自殺について 他四篇 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
我々の真実の本質は死によって破滅せられえないもの P5 現存在の虚無性に関する教説によせる補遺 P33 世界の苦悩に関する教説によせる補遺 P47 自殺について P73 生きんとする意志の肯定と否定に関する教説によせる補遺 P83 (1851年作)
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複数の論文から成っている まだタイトルにある「自殺について」しか読んでいない けれど、自殺に対する世界からの認識、そして認識の変遷をたどり、 そこから「自殺を否定するだけの倫理的理由がない」という話をしているのは、興味深い 日本でも、毎年自殺者が3万人を越すことが問題視...
複数の論文から成っている まだタイトルにある「自殺について」しか読んでいない けれど、自殺に対する世界からの認識、そして認識の変遷をたどり、 そこから「自殺を否定するだけの倫理的理由がない」という話をしているのは、興味深い 日本でも、毎年自殺者が3万人を越すことが問題視されているが、 それが何故問題なのか、という点には疑問が残る そういった問題に関して、自らの見解を研ぎすましていくには、有益だと思う
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主著『意志と表象としての世界』の 謂わば附録といった処の小論集:最終作 "Parerga und Paralipomena" (1851年) の一部を訳出したもの。 ド素人の私には 主著よりずっと身近な題材を採ってあり 故に解釈も 自分なりのものを伴って容易...
主著『意志と表象としての世界』の 謂わば附録といった処の小論集:最終作 "Parerga und Paralipomena" (1851年) の一部を訳出したもの。 ド素人の私には 主著よりずっと身近な題材を採ってあり 故に解釈も 自分なりのものを伴って容易に進めること叶った。哲学を何かとても小難しい 学問中の学問と空想している生活人にも それはきっと同じだろうと想う。 また タイトルから誤解は生じがちかと想うが これは自殺を支持肯定して在りながら そして防止を試みている訳でもないのに 読む者に実行を思い止まらせるような書である。一見して悲観論ばかりは並べられてあっても 其処は綺麗事の一切ない真理が展開する世界故 無数の光線呼び込み 実は燦然と眩いのだ。真実美の世界である。其処に立つのを感じた時 人は努々自ら離れようなどとは想わないものである。
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「死は人間に与えられた"自由"」とか、「死とは、人間がそのあり方を変える節目」とある。 後者についてはブラピ主演の『ツリー・オブ・ライフ』にも見られる。人間は死んでも、肉体という実体から、魂という"違う存在"に変わっただけということだ。
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これはもう高校生のころだろうな、読んだのは。 まったく内容覚えてません。 この本か忘れたけど、ショーペンハウエルちゃんで覚えているのは、 人の数が多くなればなるほど、天才の数が減る。。。 みたいな文章。 IT社会到来で変わったかもだけど、高校生のころは、 妙に納得した気がす...
これはもう高校生のころだろうな、読んだのは。 まったく内容覚えてません。 この本か忘れたけど、ショーペンハウエルちゃんで覚えているのは、 人の数が多くなればなるほど、天才の数が減る。。。 みたいな文章。 IT社会到来で変わったかもだけど、高校生のころは、 妙に納得した気がする。 「知識」が特権階級だけに許されたものだったからかな。 30代は、学生のころに読んだ古典なんかを読み返したいなと思ってるけど、なかなか着手できません。 まずは試験に合格するぞと。
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・・・死はたしかに我々には無への移行として現れてくる。けれどもそれに対して誕生もまた無からの出現として現れてくるのである。・・・それにまた、よし我々が何らかの意味で死後も生きのびるようなことがあるものとしても、それはなにも我々が日ごとに目撃している出産ということ以上に不可思議なこ...
・・・死はたしかに我々には無への移行として現れてくる。けれどもそれに対して誕生もまた無からの出現として現れてくるのである。・・・それにまた、よし我々が何らかの意味で死後も生きのびるようなことがあるものとしても、それはなにも我々が日ごとに目撃している出産ということ以上に不可思議なことだともいえないのである。 ・・・・・・『自殺について(我々の真実の本質は死によって破壊せられえないものであるという教説によせて)』19頁 ショーペンハウエルによる、『死』に関する考察。 生まれるとは、結ばれること。 生命とはその結び目。それが解かれることを死と呼ぶ。 ということなのかも。
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ショウペンハウエルは我々が現存在に楽しみを見出すのは次の2点であると言っている。ひとつは追い求めているとき、もうひとつは純粋に知的な営みに耽っているとき。最近欲望があまりなくなってきたが、欲がなくなると楽しみが知的な営みだけになってしまうので、やはりある程度の欲望もないとダメなん...
ショウペンハウエルは我々が現存在に楽しみを見出すのは次の2点であると言っている。ひとつは追い求めているとき、もうひとつは純粋に知的な営みに耽っているとき。最近欲望があまりなくなってきたが、欲がなくなると楽しみが知的な営みだけになってしまうので、やはりある程度の欲望もないとダメなんだと思い直した。虚無性に直面しないために。
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―いかなるときも迷うことなく、常に物事を正しく見据えるためには、この世界を償いの場と見なす習慣をつけることである ―悪魔をふり払うため、われわれには最高度の恐怖が必要になる 自殺した人物の遺稿集の分析をしている手前、手にとってみたはいいが、、 ますます卒論が難航を極...
―いかなるときも迷うことなく、常に物事を正しく見据えるためには、この世界を償いの場と見なす習慣をつけることである ―悪魔をふり払うため、われわれには最高度の恐怖が必要になる 自殺した人物の遺稿集の分析をしている手前、手にとってみたはいいが、、 ますます卒論が難航を極めそう 償いの定義からして曖昧
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これを読んでる自分って何?wって感じですよね・・ま自殺願望なんてないですよ。まずこれは・・・哲学っぽいのかな?ちょっと頭の悪い私にはむずかしかったが、自殺を考える理論。など自分が知らない自殺のメカニズムってか、自殺の現状をしれてよかった。自分は自殺なんかしちゃいけないって強く思い...
これを読んでる自分って何?wって感じですよね・・ま自殺願望なんてないですよ。まずこれは・・・哲学っぽいのかな?ちょっと頭の悪い私にはむずかしかったが、自殺を考える理論。など自分が知らない自殺のメカニズムってか、自殺の現状をしれてよかった。自分は自殺なんかしちゃいけないって強く思います。
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わかりやすかった。思ったよりポジティブに解釈してしまったw ニーチェが言っていた運命をひっくりかえすと困難になる〜と同義なんだな。 人間の到達しうる最高のものは、英雄的な生涯である。何らかの仕方また何らかの事柄に於いて、人に何らかの意味で役立つようなことのために、異常な困難と闘い...
わかりやすかった。思ったよりポジティブに解釈してしまったw ニーチェが言っていた運命をひっくりかえすと困難になる〜と同義なんだな。 人間の到達しうる最高のものは、英雄的な生涯である。何らかの仕方また何らかの事柄に於いて、人に何らかの意味で役立つようなことのために、異常な困難と闘いそして最後に勝利を収めはするが、しかし報いられるところは少ないないし全然報いられることの無いような人。 もしもひとびとが自殺未遂を罰するとしたら、彼らは自殺者が自殺に失敗したその不手際を罰しているのだということになろう。 死は我々にはあまりにも必要な最後の避難所なのであって、これは坊主どものただの命令などで我々から取り去られるべきものなのではないのだ。
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