螢・納屋を焼く・その他の短編 の商品レビュー
村上春樹は「ノルウェイの森」しか読んだ事がなかったが、村上春樹を見直した一冊。久々に質の高い短編集にめぐり合えた気がする。「納屋を焼く」は冷めた距離感でありながら、知り合った男が「どの納屋を焼くのか?」ということをわざわざ調べ上げる主人公のオタク具合が秀逸。「踊る小人」では、実に...
村上春樹は「ノルウェイの森」しか読んだ事がなかったが、村上春樹を見直した一冊。久々に質の高い短編集にめぐり合えた気がする。「納屋を焼く」は冷めた距離感でありながら、知り合った男が「どの納屋を焼くのか?」ということをわざわざ調べ上げる主人公のオタク具合が秀逸。「踊る小人」では、実に凶悪な(笑)小人具合がシュールな笑いを誘う。
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『納屋を焼く』は好きです。『踊る小人』もなんだか印象に残る感じ。『蛍』は読まずに飛ばしてしまいました。『ノルウェイの森』の一部です。読んだのが最近過ぎたので、いいや、と思って。春樹の短編って私には合わないかも。『神の子どもたちはみな踊る』は好きなんだけどなぁ。
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納屋を焼く 踊る小人 ともに象の消滅の中に入っているで、読み返しになった。 納屋は、焼かれることを待ちわびているというのが面白い表現だと。 めくらやなぎと眠る女の中に出てくる健康的な老人ばかりが乗っている住宅街を走るバスに乗ってみたい。
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『螢』は『ノルウェイの森』に酷似しているところがあった。短編の多くは春樹の言わんとすることがまったく分からなかった。娯楽にするにも内容はあまり面白くなかった。
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とにかく気を紛らわせるために読んだ話が後になって結果的に一番重要になった。一般論に自分でたどり着く事について。
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07年5月13日、「小僧の神様・城の崎にて」が飛行機の中で終了する見込みだったため成田のターミナル内で購入。 なんか読んだことあると思ったらこれ「ノルウェイ・・・」の最初のとこだ。 もともと薄い本な上に短編集なのでおそろしく読みやすい。 全編に亘って春樹色満開の文章とミステリア...
07年5月13日、「小僧の神様・城の崎にて」が飛行機の中で終了する見込みだったため成田のターミナル内で購入。 なんか読んだことあると思ったらこれ「ノルウェイ・・・」の最初のとこだ。 もともと薄い本な上に短編集なのでおそろしく読みやすい。 全編に亘って春樹色満開の文章とミステリアスさで素晴らしい。 彼の文章を読むといつも思うけど、本当に英語(若しくはヨーロッパ起源の言語)を話す人の言葉だなーと、何故か妙な、不思議な気分になる。 ・mai, 2007
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『蛍』・・・ん・・・どっかで読んだ話だどっかで読んだ話だ・・・そうや!『ノルウェイの森』や!! とゆうわけでこの短編を膨らましたのがノルウェイの森。
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これはもう、表題作が『ノルウェイの森』の下敷きであることで有名なことに尽きる一冊。でも、こっちの短編の方が「おもしろい」ですよ。あっちは「もの悲しい」、かな。
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ノルウェイの森の原型だというから読んでみたが、まったくノルウェイの森の前半部分じゃないか。その他の短編も僕には意味わかりません。
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どこの国なのかいつの時代なのかはっきりしない不思議な御伽噺のような短編集。 村上春樹の世界を堪能できます。 「蛍」「めくらやなぎに眠る女」が個人的に胸にきた。 切ないそしてシュール。 毒の隠れた暖かい物語たち
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