症例A の商品レビュー
精神分裂症、境界例、…
精神分裂症、境界例、DID,,17歳の亜左美と、彼女を診察する精神科医、臨床心理士によって繰り広げられる驚きの精神科医療。そしてそこに微妙に絡まる国立博物館に隠された謎に関わる人々。馴染みの薄い精神医療の知識の持つ強烈なインパクトと、登場人物が抱えた人生の意外性に強く引き込まれる...
精神分裂症、境界例、DID,,17歳の亜左美と、彼女を診察する精神科医、臨床心理士によって繰り広げられる驚きの精神科医療。そしてそこに微妙に絡まる国立博物館に隠された謎に関わる人々。馴染みの薄い精神医療の知識の持つ強烈なインパクトと、登場人物が抱えた人生の意外性に強く引き込まれるがゆえ、国立博物館の謎の影が薄れてしまい、どこかアンバランスさを感じるのが少し残念。
文庫OFF
著者は詳細な下調べを…
著者は詳細な下調べをされているなあと感じた。精神の病について詳しく書かれているのでタメにもなる。
文庫OFF
美少女が持つ深い心の…
美少女が持つ深い心の闇・・・人間の心は難しいですね。
文庫OFF
今の世の中では『ある…
今の世の中では『ある』と思うような話。多重人格の少女は救われたのか?ちょっと不完全燃焼の気もするけど・・・w
文庫OFF
一読の価値あり
よくある多重人格モノ、というくくりでは収まりません。病院の問題児・亜左美に対して、真摯に向き合い続ける精神科医の榊が主人公。読み解くことの出来ない病を心に抱えている人たち。彼らを見る目が、変わる一冊。
TKS
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読んでいてノンフィクションではないか?と思うぐらいリアルに感じる小説でした。 多少精神の知識を持っている自分からしたらほんとにリアルで、コミュニケーションをとる時にも何処か別の世界にいてさらに電話越しに話しているそんな感じをとても詳細に書いていてどんどんのめり込んでいきました。 この小説を読んで改めて精神を型にはめるのはどうなのかとも思いました。確かに治療という行為を行う上で伝えるときや定義等はしっかりするメリットはあると思うが、それを決める事で先入観や思い込みというデメリットも生じてしまう。 この小説を通じさらに自分の精神の特徴を知りたいと思えるようになりました。
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約7年の構想を経て書き上げたという作品なだけあり 現場を知る者にとっては臨場感がある 精神とは何か 正常とは何か 後半の回顧録の部分は少し理解に苦労したが 綿密に組み込まれた展開だった 後日譚も読みたかった 著者が行方不明になって随分経つ 記憶がなくなっていたとしても どこかで無...
約7年の構想を経て書き上げたという作品なだけあり 現場を知る者にとっては臨場感がある 精神とは何か 正常とは何か 後半の回顧録の部分は少し理解に苦労したが 綿密に組み込まれた展開だった 後日譚も読みたかった 著者が行方不明になって随分経つ 記憶がなくなっていたとしても どこかで無事に生きていることを願うばかり
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博物館の話と精神病院の話がどのように繋がるのか訝しながら読み進めたが、次第に一つ一つのパーツがパズルのようにはまっていき、どんどん引き込まれていった。 自分の知らない世界を垣間見たり、世界を広げたりするのが読書の醍醐味だが、まさにそれを体現してくれる一冊であった。 本の最後にある...
博物館の話と精神病院の話がどのように繋がるのか訝しながら読み進めたが、次第に一つ一つのパーツがパズルのようにはまっていき、どんどん引き込まれていった。 自分の知らない世界を垣間見たり、世界を広げたりするのが読書の醍醐味だが、まさにそれを体現してくれる一冊であった。 本の最後にある多数の「参考文献」のリストを見て、作者がいかに深く多くを学んで思いを込めて本書を書いたかを想像した。
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あれ、ここで終わるの?という感じ。 余韻を大事にするというか、読者の想像力に任せる感じなのだろうか。 榊医師をめぐる3人の女性達はその後どうなるのだろうか?博物館の件は? キレイに回収する必要はないかもしれないが、調子良く読めてただけに意外な終わり方でした。 続編欲しいかも。
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ながっ 医学系は大好き分野だからかもだけど 最後まで、とても面白く読ませていただきました 今までちょっと難しい分野も読んできたこともあるけど 多島さんの作品が一番分かりやすかった あんまり勉強してきてない私でもすべて理解して読めました 精神科医の榊と、博物館の学芸部員瑤子と...
ながっ 医学系は大好き分野だからかもだけど 最後まで、とても面白く読ませていただきました 今までちょっと難しい分野も読んできたこともあるけど 多島さんの作品が一番分かりやすかった あんまり勉強してきてない私でもすべて理解して読めました 精神科医の榊と、博物館の学芸部員瑤子と、舞台が二つにわかれており ほぼ交互に進行していき読みやすかった もちろん、最後のネタばらしはしないけど 博物館の過去の秘密のところはフィクションとはわかっていてもすごく壮大でロマンチックだと思った 榊先生の、もっと下品な(?)男子チックなところがもうちょっと見たかった(笑)
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