症例A の商品レビュー

多島斗志之(著者)

2009/10/07

ミステリーというよりも、精神医学の現場を舞台に、ものすごくリアリティのある…それでいて切ない気持ちもぐっと迫ってくる恋愛物語でもあるかな？

2009/10/04

ちょっと前に流行った（今も流行ってるのか？）精神病モノのミステリー。なにやら２０００年の「このミステリーがすごい！」ベスト９に選ばれたとか。

臨床心理士の榊が患者の亜左美の治療を続けていくうちに、精神病患者の不可解な行動や謎にぶち当たっていく…って感じの話。

単純に臨床心理の話ならそれで結構面白かったんだが、博物館の美術品が話に絡んできて、なんだか話が無駄に壮大になった気がする。
謎の収集等にはいいんだろうけど、個人的には臨床心理一本に絞って欲しかった。美術品の話は詳しく書いてあるけど面白くないので読むのがしんどい…。
まぁ、そういう人はお断りの本なのかもしれないが。
最後に参考文献がものすごく乗ってるだけあって、リアリティはすごい。

美術を抜いてなら話は面白かったけど、ラストはあまり好きではありません。でももう少し先が読みたいと思ったのは作者の意図だったんだろうか…？

2009/10/04

精神科医が主人公の小説。境界型人格障害？多重人格？一人の少女の患者をめぐる謎がテンポよく展開されてものすごく読みやすい。ラストにかけて展開が読めてきちゃって少し尻すぼみな感じがするかも。それでも十分に楽しめるはず。俺には、登場人物が言っていた『断絶感』という言葉がすごく共感できた。

2009/10/04

超面白かった。冷たくて平坦な物語の中で、ほのかに暖かさを感じることができる。ゆっくりと読みたい本です。

2009/10/04

多重人格の少女とその主治医を巡るミステリー。だけど泣ける。一見何の関係もないふたつの舞台が同時進行し、最後に見事に結びつく瞬間が素晴らしい。人を信じるって難しい。その一言に尽きる作品です。近年読んだ本で一番心に残った作品。

2009/10/04

統合性失調症の少女Aをめぐる物語。それと絵画を巡る物語も複雑に絡んできて、最後は見事にどんでん返しが待っています。精神病にも詳しくなれるし、ミステリとしても面白いし、お得な１冊。毛嫌いせずにまず読んでみることをお勧め。

2009/10/04

とある精神科医と歴史的な資料をあつかう仕事？の女の人が主人公。
結構リアリティがあってぐっと重たい話だったような気がする。
メンタル的な分野は理解されにくいけど、これを読んで身近に感じた。
ラストがちょっとあっさりしすぎて物足りなかったかな。

2009/10/04

精神障害の本など読んだことはありますが、精神科医がどんなことをかんがえて面接をしているのか、臨床心理士はどんな立場なのか、そしてその人たちの関係や立場など、知らなかった臨床の様子がすごくよくわかって、読み出すと止まりませんでした。ラストはやや微妙…？でもそれまでの経過が良かった！

2009/10/04

身の凍るようなミステリではないが、かなりのめりこめる内容。多重人格者を治すということがテーマ。しかし多重人格者の苦悩の描き方にもっと深みがなければ、そのテーマ自体の深みも出ないのでは。でも、十分読みごたえはある。

2009/10/04

多重人格をまじめに丁寧に扱った本。
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