童夢 の商品レビュー
圧倒的な画力だと思った。コンクリートがひしゃげた状態や、人間が浮遊した時など、現実には目にする機会がないような場面がたくさんあるにもかかわらず、ここまで現実感をもって迫ってくるというのは、ただただ、このずば抜けた描写力があってこそのことだろう。この作品の場合、もしストーリーがなく...
圧倒的な画力だと思った。コンクリートがひしゃげた状態や、人間が浮遊した時など、現実には目にする機会がないような場面がたくさんあるにもかかわらず、ここまで現実感をもって迫ってくるというのは、ただただ、このずば抜けた描写力があってこそのことだろう。この作品の場合、もしストーリーがなく、無声だったとしてもその面白さが大きく失われることはない。 巨大建造物の壊れっぷりや、子供みたいな老人や超能力が登場したりするところは「AKIRA」とよく雰囲気が似ているけれど、この作品が素晴らしいのは、舞台になっている、集合住宅としての「団地」が持つ魅力と妖しさが存分に表現されているところだ。 物語は、ある高層団地を舞台にして、そこから離れることがない。その巨大な団地は世界の縮図のようなもので、同じ形をした建物の連続の中に、同じ形をした部屋が密集していて、ごく小さなスペースの内部に無数の人々の生活が圧縮されている。 特に、夜の団地の美しさは圧巻で、無機質な団地の姿をペンによってここまで美しく描くことが出来るのは、大友克洋氏以外にはあり得ないだろうと思う。発行から20年の時を経てもなお色褪せることのない、不朽の作品といえる。
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『AKIRA』は知ってるけどこっちを知らない人は意外と多い気がする、大友克洋の代表作のひとつ。 『AKIRA』の元となったであろうストーリーを是非読んで欲しい。
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大友克洋様の画力はいまさら言う事無い上に、子供エスパー漫画。 実は表紙の子供は女の子なんだよ。 コマ自体が持つ力が弱くて、ぐっと来て欲しいところが来なかったり、 大友作品独特の恐怖感が弱いので星4つ。 もっと来い、もっと来い。AKIRAもっかい読みたくなった。
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むむむ・・・ 何度読んでも息がつまり、最後には力尽きてしまう・・・完敗です。 日常的なSFものが好き。 「七瀬」や「消えた時間割り」?や、NHKの少年少女ドラマシリーズのような。 いや、それらより、これはもっともっとハゲシイのだ。 細密画のような描き込み。 高層団地の壁や屋上を駆...
むむむ・・・ 何度読んでも息がつまり、最後には力尽きてしまう・・・完敗です。 日常的なSFものが好き。 「七瀬」や「消えた時間割り」?や、NHKの少年少女ドラマシリーズのような。 いや、それらより、これはもっともっとハゲシイのだ。 細密画のような描き込み。 高層団地の壁や屋上を駆けまわる縦横無尽な空間感覚、打ち砕かれるコンクリートやガラス窓の描写。 高層団地内で起こる、怪死事件の数々。その正体は? 「子供に気をつけろ」というその意味。 静と動の対比。 「AKIRA」よりも、この作品が好き。 この日常にありそうな、力の恐怖、いつも心が震える。 「超人ロック」も好きだったけど、やっぱりすぐ隣にもありそうな力の恐怖のほうが、説得力がある。 いやはや、この書影があってよかった。さすが、大友克洋氏(だって'83物ですから) こうして途中で、いろんな本や漫画を読み返してるから、引越し作業が全然進まないのだ!!助けて〜〜
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どかんとパラボラアンテナ状の衝撃波の表現が 画期的に思えたのがこの漫画〜 なんとも言えない妄想ワールド。。
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凄い作品です。 SFマンガを語るならまずこれを見よ!!ですね。 絵のすばらしさ、プロットの確かさ、ここから「AKIRA」へと続く大友作品が始まっていった!
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集合住宅が舞台で、ボケたおじいさんが超能力者、って言う、リアルすぎる設定に、 読んでるうちに「誰にでも超能力があるかも」って錯覚に捕らわれた。 子供の純真さは恐ろしい。
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AKIRAより好きな話。 初めて読んだ時、恐怖を感じました。 破壊されていくアパート。瓦礫の山。今でも夢に見るシーンが。。。
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大友さんは神がかって絵が上手いと実感した。 読み終わったあと道行くお爺ちゃんがちょっと恐くなった。
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超能力おじいちゃんVS超能力少女。どちらが大人でどちらが子供??現実世界に巻き起こる、非現実世界です。
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