魔術師 の商品レビュー
初登場から比べると、ライムがかなり人間らしくなってきてますね。 カーラに対して魔術のような手で粋なはからいまで施します。 ヒトって変わるンですねぇ。 やはりこのシリーズは、刊行順に読んでいくのが正解と思われる。 第1弾の「ボーン・コレクター」には及びませんが スピード...
初登場から比べると、ライムがかなり人間らしくなってきてますね。 カーラに対して魔術のような手で粋なはからいまで施します。 ヒトって変わるンですねぇ。 やはりこのシリーズは、刊行順に読んでいくのが正解と思われる。 第1弾の「ボーン・コレクター」には及びませんが スピード感のある展開でたるむ場所がありません。 作者に幻惑されてください。 とは言うものの真犯人とかその動機なんかには「はぁ?」としか言えません。 一言で言えば「粘着質」 でもまぁ、犯罪の根源的なものは、そんなカンジなんでしょうね。
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ライムシリーズ。 ドンデン返しかあることが分かって読み進めるだけに、以前ほどの驚きは感じられなかったけど、作者の苦労はうかがわれる内容。 まぁ、楽しめる一冊ではある。
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ライムシリーズ。 万能な奇術師を追いかけるが、変装やトリックを駆使する犯人に手を焼く。 一旦は捕まえても脱出され、さらに追いかける。 追いつめがカンと運というのがあり、やや興ざめ。 それでも精緻な記述と展開でかなり楽しめる。
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解説を読むと、どんでん返しを狙うあまり「犯人が何をしたいのかよく分からない」ってのは作者さんも自覚していたのか。 リアルではなくて知的ゲームであると思えば、それもまた面白いと思うんだけどね。 本当にすごい犯罪ってのは「当たり前に見える日常」に潜んでいる気がしないでもない。...
解説を読むと、どんでん返しを狙うあまり「犯人が何をしたいのかよく分からない」ってのは作者さんも自覚していたのか。 リアルではなくて知的ゲームであると思えば、それもまた面白いと思うんだけどね。 本当にすごい犯罪ってのは「当たり前に見える日常」に潜んでいる気がしないでもない。あるいは犯罪を犯さずに目的を達成するか、とか。どうなんだろうね。
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図書館の本 内容(「BOOK」データベースより) ニューヨークの音楽学校で殺人事件が発生、犯人は人質を取ってホールに立てこもる。警官隊が出入り口を封鎖するなか、ホールから銃声が。しかし、ドアを破って踏み込むと、犯人も人質も消えていた…。ライムとサックスは、犯人にマジックの修業経...
図書館の本 内容(「BOOK」データベースより) ニューヨークの音楽学校で殺人事件が発生、犯人は人質を取ってホールに立てこもる。警官隊が出入り口を封鎖するなか、ホールから銃声が。しかし、ドアを破って踏み込むと、犯人も人質も消えていた…。ライムとサックスは、犯人にマジックの修業経験があることを察知して、イリュージョニスト見習いの女性に協力を要請する。 サックスのすごさが際立ってエンディングとなった作品だと思います。仕事ができる女性ってかっこいい。 カーラに関してはいやな予感が当たったのが非常に悲しい。 ライムの口の悪さはいつものことだけど、人間関係が円滑になってきていい感じ。 心理的なトリックはとてもおもしろかった。 The Vanished Man by Jeffery Wilds Deaver
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今回の相手はマジシャン。くりだされる技巧に捜査陣は翻弄される。消失、早変わり、脱出、そして誤導(ミスディレクション)に次ぐ誤導。 見事に誤導されたー!犯人にも、作者にも。あいかわらず、本当におもしろい。 が、疑問も。犯人としては、なんの誤導もせず、いきなり本来の目的を遂行した方が...
