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人間性の心理学 の商品レビュー

4.1

15件のお客様レビュー

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2024/09/04

マズローの五段階欲求で有名なA.H.マズローの主著 随分と前から日本社会ではビジネスマンを中心に人間の行動を五段階欲求モデルに当てはめようとする傾向があるので、当のモデルについて正しく理解しようと本著を手に取りました。 マズローのモデルを記載します。 該当の欲求が満たされると...

マズローの五段階欲求で有名なA.H.マズローの主著 随分と前から日本社会ではビジネスマンを中心に人間の行動を五段階欲求モデルに当てはめようとする傾向があるので、当のモデルについて正しく理解しようと本著を手に取りました。 マズローのモデルを記載します。 該当の欲求が満たされると数字が少ない方から数字の大きい方の欲求に移行するという理論になります。 (1)生理的欲求 (2)安全の欲求 (3)所属と愛の欲求 (4)承認の欲求 (5)自己実現の欲求 それぞれの欲求について読んでみて分かったこと ・生理的欲求は主に食欲の話。しかも飢えなどの極限状態における食欲である。勝手に謂わゆる三大欲求(食欲・性欲・睡眠欲)のことかと思っていたが、どうやら違ったよう。睡眠と性欲という単語も出てきますが、ほとんど取り上げられていない。 ・安全の欲求は健康など身体的なものだけではなく、精神的なものも含まれる。精神的なものとは、自身の生活のリズムの秩序や社会の秩序。また親に否定されると、この欲求が害されるとのこと。 ・承認の欲求は大きく二分される。 1.世の中に対する自信や独立や自由に対する願望 2.他者からの評価や尊敬に対する願望 面白いのが、承認欲求の否定を大きく打ち出すとともにベストセラーになった「嫌われる勇気」では上記の2.の願望を否定して1.の願望を肯定するという、マズローの承認欲求では1つの同じ欲求として包括させている2つの願望を対立させているというところ。 他の2つの欲求は言葉通りでした。 ◼️読んでみて承認欲求について思うこと SNS上に自撮り写真をアップすると「承認欲求強すぎ!!」と批判が殺到するという事態を多く見かける。 マズロー的には「所属と愛の欲求」が満たされると自然と「承認の欲求」に移行し、「承認の欲求」が満たされないと「自己実現の欲求」に移行しない。つまり承認欲求は人間にとって本質的なものなので、過剰に否定するのはよろしくないのでは?と思ってしまう。 (そもそも、そんな悪いことしていないのに責められているのは可哀想、、) また自撮り写真のアップが本当は「安全の欲求」を満たすための行為だとしたら、どうだろう。 親から否定されて自分の存在を肯定できない人間が、安心できる世界を構築するために他者に肯定してもらおうとして自撮りをアップしているとしたら「承認欲求強すぎ!」という批判はかなり危険なものだと感じる。 彼ら彼女らは、もっと手前で躓いているのではないだろうか。

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2024/04/03

欲求五段階説で有名なマズローの著。原著に当たると、単に欲求がヒエラルキーになっているのではなく、相互に影響し合うこと、例外があることも言及されている。何よりも、人生を主体的に生きること、未知を受け入れ楽しむことで、最大の幸福を得られることができる、という励みをもらった。また読み返...

欲求五段階説で有名なマズローの著。原著に当たると、単に欲求がヒエラルキーになっているのではなく、相互に影響し合うこと、例外があることも言及されている。何よりも、人生を主体的に生きること、未知を受け入れ楽しむことで、最大の幸福を得られることができる、という励みをもらった。また読み返したい一冊

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2023/09/23

100ページくらい読んだところで一時撤退した。術語が難しくて、文章が長いためなかなか読み進められない。 しかし、多分野で流通している欲求理論ピラミッドとは違い、動機づけの強調が見られる。簡略された図ではなく本書を読むことをおすすめする。 もう少し余裕があるときに心理学辞典をお供に...

100ページくらい読んだところで一時撤退した。術語が難しくて、文章が長いためなかなか読み進められない。 しかし、多分野で流通している欲求理論ピラミッドとは違い、動機づけの強調が見られる。簡略された図ではなく本書を読むことをおすすめする。 もう少し余裕があるときに心理学辞典をお供にして続きを読みたい。

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2021/12/06

GAFAが参照していると聞き読んだ。いわゆる自己啓発本とは一線を画す、心理学の集大成といった本。治療や育児等まで知見がかなり広範囲に及ぶので再度の自己まとめ必須。これこら取り組むところである。 追記 まとめ完了。ここまで長かった。育児に活用しているが効果が劇的である。偶然だが良...

GAFAが参照していると聞き読んだ。いわゆる自己啓発本とは一線を画す、心理学の集大成といった本。治療や育児等まで知見がかなり広範囲に及ぶので再度の自己まとめ必須。これこら取り組むところである。 追記 まとめ完了。ここまで長かった。育児に活用しているが効果が劇的である。偶然だが良い本に出会った。

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2021/01/30

「人間の欲求を述べることは、人生の本質を語ること」 人間性心理学の生みの親が、人はどんな欲求を持ち、いかにして動機づけられるのかを論じた書籍。 ・人間の願望は、通常それ自体が目的なのではない。その背後には、その人にとって基本的な目的がある。例えば、車が欲しいのは、車を持つ人に劣...

