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自殺について 他四篇 の商品レビュー

3.7

35件のお客様レビュー

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自殺は生き物の中でも…

自殺は生き物の中でも人間に特有の現象です。

文庫OFF

2023/12/04

肉体的苦悩が精神的苦悩を上回った場合、精神的苦悩は一時休止する。だからリストカットや自傷行為は精神を休止するために、本能的(感情的)に行われる。 置き換えると、運動もそれに即したものである。筋トレすると云々は、精神的苦悩を止める作用があるから、理にかなっている。 それをさらに登っ...

肉体的苦悩が精神的苦悩を上回った場合、精神的苦悩は一時休止する。だからリストカットや自傷行為は精神を休止するために、本能的(感情的)に行われる。 置き換えると、運動もそれに即したものである。筋トレすると云々は、精神的苦悩を止める作用があるから、理にかなっている。 それをさらに登った肉体的苦悩をものともしないものが、自殺だ。 ランニング継続します。

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2023/05/19

16 開始:2023/5/17 終了:2023/5/19 感想 世界は苦しみに満ちている。そのことを認識し隣人を眺める時に初めて相互理解が得られる。人間の意思が全ての苦しみの端緒。退屈と苦役。

Posted byブクログ

2023/03/06

彼の「読書について」を面白くてこの本を読んだけど、難易度が全然違うね。 特に最初の、「我々の真実の本質は死によっねはかいせられえなきもの」は何回読んでもよく分からなかった。まず「自殺について」を呼んで、その後全編を読み飛ばしながら読み進めたら、なんとなーくだけど雰囲気は掴めた。 ...

彼の「読書について」を面白くてこの本を読んだけど、難易度が全然違うね。 特に最初の、「我々の真実の本質は死によっねはかいせられえなきもの」は何回読んでもよく分からなかった。まず「自殺について」を呼んで、その後全編を読み飛ばしながら読み進めたら、なんとなーくだけど雰囲気は掴めた。 私たちはただ「生きる意思」をもつしかない。この世界とは常に悪いもので満ちていて、それはもうどうしようも無い。その状態が当たり前であると考えるしかない。自殺は、ただ生きる意思の否定にしかならない。 みたいな感じの本かな? 最近嫌な事が多くて病み系の本を読みたかったのに、少し拍子抜けした。反出生主義的なところが見たかったのになあ、、、

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2022/09/22

なぜというに、哲学というのは難解なものなのか! 過去触れた哲学書とは比にもならない!翻訳が古すぎてなじめない!なぜというに!

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2022/07/27

「僕の哲学には慰めがない」と、著者は語っているがスッパリとキレのある文章の節々に「わざわざ延々と苦しまなくたっていいんだよ」という風な優しいニュアンスが織り交ぜられているような気がした。”安定しないことが、この世界の存在の型なのである” 96頁より。

Posted byブクログ

2022/07/21

タイトルがインパクトがあるが、中身は生と死の話であって、平易で読みやすかった。またパンチのきいた皮肉やら叙述やらが面白くて、フッと笑いながら読む部分もあった。厭世的であるかと言われると、まあそうなのかもしれないが、そこまでいわゆる「ペシミスティック」という言葉が指す否定感は感じま...

タイトルがインパクトがあるが、中身は生と死の話であって、平易で読みやすかった。またパンチのきいた皮肉やら叙述やらが面白くて、フッと笑いながら読む部分もあった。厭世的であるかと言われると、まあそうなのかもしれないが、そこまでいわゆる「ペシミスティック」という言葉が指す否定感は感じませんでした。まあ人生そんなもんだよねと思っていたのに近い。 「我々の真実の本質は死によって破壊せられえないものであるという教説に寄せて」 この前友人と「死は怖いか?」ということについて話題にしたことがあったが、私以外は怖い怖いと言っていて、そんな彼ら彼女らに勧めたいと思いながら読んでいたのだが、最後トラシュマコスとフィラレートスの対話余興の二人がまさしく私たちだったので、笑って無理だなーって思い終わった。読了感、爽やかである 「世界の苦悩に関する教説によせる補遺」 日に四たびその意味を玩味されながら反覆せられるようにお奨めしたい笑笑

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2021/11/24

人間は他の生物と異なり苦痛を強く継続的に感じる。また困窮している時は苦しく、富めば退屈が襲ってくる。これらのことから人間は強い苦痛を継続的に持ち続け、開放されることが無い。だから世界は牢獄。みんな牢獄に入れられているのだから、素行が悪い人がいたとしてもその要素は自分も持っているの...

人間は他の生物と異なり苦痛を強く継続的に感じる。また困窮している時は苦しく、富めば退屈が襲ってくる。これらのことから人間は強い苦痛を継続的に持ち続け、開放されることが無い。だから世界は牢獄。みんな牢獄に入れられているのだから、素行が悪い人がいたとしてもその要素は自分も持っているのであるから大目に見てあげようねという部分にショーペンハウアーの優しさが見て取れた。自殺はこの牢獄から自発的に抜け出せる唯一の手段であるが肉体的苦痛を伴う。しかし、精神的苦痛の強い人は肉体的苦痛という番人を素通りすることが出来る。

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2020/09/26

自殺について 他四篇 (和書)2012年08月24日 15:59 1979 岩波書店 ショウペンハウエル, Arthur Schopenhauer, 斎藤 信治 『自殺について』は前から読んでみようと思っていた本です。 本編は25Pぐらいで他四篇割合が多いです。 実験とし...

自殺について 他四篇 (和書)2012年08月24日 15:59 1979 岩波書店 ショウペンハウエル, Arthur Schopenhauer, 斎藤 信治 『自殺について』は前から読んでみようと思っていた本です。 本編は25Pぐらいで他四篇割合が多いです。 実験としての自殺はそれを知る自分が死んでしまうから果たせないという最後の部分が取り敢えず倫理的であろうと思う。 聖書などで自殺を禁止するものは無いという。人を支配するには自殺を認めることが駄目なのだろう。地獄とかなんとか自殺を禁止しようとすることは根拠のないことなのだろう。

Posted byブクログ

2020/03/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『自殺について 他四篇』ショウペンハウエル 岩波書店・岩波文庫 1952.10 記録:2019年12月28日 https://www.amazon.co.jp/自殺について-他四篇-岩波文庫-ショウペンハウエル/dp/4003363213/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E8%87%AA%E6%AE%BA%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6&qid=1577520723&sr=8-1 自殺について 著者の知る限り自殺を犯罪と考えるのは一神教のすなわちユダヤ系の宗教の信者たちだけである。 旧約聖書にも新約聖書にも自殺を禁じる記述が見当たらない。 インド人の下では自殺は宗教的行為として出る。寡婦憤死。 ジャガノートの神車の轍の下に身を投げる。 ガンジス川や寺院のワニに身をささげるとか。 寡婦憤死・寡婦殉死 サティ―、サッティともいう。寡婦が夫の遺体と共に焼身自殺すること。 寡婦なるのは前世の罪だと考えられて寡婦の身分はとても低い。 多くは強制的に行われた。 ジャガーノート https://ja.wikipedia.org/wiki/ジャガーノート ビシュヌ神の化身クリシュナの異名。ジャガンナート。 止められない大きな力。英国宣教師がインドのジャガンナートを祀る山車に身を投げる信者の姿を見たことから。

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