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螢・納屋を焼く・その他の短編 の商品レビュー

3.7

280件のお客様レビュー

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    44

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2021/12/16

初刊は昭和59年 初期の短編集 今更だけど、新潮文庫の100冊に選定されていて、未読だったのでこの機会に。 「蛍」はノルウェイの森の原案的な。 「踊る小人」は1Q84のリトルピープル的な。 「めくらやなぎと〜」はレキシントンの幽霊に収録 「納屋を焼く」は、暗喩していることを手探...

初刊は昭和59年 初期の短編集 今更だけど、新潮文庫の100冊に選定されていて、未読だったのでこの機会に。 「蛍」はノルウェイの森の原案的な。 「踊る小人」は1Q84のリトルピープル的な。 「めくらやなぎと〜」はレキシントンの幽霊に収録 「納屋を焼く」は、暗喩していることを手探りで探す感じが良かった。 この後の作品を読んでいるので、この短編での感想は出にくいのだけど、長編も得意な方もこういった原案要素の作品を作りつつ、創造していくんだなあと思った。

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2021/12/09

村上春樹初期の短編集。不気味な雰囲気がありながらも、村上春樹の言葉のリズムに乗せられて先へ先へと読んでしまう作品ばかり。解釈の幅が残された結末は友人と議論したくなるものだった。

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2021/11/29

読んだ理由:新潮文庫の100冊に入っていたので 村上春樹慣れしていないので、「納屋を焼く」で焼かれた様子のない納屋と消えた彼女を結びつけ、「もしかして焼かれたのは彼女・・・?」と深読みしてしまった。でも不思議系の話なので、深読みするような意味のあるオチはないんでしょうね。 意...

読んだ理由:新潮文庫の100冊に入っていたので 村上春樹慣れしていないので、「納屋を焼く」で焼かれた様子のない納屋と消えた彼女を結びつけ、「もしかして焼かれたのは彼女・・・?」と深読みしてしまった。でも不思議系の話なので、深読みするような意味のあるオチはないんでしょうね。 意味は分からないのに読みやすかった。

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2021/11/23

村上春樹氏の初期短編集。「ノルウェイの森」の素地となった「螢」が個人的には印象的だがほか作品も興味深い。「踊る小人」は村上版イソップ物語のよう。「納屋を焼く」は結局納屋とは何だったのか、喪失した彼女は何処に行ったのか、様々な疑問を残しつつもそれがそこに物語として存在することに意味...

村上春樹氏の初期短編集。「ノルウェイの森」の素地となった「螢」が個人的には印象的だがほか作品も興味深い。「踊る小人」は村上版イソップ物語のよう。「納屋を焼く」は結局納屋とは何だったのか、喪失した彼女は何処に行ったのか、様々な疑問を残しつつもそれがそこに物語として存在することに意味があるのだろう。

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2021/11/14

抽象的かつ暗喩が豊富で、よく分からない。それなのにスラスラと読める、不思議な本。 その中で『螢』は『グレート・ギャツビー』へのリスペクトが多く親しみやすかった。

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2021/10/19

村上作品は女性に対する描写(この本では乳首が透けてる...とか)が生々しくて苦手だな〜と思いつつ 結局、最後まで読ませられてしまう本です。 どの短編もちょっと不思議な世界観です。 「納谷を焼く」の彼女の行方がとても気になっていて、「ヘルWの空中庭園」(15cmだけど本当に浮いて...

村上作品は女性に対する描写(この本では乳首が透けてる...とか)が生々しくて苦手だな〜と思いつつ 結局、最後まで読ませられてしまう本です。 どの短編もちょっと不思議な世界観です。 「納谷を焼く」の彼女の行方がとても気になっていて、「ヘルWの空中庭園」(15cmだけど本当に浮いてる⁈)は行ってみたいです。

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2021/09/20

死にかけてる人すきよな、 病院の食堂毎回でてくるよな、 憧れて1人で病院の食堂のまずいモーニングセット食べに行った

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2021/09/18

抽象的な語りが多くて何を表しているのかわからないけど、具体的な語りでは表せないものを表している気もするので抽象的な雰囲気だけ味わって閉じる類の本。読んでる間が心地いい。

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2021/09/01

螢 ノルウェイの森の下敷きとなった短編。「グレートギャッツビー」でジェイギャッツビーが向こう岸の灯台の光を茫漠と眺めていたのと同じ気持ちで「僕」はいつも指のほんの少し先にある螢を眺めていたのだろう。 納屋を焼く 騎士団長殺しにおける免色さんのような本人の自覚もまだ朧げなこれから...

螢 ノルウェイの森の下敷きとなった短編。「グレートギャッツビー」でジェイギャッツビーが向こう岸の灯台の光を茫漠と眺めていたのと同じ気持ちで「僕」はいつも指のほんの少し先にある螢を眺めていたのだろう。 納屋を焼く 騎士団長殺しにおける免色さんのような本人の自覚もまだ朧げなこれから明瞭になっていくであろう悪意を「彼」からは感じた。長編であれば失われた彼女を取り戻す異世界への旅が始まるのだろうが余韻を残した終わり方もまた良い。

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2021/08/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

✨あらすじ✨ 秋が終り冷たい風が吹くようになると、彼女は時々僕の腕に体を寄せた。ダッフル・コートの厚い布地をとおして、僕は彼女の息づかいを感じとることができた。でも、それだけだった。彼女の求めているのは僕の腕ではなく、誰かの腕だった。僕の温もりではなく、誰かの温もりだった…。もう戻っては来ないあの時の、まなざし、語らい、想い、そして痛み。リリックな七つの短編。─BOOKデータベースより ✨感想✨ やわらかくて、しなやかで、不思議な世界観。 これが村上春樹か。 一番好きな短編は『螢』。 主人公の「僕」は気づいたら友達とその彼女といつも一緒にいた。 けれど、友達がある日突然自殺してしまう…理由も分からずに。 彼女は僕によりかかって来るのだが…。 私だったら、よりかかれないなぁ…。 よりかかる、って結構大胆な行動だと思う。 でも、恋人が訳も分からずに急に死じゃったら、藁をも掴むのかなぁ…。 ラスト、ふいにもらった螢。 友達の生まれ変わりだったらいいな。

Posted byブクログ