1,800円以上の注文で送料無料

カンガルー日和 の商品レビュー

3.8

323件のお客様レビュー

  1. 5つ

    75

  2. 4つ

    102

  3. 3つ

    93

  4. 2つ

    12

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

著者の短編観を知るの…

著者の短編観を知るのに絶好の初期短編集。短編ならでは味わいにあふれています。

文庫OFF

これぞ村上春樹ワール…

これぞ村上春樹ワールド!!!??で!!な短編集です!

文庫OFF

多くの短編が収められ…

多くの短編が収められているが、「あしか祭り」が一番好き!!

文庫OFF

短編集。作者の持ち味…

短編集。作者の持ち味の良さが出ていて、ファンにはうれしい一冊。のんびりしながら読める。

文庫OFF

短編集です。どの話も…

短編集です。どの話も、良かったです。私は、長編より読みやすくて好きです。

文庫OFF

おすすめ。

取り立てて大きなドラマがあるわけではない。でも、日常の中に息づいている物語たち、それを取り出して並べたらこんな短編集になるのだろうか。軽やかさと、少しの切なさ。短いのに読み流せない、物語たちだ。

abtm

2024/09/04

今の私には難しすぎるな…っていうのが正直な感想 でも、「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」は好き過ぎて何回も読み返した

Posted byブクログ

2024/08/04

文章のリズム、会話のリズムがとても心地よい。さらっと読んで気持ち良くなれる、短編集としての完成形のように感じる。

Posted byブクログ

2024/07/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

村上春樹氏の短編小説。 1983年出版なのですが、村上氏のデビューが1979年であることを考えるとかなり初期の作品になると思います。 ・・・ どうも村上氏の作品のイメージというと、<僕>という、アイデンティティ・クライシスに陥った主人公が新しい彼女との出会い・性愛を通じてカタルシスを得る、なんて簡単にいうとファンに怒られそうですが、そういうイメージがありました。ごめんなさい。 で、本作はどうかというと、全般的に軽やかです。 短編ですし、内容や書きぶりも軽妙で、なんというか80年代の都会的、不夜城のオフィスビルやタクシー、飲み屋街の喧騒、そういう雰囲気が合うような短編群だったと思います。 加えてちょっとシュールで幻想的。ここが村上テイストっぽい感じでもあったと思います。 ・・・ ちなみに作品のタイトルを挙げておくと以下の通りです。全18篇。 「カンガルー日和」「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」「眠い」「タクシーに乗った吸血鬼」「彼女の町と、彼女の緬羊」「あしか祭り」「鏡」「1963/1982年のイパネマ娘」「バート・バカラックはお好き?」「5月の海岸線」「駄目になった王国」「32歳のデイトリッパー」「とんがり焼の盛衰」「チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏」「スパゲティ―の年に」「かいつぶり」「サウスベイ・ストラット」「図書館奇譚」 ・・・ 一番気になったのは「図書館奇譚」でしょうか。 図書館でトルコの収税の歴史を調べに来た中学生くらいの男の子が図書館の秘密?の部屋に閉じ込められる、という話。謎の美少女と羊男に助けられ何とか脱出するという筋ですが、「羊をめぐる冒険」(1982)や「ダンス・ダンス・ダンス」(1988)に登場する羊男が、ここでも登場します。 また、「彼女の町と、彼女の緬羊」も北海道の小さな緬羊の村をリポートするテレビのワンカットを題材にしており、羊繋がりを感じさせます。 ・・・ その他、シュールな感じが軽妙かつ村上氏らしいと感じたのが、以下の作品。 くたびれた運転手が自分は吸血鬼だと言い張る「タクシーに乗った吸血鬼」。 あしかが青年の家に押しかけ、「象徴性」とか「形而上学での」などの晦渋な言葉を使い寄付を募る「あしか祭り」。 謎の名菓とんがり焼きのレシピコンクールに参加した「僕」とその内情・裏構造を冒険譚風に語る「とんがり焼の盛衰」。 ショートフィルムのような味わいです。 それ以外にも気軽に読める作品でいっぱいでした。 ・・・ ということで村上氏の作品も月イチのペースとなってきました。 私の大学時代(90’s)は村上作品というとバカ売れ・ベストセラーみたいな印象だったので、今も時代背景を振り返りながら、未読でもある意味懐かしく読めます。 でも、近年の若者に村上作品がどう映るのかちょっと気になります。 会社の中にいる日本人に本をどれくらい読むか聞いてみようかしら(村上春樹とかよまないかな)。

Posted byブクログ

2024/08/14

村上春樹を読んでみたいという友人がいたらこの本を勧めようと思った。文学の良さが短い文章に詰まっている。 情景が浮かぶというよりはその世界の中に引き込まれる感覚に近い。原宿の裏通りや、地元の海岸、深夜の校舎、怪しい図書館の地下室など、その場所が持ってる空気とか温度とか哀愁を感じられ...

村上春樹を読んでみたいという友人がいたらこの本を勧めようと思った。文学の良さが短い文章に詰まっている。 情景が浮かぶというよりはその世界の中に引き込まれる感覚に近い。原宿の裏通りや、地元の海岸、深夜の校舎、怪しい図書館の地下室など、その場所が持ってる空気とか温度とか哀愁を感じられる。 お気に入りは、「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」、「5月の海岸線」「32歳のデイトリッパー」、「チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏」。

Posted byブクログ