ICO の商品レビュー

宮部みゆき(著者)

2011/04/18

ＰＳ２初期の名作といわれている“ＩＣＯ”。
そのノベライズ本です。

ゲーム版ＩＣＯにハマった人なら、きっと楽しめます。
ＩＣＯワールドが拡がる感じ。

ところで、宮部みゆきさんってゲーム好きなんでしょうか？
“ＲＰＧ”ってタイトルの本も出してるし。

2011/04/12

なぜ霧の城に来たのか？
なぜ霧の城を2人で駆け抜けることになったのか？

何の説明の無いまま、原作であるゲームの物語は進んでいきます。
その中に、ユーザー自信が感じた思いや解釈を付け加えていく。
10人プレイすれば10人が違うものを感じるであろう作品です。

小説版ICOはその作業を終え、宮部さんが作り出したあくまで「1つ」のICOの物語になっています。

僕自身、ICOの魅力は「何だかよくわからない」という部分にあると思います。

偶然石棺が壊れたことをキッカケに、偶然出会った少女と2人で城を駆け抜ける。意思疎通が出来ない2人は「手をつなぐ」ことでお互いに理解し合い、2人で運命に抵抗していく。

宮部さんの物語は最後まで筋が通っていて、世界観もこれでもかというほど細かく描写されており、本当に素晴らしいものだったと思います。

しかし物語を完成させてしまうと、ICOに関してだけ言えば、その魅力は半減してしまうのかなーとどうしても感じます。
なんだかよくわからない「素敵な偶然」が「ありきたりな必然」に変わってしまう気がするので。

手をつなぐことも、特別な意味を持っていなかったからこそ、僕たちは大きく心を動かされたんだと思います。

繰り返しになりますが、1つの物語、宮部さんのICOとしてみれば、
この本は本当に素晴らしいものだと思います。

2011/04/03

宮部みゆきはやっぱり社内派の方が面白いなあと思う。

面白くないわけではないけれど、もう少し世界観がすっきりしていたら。

2011/03/31

http://saiteikoushinhindo-tukiichi.dreamlog.jp/archives/51632551.html

2011/03/27

イコとヨルダの世界を宮部みゆき氏がゲームを終えて新たに解釈したもの。ゲームをやった人ならずともこの小説でICOを知る事が出来ると思います。ただお城の描写がゲームをやっていないと分からないかもしれません。

2011/03/25

風景描写がとても丁寧で「小説だなぁ」って感じ。久々にこういう文章を読んだ気がする。
ヨルダ視点で話が進んでいく文章の方がスラスラと読めた。
最後はちゃんと…トクサの村に帰れたのかな…？

2011/03/18

ストーリー自体はとても面白いと思いました。
でも読んでいてもイマイチ引き込まれていかないというか・・・

2015/06/04

生贄として霧の城と呼ばれる場所に捧げられてしまった少年「ICO」と、そこで出会った少女が共に城を脱出するゲームが原作。
ゲームのほうは苦手なタイプで序盤で挫折したのですが、普通に読めました。
多分ゲームのほうには裏の設定の描写はほとんどないんじゃないかな？古城の雰囲気と、語られない物語を妄想するのが楽しいゲームだと思うので、これはあくまで「宮部さんの考えたICO」という感じで。

ゲームの雰囲気はものすごく好きなんですけどねー。高いとこ怖い。

2011/02/12

真ん中の回想部分がもう長ったらしくて
ダラダラダラダラ　読むのつかれた

時系列順になってないと　この手のおはなしはしんどいですな

2011/02/05

初めて宮部さんの本を読んだ。

色々本が出ている中でどれから手をつけていいのか迷って今まで読んでいなかったけど、とにかくこのICOは凄く面白かった。
帯に構想3年と書いてあったけどまさにそれぐらいかかるのも当然だなと思わせるストーリー内容で、伏線に伏線が折り重なったこのICOの世界観にどっぷりはまりこんだ。

ただ、途中途中主人公イコの心の中の話し言葉が、「～なのかしら。」と言う風に女口調になるのだけが気になった。

このアフターストーリーとかあったら是非読んでみたい。