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魔術師 の商品レビュー

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56件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    23

  3. 3つ

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  5. 1つ

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2011/07/23

ジェフリー・ディーヴァー著。リンカーン・ライムシリーズの5作目。今回も四肢麻痺患者であり天才的な犯罪学者であるリンカーン・ライムが犯罪現場に残された微細な証拠から犯人を追う。このシリーズでは毎回手ごわい犯罪者が登場する。 今回の相手はイリュージョニストだ。プロフェッショナルな魔...

ジェフリー・ディーヴァー著。リンカーン・ライムシリーズの5作目。今回も四肢麻痺患者であり天才的な犯罪学者であるリンカーン・ライムが犯罪現場に残された微細な証拠から犯人を追う。このシリーズでは毎回手ごわい犯罪者が登場する。 今回の相手はイリュージョニストだ。プロフェッショナルな魔術を生業とするイリュージョニストとその技法を題材としている。その技法とはエフェクト(効果)とメソッド(手法と論理)で、エフェクトは魔術を見た観客が受ける効果のことをいう。またメソッドとはエフェクトの裏でどういったことが行われたかという論理のことを指している。今回の事件では前述したエフェクトとメソッドを巧みに使い分けているのが特徴的だ。作中では、このエフェクトとメソッドを効果的に使って物語を彩り、読み手を物語の舞台へと引きこむ。 イリュージョニストは過去の著名な魔術師が残したマジックを模して連続殺人事件を起こす。そこの現場に残された証拠から車いすに乗った犯罪捜査官が犯人を追い、知恵くらべをすることになる。ライムシリーズといえば科学と論理と数理という現実的な側面を全面に打ち出す作品としても有名だ。しかし魔術師の犯罪はそういった現実的でシビアな事柄からズレが生じているようにも思えた。だが終盤には魔術師という題材と圧倒的なエフェクトから違和感やシビアなズレを気にすること無く物語を楽しむことができた。 またライムシリーズは膨大なプロットとどんでん返しで有名で、そのストーリー量と場面転換で収束させることが困難な作品という印象も強い。しかし今回は最後まで上手く伏線を回収し、最後まで読み手を牽引することに成功しているのではないかと思う。ボーン・コレクター以来楽しめた作品だった。

Posted byブクログ

2011/06/14

The Vanished Man by Jeffery Deaver. リンカーン・ライムのシリーズ第5弾。ボーン・コレクター以来、第2~4作をスキップして、先に本作を読んでしまったが、ライムとサックスの関係がすっかり成熟味を帯びている様子が微笑ましく、時の経過を感じた。 マジ...

The Vanished Man by Jeffery Deaver. リンカーン・ライムのシリーズ第5弾。ボーン・コレクター以来、第2~4作をスキップして、先に本作を読んでしまったが、ライムとサックスの関係がすっかり成熟味を帯びている様子が微笑ましく、時の経過を感じた。 マジックやイリュージョンのトリックが随所にちりばめられ、どんでん返しに次ぐどんでん返しの展開はとにかく面白い。後半にいくほど読みやめられなくなる作品。

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2011/02/02
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※このレビューにはネタバレを含みます

ちょっとどんでん返しを盛り込み過ぎて おなかいっぱいという感じ。 最初の3名(未遂含む)の設定はいらなかったのではないか… あ、でもあのエピソードがなければディヴァーらしくないか…

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2011/01/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

もう、危ないよ、リンカーン・ライム!!! 命がいくつあっても足りませんぞ。 これ以上、どんな敵が現れるっていうのでしょう??? (でもまだまだこのシリーズは続くのよね) 大満足の一冊でした。

Posted byブクログ

2011/01/09

イリュージョニストによる華麗なる殺人。 そしてリンカーン・ライムの命も危険に晒される。 その伏線が見事に張られていて 美しいと思う。 みえみえなのだけれども。

Posted byブクログ

2010/10/11

ライムシリーズ。デヴィッド・カッパーフィールドとハンニバル・レクターを合わせたような犯人と、どんでん返しの連続。

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2013/02/23

リンカーンライムシリーズの5作品目 小説の幕開けは土曜日午前8時、音楽学校の生徒が殺され警官に追い詰められた犯人は忽然とその姿を消す。 リンカーンはそのトリックからイリュージョニストを目指す女性に協力を仰ぎその事件に乗り出す。 12時、ゲイのメイクアップアーティストが殺され、...

