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カンガルー日和 の商品レビュー

3.8

318件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/02/26

高校生のとき、現代文の教科書に村上春樹の「鏡」という文章が載っていた。小説なのかエッセイなのか分からない語り口で、授業中にこっそり最後まで読み、「これはおもしろいぞ」と思っていた。大学生になり、つい最近、『カンガルー日和』を手にとって読んだら「鏡」が入っていて、ああ、出会い直すこ...

高校生のとき、現代文の教科書に村上春樹の「鏡」という文章が載っていた。小説なのかエッセイなのか分からない語り口で、授業中にこっそり最後まで読み、「これはおもしろいぞ」と思っていた。大学生になり、つい最近、『カンガルー日和』を手にとって読んだら「鏡」が入っていて、ああ、出会い直すことができたぞ、とうれしくなった。

Posted byブクログ

2024/02/20

予想外に手こずってしまった。短編集は嫌いではないのだけれど。そうか。村上春樹だからだ。 物語の最後の一行が、どれもちょっとキザだなあ、と思った。 僕の読書習慣の一端を。仕事の日は夕食後に本を読む。読みたくてページを開くのに、5秒を待たずに欠伸をしてしまう。まったく悪気はないのだ...

予想外に手こずってしまった。短編集は嫌いではないのだけれど。そうか。村上春樹だからだ。 物語の最後の一行が、どれもちょっとキザだなあ、と思った。 僕の読書習慣の一端を。仕事の日は夕食後に本を読む。読みたくてページを開くのに、5秒を待たずに欠伸をしてしまう。まったく悪気はないのだけれど、いくらなんでも活字を見た瞬間の欠伸は、本に対して失礼だろう。毎夜のご無礼を申し訳なく思います。今夜は暖かだったので炬燵から出てソファの上で読んでみた。昨日読み始めた 『カンガルー日和/村上春樹』 の続きを。 毎度のこと、予備知識を入れずにページをめくる… めくる…めくって…いるよな…? 笑い声で目が覚めた。目が覚めた?風呂上がりの僕の奥さんが、文庫本を持ったままソファで眠りこけた僕に向けて、笑い声だけを残して2階に上がってしまった。おやすみくらい言いなよ。 目覚めた僕は、少しだけ集中力を高めてページをめくる。“5月の海岸線”が気に入った。このまま最後まで読んでしまおうか。いや。続きは明日にしよう。 でもって、ようやく読み終えた。 さて。 歯磨きして、風呂入って、寝ましょう。

Posted byブクログ

2024/02/13

村上春樹短編集。1話10ページとかのほんとに短編どれもタイトルが良すぎるし、どんなに短くてもしっかりすぎるくらい村上春樹で。すげえよこの人。やれやれ。どうなっているんだい。 好きだったのは「カンガルー日和」と「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」か...

村上春樹短編集。1話10ページとかのほんとに短編どれもタイトルが良すぎるし、どんなに短くてもしっかりすぎるくらい村上春樹で。すげえよこの人。やれやれ。どうなっているんだい。 好きだったのは「カンガルー日和」と「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」かな 「チーズ・ケーキの形のような形をした僕の貧乏」も印象に残ってるけど意味わからん あととんがり焼のやつとかあしかとかカオスすぎる 「鏡」は教科書に載ってたやつだったし、「図書館奇譚」は一個前に読んだ「不思議な図書館」だった! 文章も内容もオシャレで意味わからなくてでも読めてしまうしおもしろい、村上春樹堪能できました。

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2024/02/10

5年ぶり2度目を読了。とても短い短編を集めたものだが読みやすく面白い。久々に春樹ワールドに迷い込んだ感じ。また数年後読み返しても良いかなぁと思える文章は流石!

Posted byブクログ

2024/01/17

久しぶりに村上春樹さんを堪能しました。 どの短編も個性がありとても楽しかったです。 最後の図書館奇譚はなんだか読んだことあるなと思ったら「ふしぎな図書館」でした。 羊男はどこへ行ってしまったのか気になります。

Posted byブクログ

2023/12/21

「とんがり焼の盛衰」がとにかくカオスでお気に入り。 8ページしかないけれど、話が進むにつれてどんどんカオスに。何を考えたらこんな話が書けるんだろう?

Posted byブクログ

2023/12/05

最初から最後までずっと誰かの夢の中を見ているようなお話ばかりで想像力をすごく掻き立てられた。 『チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏』が特に好き。好きな人と猫を抱いて眠るって最高の幸せ。

Posted byブクログ

2023/11/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

タクシーに乗った吸血鬼は言い回しに笑ったし、図書館奇譚は脳味噌ちゅうちゅう表現や、羊男の登場、全国の図書館でそんなことが行われているとは…というファンタジーで面白かった。 「それでは幽霊と吸血鬼の違いとはいったいなんですか?」 「幽霊というのはつまり肉体的存在に対するアンチ・テーゼだな」 「しかし、吸血鬼というのは、肉体を軸にした価値転換だ」p44

Posted byブクログ

2023/10/24

村上春樹作品はこれが2本目。まだわたしが理解できていない魅力がたくさん眠っていそう。 文章は分かりやすいのにストーリーが難解で不思議な読書体験。舞台みたいだなと思う。起こっていること自体は理解できるけれど、そこに込められた意味を読み取れない。まだまだ村上春樹作品に挑戦したい。

Posted byブクログ

2023/10/06

『眠い』と『鏡』の二つが大変好きです。 『眠い』はいつもの感じを残しつつも、ちょっと甘い感じで、逆に『鏡』は冷たい恐怖が残る。どちらも時々読み返したくなる。

Posted byブクログ