櫻の園(文庫版) の商品レビュー
「あたしは彼女たちを嫌うのやめました 不平不満もほどほどにしようと思うし あいかわらず道草はやめられないけど なんたってあたしには気の合う女友だちがいて大好きな男の子がいて それだけでなんか世の中楽しくなるような気がするんです」
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思春期の少年少女の心の揺らぎ、みたいなものを すごくよく描いていると思う。 吉田秋生さんはアクション・SFもいいけど、 こういう何気ない日常を描いた話がすごくいい。
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チェーホフの「桜の園」をしっかり読んだので、再読。 映画にもなった作品で興味深く、購入していた。 何度目かになるが、今回は戯曲「桜の園」と絡めた視点で読んでみた。 シチュエーション的に学校自体が「桜の園」なわけだが、それが売りに出されるわけでも無い。 ただ、桜にかこまれた女子校...
チェーホフの「桜の園」をしっかり読んだので、再読。 映画にもなった作品で興味深く、購入していた。 何度目かになるが、今回は戯曲「桜の園」と絡めた視点で読んでみた。 シチュエーション的に学校自体が「桜の園」なわけだが、それが売りに出されるわけでも無い。 ただ、桜にかこまれた女子校に「桜の園」を上演する伝統がある、という設定だけのように見えるが、勝手にこじつけてみる。 今作品は、女性の少女から大人への変化を描いている。 大人になってしまう事への罪悪が、とても的を得ていて、凄いなぁと関心してしまった。 私自身が強く感じてきた事なので、多くの女性が感じている事に驚いた。 繊細な描き方に関心する。 この「変化」というのがチェーホフと関係があるような気がした。 華々しい青春の象徴のような桜の園の中で、実は大きな変化が刻一刻起きている。 というのは考え過ぎだろうか? 桜の精霊は男だ。だからこの女子校は何千もの男たちに囲まれている、というエピソードが好きだった。
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少女がオンナという生物になる過渡期を、本当に丹念に描いている作品。何と言うか……侘び寂びの世界なんですよねぇ。これは。 女子高出身の方は、より理解が深まるんじゃないかと思ったりします。
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「桜の園」と呼ばれる女子高を舞台に、性や恋、あるいは自己実現をめぐって揺れ動く少女たちの繊細な心を描く連作。 自身の若さや女性性への不安感や戸惑いが丁寧に描写されてゆく。 どの話でも、目の前の困難を、逡巡しながらも乗り越えて大人になってゆく少女たちの姿は力強い。 きっと彼女たちは...
「桜の園」と呼ばれる女子高を舞台に、性や恋、あるいは自己実現をめぐって揺れ動く少女たちの繊細な心を描く連作。 自身の若さや女性性への不安感や戸惑いが丁寧に描写されてゆく。 どの話でも、目の前の困難を、逡巡しながらも乗り越えて大人になってゆく少女たちの姿は力強い。 きっと彼女たちは“僕の周囲にいた彼女たち”なのだろう。 「次生まれ変わるなら女性に生まれてみたい」なんてことを思ってしまった。なかなかしんどそうだけど楽しそうだ。
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読もうと思いつつそのままになっていたので、映画化を期に手に取ってみました。実はもっと淡い感じの話かと思っていたのですが、結構『女』としての生々しさのある話で、私はちょっと苦手でした。でも気持ちは解る…。
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今は手元にないマンガ。 初版本を持ってました。売っちゃったけど。。。 最近2度目の?映画化みたいですね。 売らなきゃ良かったなぁ。もったいないことした。。。
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創立祭で毎年上演される「櫻の園」 その女子高演劇部員の子たち、友人、卒業生の姉など、女子の心の機微を、 生々しくも、生き生きとした感情で表現された名作。 読み終わると、いつも心がざわめいてしまう。 いつまでも、どこかで共感できる気持ちを持ち続けられたらいいな、と図々しくも願う。 ...
創立祭で毎年上演される「櫻の園」 その女子高演劇部員の子たち、友人、卒業生の姉など、女子の心の機微を、 生々しくも、生き生きとした感情で表現された名作。 読み終わると、いつも心がざわめいてしまう。 いつまでも、どこかで共感できる気持ちを持ち続けられたらいいな、と図々しくも願う。 最近、監督自身でリメイクされたとのこと でもでも、やっぱり、中島ひろ子が好き♪ 監督 中原俊 主演 中島ひろ子 つみきみほ 1990年
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女として生きていくことの喜びと悲しみ、そして息苦しさ。名作中の名作。素晴らしい。巻末の解説もよかった。
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アツコ、すぎやま、由布子、知世子。 少女から大人の女性へと変わっていく物語。 感情だけが支配する場所、夫を持たない王女たちだけの国。 未だに彼女らの不安のようなものを感じて生きてる自分。 この国はすごい心地がいい。 ・・・一種のネバーランドかね、もしかしたら。 吉田秋生という...
アツコ、すぎやま、由布子、知世子。 少女から大人の女性へと変わっていく物語。 感情だけが支配する場所、夫を持たない王女たちだけの国。 未だに彼女らの不安のようなものを感じて生きてる自分。 この国はすごい心地がいい。 ・・・一種のネバーランドかね、もしかしたら。 吉田秋生ということで、Book1stにていつだったか購入。
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