リンカーンライムシリーズの5作品目 小説の幕開けは土曜日午前8時、音楽学校の生徒が殺され警官に追い詰められた犯人は忽然とその姿を消す。 リンカーンはそのトリックからイリュージョニストを目指す女性に協力を仰ぎその事件に乗り出す。 12時、ゲイのメイクアップアーティストが殺され、そこでも犯人にイリュージョンで出し抜かれ逃す。 更に乗馬中の女性弁護士も襲われ、一人の警官が犯人を追い、捕らえ手錠と足かせで拘束する。しかし警察の応援隊がその現場に駆けつける前に犯人は逃亡し、警官は行方不明となる (今 もしかしてここまで読んでその警官が怪しいと思った?ww) 同日夜、追い詰めるはずのリンカーンが犯人に追い詰められ・・・ 翌日曜日、イリュージョンの演目のように殺された被害者たち。その卓越した技法から一人のイリュージョニストの名前が浮上してくる。 リンカーンは年齢・性別・人種を問わず化けることができる犯人をどう捕えるか・・・・。 という二日間の話(少しおまけ付き)で、ある程度読み進めていくとリンカーンより早く先が読めてくるので「5作目にもなると作者の意図が見えてくるなぁ~」と、かなり得意げになっていた。 しかし新たな殺人事件も起こらず静かに話が進むうち、あと残り1/4あたりで何も感じなくなった。 話がどこに向かって進んでいるのか指針がなく、読んでいても著者の話の筋をなぞるだけで高揚感もなく一人取り残されたように感じた。 どんでん返しのどんでん返しでこねくり回し過ぎ、読み終えると最初のどんでん返しの意味が全くなくなっていたのでは??? 今回スピードがマイルからキロに、長さもフィートからメートルに翻訳表示されたので、一々自分で計算しなくてもよくなった分有り難いwww そうそう本文中「アジアの引田天功さん」の名前が挙がってました。 今回は私好みじゃなかったけど、次を楽しも~っと

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2010/02/16

マジシャンの犯罪だからか誤導(ミスディレクション)で、 警察を欺く手法が多かった。 読み易くてキャラは魅力的だけど、厚さの割に面白みが足りない。 リンカーン・ライム=四肢麻痺患者は良いキャラでした。 ただ、洋書は登場人物の名前が覚えられなくて困る。

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2010/01/31

 リンカーン・ライムシリーズ。今回の犯人はタイトルどおり「魔術師」なんだけど……うわあ、ホントに「魔術師」だよっ! とにかく何もかもが「派手」。被害者をマジックに見立てて殺すわ、逃げる手口も実に鮮やかだわ、ひたすら感服。今までの犯人の中で一番凄いんじゃないか? しかし。当然主役は...

 リンカーン・ライムシリーズ。今回の犯人はタイトルどおり「魔術師」なんだけど……うわあ、ホントに「魔術師」だよっ! とにかく何もかもが「派手」。被害者をマジックに見立てて殺すわ、逃げる手口も実に鮮やかだわ、ひたすら感服。今までの犯人の中で一番凄いんじゃないか? しかし。当然主役はリンカーンなわけで(笑)。両者の攻防の凄まじさに、これは読み始めたらやめられない! そして「魔術師」の目的はいったい何なのか……二転三転するこの「動機」にもまさに「誤導」されっぱなしで、一瞬たりとも気が抜けない展開。感想は参った、のひとこと。まだまだシリーズマンネリの心配はしなくていいなあ。 そしてちらっとあの人がゲスト出演していたりも……っていうか、あっちのシリーズはまた出ないのかな?

Posted byブクログ

2010/01/04

犯人がわかっても、まだ終わらない。 犯人を捕まえても、まだ終わらない。 結末をひっぱりにひっぱりまくられ、 結末が気になって気になって、最後のほうはかなり読み飛ばしていた。 最後に、「やっぱり!」と思っていたら、 やられた~! ジェフリーディーヴァーってすごい。 それでも4つ☆...

犯人がわかっても、まだ終わらない。 犯人を捕まえても、まだ終わらない。 結末をひっぱりにひっぱりまくられ、 結末が気になって気になって、最後のほうはかなり読み飛ばしていた。 最後に、「やっぱり!」と思っていたら、 やられた~! ジェフリーディーヴァーってすごい。 それでも4つ☆なのは、5つ☆は違うかなぁっていうなんとなくという感覚。 前作を読んでから、間があいていたので、 前作と比べて~という感想は抱きませんでした。

Posted byブクログ