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症例A の商品レビュー

3.7

187件のお客様レビュー

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    27

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2009/10/04

めっちゃ長編でしかも精神科系のはなしだったのですごく専門的な話だった。 精神病院のある先生と女の子、そして博物館で働いていた老人が上手く絡まっていて・・・ 結局女の子は多重人格だったわけなんだけど、それがなかなか分からないし境界例との区別とかあって複雑で・・ うーん結構心理てきな...

めっちゃ長編でしかも精神科系のはなしだったのですごく専門的な話だった。 精神病院のある先生と女の子、そして博物館で働いていた老人が上手く絡まっていて・・・ 結局女の子は多重人格だったわけなんだけど、それがなかなか分からないし境界例との区別とかあって複雑で・・ うーん結構心理てきなものには興味があって多重人格のテレビとかでリアルな患者さんを見たことがあるから、本がすごく生々しく想像できた・・ 幼い頃のトラウマが影響になったりですごく辛い病気なんだよね。 身近に無いけどでも知っておくべきことっていうか本当に人の心ってこの上ない神秘的なものだなと改めて感じた1冊でした。

Posted byブクログ

2009/10/04

解説にもあるようにリアルな精神医療の話で、どうなるの?どうなるの?ん?なに?そうなの?と段々惹きこまれていった。でもあくまでリアルにする為なのか、フィクションなどに慣れてしまった自分にはあの最後がちょっと納得いかんなぁ‥。

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2009/10/07

内容は、『精神科医の榊が「解離性同一性障害(DID)」を現実にあるものとして受け入れていく』ということが最大のテーマだとおもわれます。  この作品は、2000年度「このミステリーがすごい!」ベスト9に選ばれたそうです。ですから、ミステリー要素を強くしてある作品です。  し...

内容は、『精神科医の榊が「解離性同一性障害(DID)」を現実にあるものとして受け入れていく』ということが最大のテーマだとおもわれます。  この作品は、2000年度「このミステリーがすごい!」ベスト9に選ばれたそうです。ですから、ミステリー要素を強くしてある作品です。  しかし、この小説を手にとった読者が注視するのは、最後のページに書かれている約50にのぼる参考文献の数々です。専門医の方々のコメントにも、「リアルな実情を書かれている」といったものが多いです。  確かにおもしろいと感じた作品ですが、人に勧めたいかというと、そうでもないという感情があります。私としては、裏表紙にあった「<治す>ということとはどういうことなのか?」という言葉が深く心に残っています。  そのようなことは、いろんなところで考えられていることですが、やはり毎回考えてしまい、そして大した結論も出ずにいます。 2008.02.20 ランク改訂

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2009/10/04

せっかく精神医学の勉強をしているから 出てくる用語や背景が少しはわかるかなぁと、 勉強の意味も込めて読みました。 臨床心理士の位置づけがリアルで胸に迫るものがあって。 精神分析に対する医師の態度も、 こういう風に考える人はきっといるだろうと思う。 私は臨床医学の方面にはきっ...

せっかく精神医学の勉強をしているから 出てくる用語や背景が少しはわかるかなぁと、 勉強の意味も込めて読みました。 臨床心理士の位置づけがリアルで胸に迫るものがあって。 精神分析に対する医師の態度も、 こういう風に考える人はきっといるだろうと思う。 私は臨床医学の方面にはきっと進まないから この世界を医学の現場で見ることはないんだろうけれど、 それでも考えさせられました。 あっ、ストーリーもなかなかおもしろかったです! ちょこちょこ読んでいこう、のつもりが 一気に読んでしまいました。

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2009/10/04

解離性同一性障害。いわば「多重人格」ってやつ。映画や小説によく用いられていますが、この本ではドラマちっくと言うよりも生々しい・・・そして痛々しい。

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2009/10/04

専門的な内容を含んでいて、精神科というものを知る読み物としても非常に面白かった。・・・途中までは。結局そのオチかよ!というわけで残念な結末。

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2009/10/04

精神科医の男と学芸員の女が交互に描かれ話が進んでいきます。そして、精神科医の男は17歳の少女の主治医となり、その女の子の診断が話のメインとなります。学芸員の話は最後の方に少し繋がるだけで、話の大筋とは離れるのかなと。したがって、この作品は精神科医の現状や苦悩といったものを表現して...

精神科医の男と学芸員の女が交互に描かれ話が進んでいきます。そして、精神科医の男は17歳の少女の主治医となり、その女の子の診断が話のメインとなります。学芸員の話は最後の方に少し繋がるだけで、話の大筋とは離れるのかなと。したがって、この作品は精神科医の現状や苦悩といったものを表現していると思います。解離性同一性障害という症状は現実に存在するらしいし、それを勉強する意味もこめてオススメの一冊です。

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2009/10/04

境界性なんとかっていう病気だと思っていた患者は実は多重人格者だった?! 未だに謎も多く、診断の難しい分野の話。だけど、「この人精神科のお医者さんなの?」ってくらいリアリティがあります。

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2009/10/04

「解離性同一性障害(DID)」の話。精神科医が臨床心理士らと患者・亜左美の治療にあたる。医者の難しさを少し知った。

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2009/10/04

いやぁ・・結構、ハードでした・・ 読んでて、精神科医と云う職業の大変さ?ちょっとやそっとの精神力では勤まらないだろう怖さを感じました。 人間の感情の中の”信じる”って部分の難しさ・・ 信じたが故にとり込まれてしまうかもしれない怖さ・・ 信じないと先に進めない難しさ・・ 信じる...

いやぁ・・結構、ハードでした・・ 読んでて、精神科医と云う職業の大変さ?ちょっとやそっとの精神力では勤まらないだろう怖さを感じました。 人間の感情の中の”信じる”って部分の難しさ・・ 信じたが故にとり込まれてしまうかもしれない怖さ・・ 信じないと先に進めない難しさ・・ 信じるってどういうことだろう・・と私の中に疑念のような物が持ち上がりました。 常軌と狂気のボーダーってどこなのだろう・・とか・・・ 解離性同一性障害をテーマにした書物を初めて読んだのは22歳の時だったと記憶しています。 テレビで三田佳子さんが主演したドラマ『私という他人』の原作『I’m Eve』でした。それを読んだのが最初です。 その後はビリーミリガンだの十三番目のペルソナとか・・・ 本書は、それらのどれにもなかった問題定義をされたって云うか、違った視点で書かれていると感じました。 皮膚が破れて血が出たり、レントゲンで見られたり、血液の中に異常が表れたりする病気と違って、心の病気は目に見えないから、患者さんも辛いだろうし、周りの人間も大変だろうし、医師もむずかしいのだろうと、この書を読んで改めて感じました。 とても素人には垣間見れない分野です。

Posted byブクログ