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櫻の園(文庫版) の商品レビュー

4.3

49件のお客様レビュー

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2012/07/29

“数百本の桜に囲まれた丘の上の女子高校、桜華学園。花の季節になると。薄紅のかんむりをかぶっているように見え、誰が名付けたのか、そこは「桜の園」と呼ばれていた。桜華学園演劇部では,その名にちなみ春の創立祭には、必ずチェーホフの「桜の園」を上演するのが、伝統になっていた―。そんな演劇...

“数百本の桜に囲まれた丘の上の女子高校、桜華学園。花の季節になると。薄紅のかんむりをかぶっているように見え、誰が名付けたのか、そこは「桜の園」と呼ばれていた。桜華学園演劇部では,その名にちなみ春の創立祭には、必ずチェーホフの「桜の園」を上演するのが、伝統になっていた―。そんな演劇部に所属する乙女達の思春期のほのかな心情を桜の花に寄せて綴る―。”―裏表紙より。  ◇櫻の園1.花冷え  ◇櫻の園2.花紅  ◇櫻の園3.花酔い  ◇櫻の園4.花嵐  ◇スクールガール・プリンセス 満開の季節には、かすむほどの桜の木に囲まれた、女子高が舞台。少女達の思春期の悩みを描いたオムニバス作品です。 かなり昭和の香り漂う作品で、共学だったワタシには共感しかねる部分も多々あるけれど、学生時代のこんな切なさは、みんな通り過ぎてきたんじゃないかなぁ? ときどき読み返してみたくなる、なんだか卒業アルバムみたいな一冊です。

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2011/11/08

ずっと昔から時々読み直している本です。 ほんとうに好きで好きでたまらなかったのよ というお姉さんよりどんどん年上になってしまうけれど・・・

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2011/08/21

ありふれた青春の日々。なぜなのか「花冷え」では涙があふれた。時は流れて大人になって、思い出すその時のことを。

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2011/08/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

櫻花学園では、チェーホフの「櫻の園」を創立記念に演劇部が上演する。校舎に「ごきげんよう」と声をかける習慣もある女子高で、櫻の園を演じる少女達を描く。少女から大人へ、細やかな心理描写がいい。

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2011/05/09

私、この手の悩みって通ってこなかったのかしら。これがピンと来ない自分を分析したい。 女子校ストーリーよりも、最後の夫婦物語の方がぐっときた。

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2011/05/07

桜に囲まれた女子校の演劇部で毎年繰り返す演目の「櫻の園」。 と云う舞台装置で展開する、大人への転換期を生きる少女たちの物語。 ストーリー構成と心理描写が絶妙な味わい。

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2011/01/04

その女子高校は、卒業する女生徒達が毎年植える何百本の桜の木に取り囲まれ、「桜の園」と呼ばれている。 美しく咲き、ぱっと散っていく桜はまさに少女時代そのもの。 この場所で、自分の性に恋に葛藤し、少しずつ大人になった少女達。 彼女達が残した桜の木は、春には満開になり、そして散ってゆ...

その女子高校は、卒業する女生徒達が毎年植える何百本の桜の木に取り囲まれ、「桜の園」と呼ばれている。 美しく咲き、ぱっと散っていく桜はまさに少女時代そのもの。 この場所で、自分の性に恋に葛藤し、少しずつ大人になった少女達。 彼女達が残した桜の木は、春には満開になり、そして散ってゆく。 今少女の人、かつて少女だった人なら誰もが共感し、 彼女達と同じ、何の目論見もない透明な涙を流せるはず。 ずっと手元に置いておきたいし、いつか娘ができたら読ませたい。 吉田先生、ありがとう。

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2010/10/04

あまりにも有名な作品のため、読んだ気でいましたが、読んでいたのはチェーホフの方だけでした。 驚いたことに、芝居の内容はほとんど登場せず、芝居の練習風景や本番の様子も、ほぼ描かれていないに等しいです。 毎年恒例の芝居に向かう女学生の心理や行動に焦点が当てられています。 あくまで「...

あまりにも有名な作品のため、読んだ気でいましたが、読んでいたのはチェーホフの方だけでした。 驚いたことに、芝居の内容はほとんど登場せず、芝居の練習風景や本番の様子も、ほぼ描かれていないに等しいです。 毎年恒例の芝居に向かう女学生の心理や行動に焦点が当てられています。 あくまで「櫻の園」という劇を中心としながら、実際に桜に囲まれた女学校時代を送る彼女たち。 その時しか存在しない、複雑で曖昧な感情をもてあます彼女たちを、確かな筆致で描いています。 チェーホフの「櫻の園」の、住み慣れた場所を出ていかなくてはならない没落貴族の境遇と、芝居を演じたのちに、通いなれた学校を卒業していく彼女たちの淡い寂しさがクロスされています。 その時は、不便で窮屈で、外の世界に自由を見出して憧れていても、いざ外の世界に移ってみると、今度はかつて自分がいた小さな世界がいとおしく思える、そんなノスタルジーのこもった作品です。

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2010/09/22

一年に一回は、必ず読み返す漫画です。 そして、読むたびに胸が痛くなる漫画です。 女子には、間違いなくお勧め。 乙女心って??と思ってる思春期男子にもお勧め。「せいりだー!」などと叫んでるおバカな男子は、一生恨まれるということを学んでください(笑 連作短編の形を取った、少...

一年に一回は、必ず読み返す漫画です。 そして、読むたびに胸が痛くなる漫画です。 女子には、間違いなくお勧め。 乙女心って??と思ってる思春期男子にもお勧め。「せいりだー!」などと叫んでるおバカな男子は、一生恨まれるということを学んでください(笑 連作短編の形を取った、少女漫画です。 個人的には「花紅」の杉山が一番好き。 「派手な子たち」(本人は楽しいと思ったことをやってるだけなんだけど)、と後ろ指をさされ、挙句の果てには「売春」やらダークな噂を立てられた時の、この台詞。 「マジでチャランポランをやるには このくらいでめげてはいかんのだよ」 この前向きすぎる台詞と、後姿。 どんな顔をしているのかは描かれていないところが、堪りません。演出(っていうのかな?)が上手すぎます。そしてカッコよすぎです。 気持ち的に分るというか、胸が痛くなるのは「花酔い」の志水さんの物語なんですけどね。 「女である」と意識する(される)事が何よりも嫌だった思春期。みんな、何処かしらに思春期を残したまま、大人になっていくのかもしれませんね。だから、この漫画を読むと、胸が痛くなるんでしょう。

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2010/06/30

女くさすぎて、どきっとしてしまう。女というものの本性をこんなに鮮明に繊細に暴かれて、私はおろおろと一人で狼狽するしかなかった。すごい作品だ、これは。

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