鉄道員 の商品レビュー
再読。 「あなたに起こる やさしい奇蹟。」 初版の帯にはそんなキャッチコピーがついていたらしい。 8つの短編集がそれぞれ違う色合いを見せて、著者の幅広さに驚かされる。でもどれも根底にあるのは「さびしさ」と「それを乗り越える」ということな気がした。 人から見れば「どうして?」と思え...
再読。 「あなたに起こる やさしい奇蹟。」 初版の帯にはそんなキャッチコピーがついていたらしい。 8つの短編集がそれぞれ違う色合いを見せて、著者の幅広さに驚かされる。でもどれも根底にあるのは「さびしさ」と「それを乗り越える」ということな気がした。 人から見れば「どうして?」と思えることでもその人なりの信念があって、それに人が気付くのはかなり後のこと…そんなところが、さびしい。 でも気付いた瞬間から変えられるものはある、そう思える部分があるのは、温かい気持ちになれる。
Posted by
長編だと思ったら短編集だった。通勤電車の中で読んだが涙が出そうになった。「鉄道員(ぽっぽや)」以外の作品も”いい話”が多く、素直に面白かった。浅田次郎の作品は、まず読みやすい上に胸にグッとくるポイントを作ってくれる。たぶん自分の感性と合っているのだろう。
Posted by
短編集、ポッポヤ。初めてよんだ。解説を読みながら、奇跡にまつわる短編集だったんだなとわかった。最後の短編、「オリオン座からの招待状」が一番好き。ちょっと心がホロリとくるような展開ばかりでした。
Posted by
すすめられて読んでみました。電車の中で読んでいたのに、思わず泣いてしまいました。「鉄道員」もよかったけど、「ラブレター」もよかったな。「うらぼんえ」のおじいちゃんもいいな。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本当にどれも珠玉の短編。浅田ワールドに泣かさせるとわかっていながら、まんまと泣かされるのだけれどそれもまた心地いい。「鉄道員」も良かったけれど、会ったこともなくお金の取引で偽装結婚した裏ビデオ屋の雇われ店長・吾郎と中国からの出稼ぎ女性・白蘭の1通の遺言とも言えるラブレターに始まる純愛物語が素敵だった。
Posted by
これはファンタジーだ。やはり「ラブ・レター」がよい。そのほかにも父親がテーマの作品が多く、心の琴線に触れた。こういう直球のほうが作者の技巧が素直に生きていいかも。
Posted by
ジーンとくる短篇がいくつか入っている。タイトルの鉄道員よりも波長が合うのが多かった。これらが浅田次郎の個人の体験が少しは絡んでるということなので、引き込まれたのかもしれない。僕は、中でも「ラブレター」が好きだなあ。
Posted by
2011/8/22 読了。 短編集であり、映画化もされた表題作が思っていた以上に短いものであったことが一番の驚きであった。 一貫したテーマは人智を超越したもの・力、一言でいえば「奇跡」である。そこがあまり私にはしっくりこなかったように感じるが、気に入ったものもちらほら。
Posted by
活字が頭に入りにくくなっていたのでリハビリにいいなと思って読み始めて、やっぱり読みやすかった。いちばん好きなのは「うらぼんえ」かなあ。最後の子供を産みたいってゆう3行が好きっていうかなんかいい。
Posted by
この文庫に入ってる短編、全部ステキです。 通学中読んでて危うく満員のJRで泣きそうになりました(笑)
Posted by