今回の相手はマジシャン。くりだされる技巧に捜査陣は翻弄される。消失、早変わり、脱出、そして誤導(ミスディレクション)に次ぐ誤導。 見事に誤導されたー!犯人にも、作者にも。あいかわらず、本当におもしろい。 が、疑問も。犯人としては、なんの誤導もせず、いきなり本来の目的を遂行した方が、成功率ははるかに高かったはず。とするとそこに到るまでのすべては何のためだったのか。読者のため…?まあ、おもしろかったからいいのだが。 何作か読んで、登場人物たちにも愛着が湧いてきた。レギュラー陣はもちろんだが、他の作品に出ていただれかれがちらりと姿を見せたりするのも楽しい。しかしそれゆえ、順番通りに読まないと前作のネタばれを含んでしまう可能性がある。私は図書館で手に入れ次第読んでいるが、「順を追って読むべきだった…」と何度か思わずに入られなかった。 でも、揃うまで待てない。
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シリーズものだそうだけど、いきなり第5作目w 四肢麻痺患者の科学捜査専門家ライムと、 彼の右腕となって動き回る鑑識巡査のアメリア、 その他大勢のニューヨーク警察官 対 魔術師のマレリック。 登場人物が多いので、休日に一気読み推奨。 一つの事件を解決するとそれは誤導であって・・・...
シリーズものだそうだけど、いきなり第5作目w 四肢麻痺患者の科学捜査専門家ライムと、 彼の右腕となって動き回る鑑識巡査のアメリア、 その他大勢のニューヨーク警察官 対 魔術師のマレリック。 登場人物が多いので、休日に一気読み推奨。 一つの事件を解決するとそれは誤導であって・・・の繰り返し。 アメリアが犯人近づく場面は息をのむ。 最後にはどんでん返しのどんでん返しが待っていて、 どれが真実なのか、疑いたくなる。 ライムより先に犯人は誰か見破れる読者はいるんだろうか。
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目眩ましに目眩ましを重ねていって最後のどんでん返し! ノンストップ・サスペンスの評に恥じない本だと思う。でも何冊も読んでると展開同じだからどうしてもマンネリになるんだよねー。あ、それでも『ソウル・コレクター』なんかは、これより後に読んだけど、やっぱり新鮮に思えたなあ。
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ウンチク(マジック/イリュージョン)は、これまでのシリーズで一番面白い。 「ドンデン返しにこだわるあまりストーリーが破綻」って、やっぱり訳者も思っていたのか。
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ジェフリー・ディーヴァー著。リンカーン・ライムシリーズの5作目。今回も四肢麻痺患者であり天才的な犯罪学者であるリンカーン・ライムが犯罪現場に残された微細な証拠から犯人を追う。このシリーズでは毎回手ごわい犯罪者が登場する。 今回の相手はイリュージョニストだ。プロフェッショナルな魔...
ジェフリー・ディーヴァー著。リンカーン・ライムシリーズの5作目。今回も四肢麻痺患者であり天才的な犯罪学者であるリンカーン・ライムが犯罪現場に残された微細な証拠から犯人を追う。このシリーズでは毎回手ごわい犯罪者が登場する。 今回の相手はイリュージョニストだ。プロフェッショナルな魔術を生業とするイリュージョニストとその技法を題材としている。その技法とはエフェクト(効果)とメソッド(手法と論理)で、エフェクトは魔術を見た観客が受ける効果のことをいう。またメソッドとはエフェクトの裏でどういったことが行われたかという論理のことを指している。今回の事件では前述したエフェクトとメソッドを巧みに使い分けているのが特徴的だ。作中では、このエフェクトとメソッドを効果的に使って物語を彩り、読み手を物語の舞台へと引きこむ。 イリュージョニストは過去の著名な魔術師が残したマジックを模して連続殺人事件を起こす。そこの現場に残された証拠から車いすに乗った犯罪捜査官が犯人を追い、知恵くらべをすることになる。ライムシリーズといえば科学と論理と数理という現実的な側面を全面に打ち出す作品としても有名だ。しかし魔術師の犯罪はそういった現実的でシビアな事柄からズレが生じているようにも思えた。だが終盤には魔術師という題材と圧倒的なエフェクトから違和感やシビアなズレを気にすること無く物語を楽しむことができた。 またライムシリーズは膨大なプロットとどんでん返しで有名で、そのストーリー量と場面転換で収束させることが困難な作品という印象も強い。しかし今回は最後まで上手く伏線を回収し、最後まで読み手を牽引することに成功しているのではないかと思う。ボーン・コレクター以来楽しめた作品だった。
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