「人間の欲求を述べることは、人生の本質を語ること」 人間性心理学の生みの親が、人はどんな欲求を持ち、いかにして動機づけられるのかを論じた書籍。 ・人間の願望は、通常それ自体が目的なのではない。その背後には、その人にとって基本的な目的がある。例えば、車が欲しいのは、車を持つ人に劣等感を感じたくないためだったりする。このように、願望はその目的に至るための手段である。 ・人間は常に何かを欲しており、完全に満足することはほとんどない。1つの願望が満たされると、また別の願望が現れる。 ・人は達成できそうなものを希望する。例えば、平均的な米国人は飛行機ではなく自動車を欲しがる。この到達の可能性の要因に注目することは、動機づけの相違を理解する上で重要。 ・人間の「基本的欲求」には、5段階の階層がある。下層にある欲求が満たされると、次の欲求が出現する。 ①生理的欲求:空腹時に食物を求めるなど、出発点となる最下層の欲求。5つの欲求の中で最も優勢。 ②安全の欲求:安全や保護、恐怖からの自由に対する欲求。 ③所属と愛の欲求:友達や恋人、家族との愛情に満ちた関係に対する欲求。 ④承認の欲求:自尊心や他者からの承認に対する欲求。 ⑤自己実現の欲求:自分の潜在的な能力を実現し、自分に適していることをしたいという、最も高次の欲求。 ・5つの基本的欲求のヒエラルキーは不動ではない。例えば、創造への動機(自己実現の欲求)が他の何よりも重要である人の場合、創造性は基本的満足を欠いていても出現する。 ・5つの基本的欲求は、1つの欲求が100%満たされた後に、次の欲求が現れるというわけではない。優勢な欲求がある程度満たされるにつれ、新しい欲求が徐々に現れてくる。

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2021/01/06

基本的欲求の段階的な展開について、よくわかった。前半は読んだ方が良いが、後半部分は必要な人だけ読めばよい。

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2018/10/23

ヘビー級且つ難解な本で、読んでいて本当に疲れます。あなたが心理学を志していない限り、読むべきではありません。ただし、いろいろな本に参照されているだけあって内容は奥深い。特に本題の前に、「問題解決型アプローチ」対「手法中心アプローチ」の対比により、それまでの心理学が測定しやすい(定...

ヘビー級且つ難解な本で、読んでいて本当に疲れます。あなたが心理学を志していない限り、読むべきではありません。ただし、いろいろな本に参照されているだけあって内容は奥深い。特に本題の前に、「問題解決型アプローチ」対「手法中心アプローチ」の対比により、それまでの心理学が測定しやすい(定量化可能)手法にのみ偏っていたため誤った結果を導き出したことを痛烈に批判しているのは、実に爽快。定量化手法にこだわっている馬鹿どもに読ませてやりたい。といっても、きっとこの手の輩はくだらない指標を他人に押し付けることを自己実現欲求(この意味は、この本を読めば分かります)と同化しているだろうから、読んでも無駄な気もするが。

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2015/05/07

10代のときは、これが僕のバイブルだった。 自己実現的な人間になりたくて、何度も何度も読みふけり、その度に絶望したり、希望を見出したりした。 今では、人間の成長過程というものは、もっと複雑で抽象的なのではないか、と考えるようになった。 考えるようになったが、逆説的に、この本の本当...

10代のときは、これが僕のバイブルだった。 自己実現的な人間になりたくて、何度も何度も読みふけり、その度に絶望したり、希望を見出したりした。 今では、人間の成長過程というものは、もっと複雑で抽象的なのではないか、と考えるようになった。 考えるようになったが、逆説的に、この本の本当の素晴らしさも見えてきた。いつだって人は、自分以外の何者かへと変化し続けるものなのだ。

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2013/01/02

<図書館で借りた> 「型付け」のところが丁寧に説明されており、いろいろ考えてしまった。 ▼ 解釈したこと 習慣化や構造化は、習得した知識や技能を扱うことを可能にするし、効率よくエネルギーを使うために必要。人間はそうした「型にはまった」ものを優先的に知覚するから。しかしそれは...

<図書館で借りた> 「型付け」のところが丁寧に説明されており、いろいろ考えてしまった。 ▼ 解釈したこと 習慣化や構造化は、習得した知識や技能を扱うことを可能にするし、効率よくエネルギーを使うために必要。人間はそうした「型にはまった」ものを優先的に知覚するから。しかしそれは同時に創造性や発明力のための「思考」を妨げ、成長によって動機づけられる人々にとっては致命傷となる。

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2012/12/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読み終わってないけど、これ以上読めないので、とりあえず読了扱い。 よく本に出てくる「自己実現理論」のマズローを読んでみようと、図書館で予約して取りに行った時に、既に後悔した。ぶ厚い。。ぶ厚い。。 そして読み始める。難しい。難しい。難しい。 モチベーションという点も含まれてますが、当然ながら心理学の本であり、専門用語も時折出てくるので、なかなかに難解な内容です。ちょっとした興味で読み始める人は興味のある章だけを読むのが良いと思います。ただ、読み始めて面白いと感じるところはグングンと惹きこまれる内容でもあります。なぜかとおもったけど、このマズローという人、結構アツい、ついでに手厳しい意見をおっしゃる(科学者に対して「新発見もせずに専門誌を読み、料理の本のようなしかたで他人の行った実験を繰り返す人を科学者と呼ぶのか?」とぶちまけるなど) 肝心のモチベーション「自己実現理論」はWIKIで調べるのが一番わかりやすい感じでした。ただ、自己実現を為した人たちがどのようなものかを推測した章もなかなかにアツいです。本人も信頼性には乏しいと言いながらも語られるこの章はマズローの思いに満ちているように思えます。

Posted byブクログ