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ドナウの旅人(上) の商品レビュー

3.8

51件のお客様レビュー

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2014/04/28

初めて読んだのは連載が終わって単行本になり、図書館に出たとき・・・それから何度よんだことか・・・ いつかこの旅をたどってみたい・・・ この本から、ブダペストが好きになりさまざまなジャンルに広がっていった。

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2013/09/29

お母さんは何をしたかったのだろう 人生を変えてみたかったのだろうか 何かを思い切って変えてみたくなることは誰にでもある事だろうが、実際にできる人はそうはいない 人間とは厄介な生き物だし、誰でもそんな所を持っているのかもしれない

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2013/08/10

出奔した母、絹子を追ってドイツに赴いた麻紗子は、そこで母の相手が母より17歳も年下の男、長瀬道雄だということを知らされる。 長瀬は4億6千万円という多額の借金を抱え、途方に暮れた挙句に死に場所を求めての旅に出、絹子はそれを知らずに同行しているのだった。 麻紗子はフランクフルト留学...

出奔した母、絹子を追ってドイツに赴いた麻紗子は、そこで母の相手が母より17歳も年下の男、長瀬道雄だということを知らされる。 長瀬は4億6千万円という多額の借金を抱え、途方に暮れた挙句に死に場所を求めての旅に出、絹子はそれを知らずに同行しているのだった。 麻紗子はフランクフルト留学時に交際していた恋人、シギィと再会をし、道雄の自殺を食い止めるべく、母と道雄を別れさせるべく、ドナウに沿って続けられる絹子と道雄の旅に随行することにする。 他登場人物 父 姉 八木夫妻 ペーター アムシュタインさん 小泉春哉 絵美

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2018/03/05

ひさしぶりに 読むと そのまだるっこさと言うか しつこさが、何とも言えないねぇ。 ジネンジョを掘るように、愛について掘り下げていく。 底の深い旅行 50歳の妻 絹子が 離婚する決意を固め、33歳の男 長瀬とドナウ河を 始まりから黒海に注ぐまでを、旅行するという計画で、 それを ...

ひさしぶりに 読むと そのまだるっこさと言うか しつこさが、何とも言えないねぇ。 ジネンジョを掘るように、愛について掘り下げていく。 底の深い旅行 50歳の妻 絹子が 離婚する決意を固め、33歳の男 長瀬とドナウ河を 始まりから黒海に注ぐまでを、旅行するという計画で、 それを 娘がおいかける。 娘 麻沙子には ドイツ人の恋人 シギィがいて、結婚する意志を固めて、 二人で、母親と長瀬を追いかけるのだった。 長瀬は、4億6千万円の借金をかかえ、死ぬ場所をさがしているのだった。絹子を道連れにする。 死のうとする決意も揺らぎながら、その決意を知られてしまうことで、まわりは影響を受けるのだった。 絹子の独りよがりで、私は悪いことをしていないという考えが、 このような逃避行になった。 それにしても、歳が離れた男女の物語が多くあるが、多くは男が歳をとっていて、女が若いというのが相場であるが、それが逆転した場合は、女が金持ちであるはずなのだが、そうではなく、死への道連れという代償が存在する。 長瀬のもつ、巨額の借金をどうするのか?死であがなうのか、 地道に返していくのか? それが 上巻では やっとそのテーマに設定された。 シギィの友人 世捨て人ペーターの思考方法 オットーの快活さ。友人に恵まれているのですね。 物語の彩りを添えることとなる。

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2013/04/07

50歳の母親が 家庭を捨てて ものすごい年下のオトコと 長期の旅にでる。 それを追い掛ける娘の話。 たんたんと 話が続いていくだけなんだけど、 筆者のチカラかな? 退屈せず 読めます。 娘の心境が だんだん変わっていくと同時に 読んでるこちらの心境も変わっていってて不思議。...

50歳の母親が 家庭を捨てて ものすごい年下のオトコと 長期の旅にでる。 それを追い掛ける娘の話。 たんたんと 話が続いていくだけなんだけど、 筆者のチカラかな? 退屈せず 読めます。 娘の心境が だんだん変わっていくと同時に 読んでるこちらの心境も変わっていってて不思議。 速く次を!というような感じはないですが、 ゆっくでも たんたんと読んでいきたい感じ。

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2012/08/31

上下巻。 宮本文学は、人生の節目で、さて行くか!と気合入れたい時に読み返します。コレは二度目かな。人生の指針になる言葉がたくさん入ってるので…。七ヶ国に渡るドナウ川に沿った四人組の旅の話、ラストは少し悲しいけど良い

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2012/05/19

冒頭が素晴らしい! 「蛇行する無数の川は銀色に光っていたが、どうかしたひょうしに、もつれた赤い糸みたいに染まって、麻沙子は、川が地球という生き物の血管であることを、朦朧とした精神のどこかで妙にはっきりと感じた。」 ドナウの旅人は、4人の男女がドナウ川に沿って旅をする物語...

冒頭が素晴らしい! 「蛇行する無数の川は銀色に光っていたが、どうかしたひょうしに、もつれた赤い糸みたいに染まって、麻沙子は、川が地球という生き物の血管であることを、朦朧とした精神のどこかで妙にはっきりと感じた。」 ドナウの旅人は、4人の男女がドナウ川に沿って旅をする物語ですが、この冒頭を読んだ瞬間に、この旅はとんでもない旅行になるんだろうと思いました。 後半あたりから、その「とんでもない」旅であることが徐々に分かってくるのだけど、読み進めるにしたがって、自分の血液がドクッ、ドクッと身体全体に流れるのを感じました。 恋愛物語でありながらサスペンス的でもあり、人物描写に非常に優れた作品です。(さすが輝さん!といった感じ。) 相変わらず食事もお酒も美味しそうだし、東欧の空気を吸ってみたくなります。 半年前に読み始め、長編に疲れて長い時間寝かせてしまったけど、後半を読み終えるまで死ねないと思いました(笑) (「死ねない」という言葉がでてくるのも、この本を読んでいるからでしょうか?笑) 宮本輝節、全開です!

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2012/04/08
  • ネタバレ

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麻紗子とシギィの再会にドキドキした。 絹子と長瀬の出逢いにも。 長い旅だから、いろんなことも起きて。 みんなの気持ちも変わっていった。 旅先でさまざまなひとと出逢い、別れて、 ひとの温かさを感じる旅だった。 ラストは残念だった。わたしはふたりで困難を乗り越えてほしかったから。

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2011/12/06

上下2巻の長編。主人公と、その恋人、母親とその愛人が7か国にまたがるドナウ川に沿って旅を続けながら自らの人生を見つめ、愛と再生へと向かっていく物語。宮本さんの作品を読むといつもいろんなことを考えさせられますが、今回は自分の力の及ばない運命だとか人生の不思議とかについて思いを巡らせ...

上下2巻の長編。主人公と、その恋人、母親とその愛人が7か国にまたがるドナウ川に沿って旅を続けながら自らの人生を見つめ、愛と再生へと向かっていく物語。宮本さんの作品を読むといつもいろんなことを考えさせられますが、今回は自分の力の及ばない運命だとか人生の不思議とかについて思いを巡らせることとなりました。

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2011/11/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ドナウに沿って旅をする2組の男女。 恋愛、友情、失望、生死に向き合いながらも、葛藤の日々を送る。 美しいドナウ河や都市を綴る、表現力もすばらしい。

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