的な夫を捨て突如家出した母、絹子 ドナウ川に沿って旅をしたいという手紙を受け取った娘の麻沙子は母を引き止めるため、かつて自身が過ごした西ドイツへ飛ぶ かつてのドイツ人の恋人シギィと再会し、共に母を追う中、絹子が17歳年下の愛人、長瀬と共にいることを知る やがて、二人を見つけた麻沙子とシギィの4人はドナウ川を下る旅に出る ・ まず、もう古い! 1988年刊行…ってことは35年も前!! 言い回しも古臭い 『〜ですわ』とか『〜しましたの』とか それがいい味出してるっちゃ出してるのかもしれない…といい方向に考えてみる とっても分厚い上にやや冗長的なので時間かかった こんなんが下でも続くのか…うーん…とは思うが続きも気になる 絹子と同年代だけに17歳も年下の彼とどうなっていくのかも気になるし 昔の東欧の共産圏についての描写は興味深い
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母絹子が父との離婚を決意しドナウ川を沿って黒海に向かう旅に出ることを手紙で知った麻沙子は西ドイツに向かう。そこはかつて自らが青春時代を過ごし、自らの臆病さから共に人生を歩まず去る事を決めた恋人がいる場所。恋人ジークフリートと再会し、再び恋に落ちたが母は17歳年下の長瀬道雄と旅に出...
母絹子が父との離婚を決意しドナウ川を沿って黒海に向かう旅に出ることを手紙で知った麻沙子は西ドイツに向かう。そこはかつて自らが青春時代を過ごし、自らの臆病さから共に人生を歩まず去る事を決めた恋人がいる場所。恋人ジークフリートと再会し、再び恋に落ちたが母は17歳年下の長瀬道雄と旅に出ていることを知る。 母を見つけた麻沙子とジークフリート、母絹子と道雄の4人旅が始まる。
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☆1982年筆者6か国(西ドイツ、オーストリア、ユーゴスラビア、ハンガリー、ブルガリア、ルーマニア)取材旅行 1983年11月5日~1985年5月28日 朝日新聞連載小説 29歳麻沙子 50歳母 P35 ドイツジョーク きれいな娘がいつも豹の背に乗って散歩した。あるとき、娘は豹...
☆1982年筆者6か国(西ドイツ、オーストリア、ユーゴスラビア、ハンガリー、ブルガリア、ルーマニア)取材旅行 1983年11月5日~1985年5月28日 朝日新聞連載小説 29歳麻沙子 50歳母 P35 ドイツジョーク きれいな娘がいつも豹の背に乗って散歩した。あるとき、娘は豹に乗って森の中へ入って行った。娘の姿は消え、豹がお腹を大きくさせて帰って来た。 P56 フランクフルト ドームと呼ばれる聖バルトロモイス教会の近くの橋を渡ると、マイン川の南側にりんご酒の本場であるザクセンハウザンがあった。 レーゲンスブルク(雨の砦の意) ローマ時代起源、中世の商都→きっと立ち寄るハズ ヴァルハラ神殿…長瀬はさっき、神殿の入口で、この世のものとは思えない田園風景を前にして、絹子を娘に返す場所をヴェルト村か、あるいはほかのバイエルンの村々のいずれかに決めた。 グリュウワイン 借金4億6,000万円・460万マルク パッサウ ドナウ川とイン河の合流地点で、西ドイツの東のはずれ。オーストリアとの国境の街 …聖シュテファン寺院の大聖堂の前に来て歩調をゆるめた。礼拝か、あるいは見学かを終えて出てきた巡礼団の団体がひしめいていたのだった。多くは老人たちであった。それぞれ胸に名札をつけ、引率者がきちんと整列するよう促している声を無視し、大聖堂を背景に記念写真を撮っていた。シギィは巡礼団の老人たちをかきわけ、イン河のほとりへ降りる石段を下った。右手に長い橋があった。その橋を渡ればオーストリアである。 ヨハン・シュトラウス号は、3時24分にウィーン西駅へ着いた。 尾田 シェーンブルン宮殿 麻沙子「まだ6歳か7歳のモーツァルトが、この宮殿でマリー・アントワネットに、いつかぼくのお嫁さんにしてあげるって言ったそうですわ。伝説ですから本当か嘘かは判りませんけど」 「デザートは、ホテル・ザッハーのチョコレート・トルテにしませんか。ぼくがご馳走しますよ」 麻沙子「私、ホテル・ザッハーって、あんまり好きじゃないわ。コーヒー・ショップには、日本人の若い女の子がうようよしてるんだもん。どうせ女性雑誌で読んだんだろうけど、ホテル・ザッハーでチョコ・トルテを食べるためにウィーンへ来る二十歳前後の女の子がいっぱいいるのよ。一度、ウィーンの駅で訊かれたことがあるわ。ザッハー・トルテって、どこで売ってるんですか、なんて。そんなお菓子、どこにもないわよ。ただのチョコ・トルテじゃないの。私、日本人で嫌いよ」 P386 ホテル・ザッハーは、オペラハウスのちょうど裏側、ケルントナ通りの入口から少し横に入ったところにあった。四人はコーヒー・ショップの窓ぎわの席に坐った。 「デーメルっていう喫茶店があるんです。そこのチョコ・トルテも、ホテル・ザッハーのチョコ・トルテもおんなじ味ですわ。昔、ホテル・ザッハーとデーメルとの間で、チョコ・トルテの本家争いがあったんです」
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私も10年前、ニュルンベルクから、レーゲンスブルク、パッサウ、そしてウィーンへとドナウ川に沿って旅をしたことがあり、この物語の主人公達が旅するのと全く同じ順番にドナウ川沿いの街がでてきて、私も見たその時の風景を思い出し、凄く懐かしく、もう一度訪れたくなりました。 母親と若い愛人、...
私も10年前、ニュルンベルクから、レーゲンスブルク、パッサウ、そしてウィーンへとドナウ川に沿って旅をしたことがあり、この物語の主人公達が旅するのと全く同じ順番にドナウ川沿いの街がでてきて、私も見たその時の風景を思い出し、凄く懐かしく、もう一度訪れたくなりました。 母親と若い愛人、娘と恋人、といった異色の二組が、ドナウに沿って旅を進めるごとに、どんどんこの物語にはまっていきます。母親の愛人である長瀬という男が訳有りで、母親と旅をすることになった経緯や、長瀬という男がとても興味深く、ページをめくっていくのが楽しくて仕方がない。 ドイツから始まる彼等の旅が、ドナウ沿いのドイツの街、ドイツを経てオーストリアに入るドナウ、ウィーンの街、それぞれの風景、そして旅の途中で出会う人々と共に描かれているのが一層魅力的で、その彼らの旅が、ウィーンから先はどうなるのか?下巻もいっそう引き込まれそうでワクワクします。
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