櫻の園(文庫版) の商品レビュー
同じ女子校に通う生徒達のそれぞれの出来事を オムニバス形式で綴ったもの 高校生の頃ってこんなだったのかなー って遠い過去を思い出しながら・・・ まっすぐすぎて、 素直で潔癖でありすぎて、 傷ついたり傷つけたり 今ではその辺、うまくやれるようになった 大人になるってそういうこ...
同じ女子校に通う生徒達のそれぞれの出来事を オムニバス形式で綴ったもの 高校生の頃ってこんなだったのかなー って遠い過去を思い出しながら・・・ まっすぐすぎて、 素直で潔癖でありすぎて、 傷ついたり傷つけたり 今ではその辺、うまくやれるようになった 大人になるってそういうことなのかしらね
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(01) およそ4人の女子高(*02)の高校生それぞれの,4章からなる物語で,家庭と社会の間にある学校,そして友人や恋人の関係が描かれる.ゆえに描かれる時間は,ある寸前でもある. 重要な演劇の寸前でもあるし,それは高校2年生から3年生へと,開き,散り,実る寸前でもある.主要な人物...
(01) およそ4人の女子高(*02)の高校生それぞれの,4章からなる物語で,家庭と社会の間にある学校,そして友人や恋人の関係が描かれる.ゆえに描かれる時間は,ある寸前でもある. 重要な演劇の寸前でもあるし,それは高校2年生から3年生へと,開き,散り,実る寸前でもある.主要な人物たちには,高校生なりのそれぞれの時間間隔がある.小学生という過去の自分,姉や年上の彼に重ねられる未来の自分,作品の中では短い時を取り上げているようでいて,過去や未来を含んだより長い時間,やや言い過ぎであるかもしれないが,永遠という無時間の中で,自分の時間が相対化されており,その引きの感覚が,作品に情動を与えている. (02) 女性性とは何か.現代のジェンダーの問題にも通じており,4人ほどの主人公たちは,それぞれ自分という不思議な存在を,高校生という枠組や社会が求める女性性の型に,うまく嵌め込めずにいることのメランコリックがある. あれでなければいけない,これでなければいけない,という制約の一方に,演劇という,あれなるもの,これなるもの,という世界を対置し,若き存在たちがそのあたりで震えている. 目鼻口が省略されるのっぺらぼう,コマ割りに顔面の口から上の鼻や目や頭が切断されるショット,この空白や枠外に読者の想像が及び,作品世界が読者それぞれによって補完されているようにも感じる.
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『海街diary』作者・吉田秋生の初期作品。 なんだか絵が全然違う……けど、構成や魅せ方はさすがというか。 少女が女になる時って、初潮とかロスト・ヴァージンとか、そういう生物学的なところではなく、“心が自分の女性性を受け入れた時”なんじゃないかと感じさせる話。 そう考えると、自...
『海街diary』作者・吉田秋生の初期作品。 なんだか絵が全然違う……けど、構成や魅せ方はさすがというか。 少女が女になる時って、初潮とかロスト・ヴァージンとか、そういう生物学的なところではなく、“心が自分の女性性を受け入れた時”なんじゃないかと感じさせる話。 そう考えると、自分は二十歳を過ぎてからだったから、割と遅い方だったかな。
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限られた年代・環境での同性愛という典型の話だが、女の子同士の恋愛感情を描いた先駆け的作品として必読。
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「もう あのぎごちないキスは 二度として もらえないんだなぁって…」 吉田 秋生先生の描く女子高を舞台にした青春(?)偶像劇。ハテナが入るのは、女子高が舞台と言うだけあって、あんまり男性主要キャラで出てこないから。けど、思春期って、たぶんこんな感じ。せつねーっす。 ちなみに女子高育ちですが文化祭を見に来てくれる彼氏はいませんでした。 吉田先生の作品には「はっ」とさせられることがしばしば。私も女の前で風俗の話する男ぁ、ごめんだぜ 。AVはゆるすがな
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女の子、女子、女、オンナって全部違う生き物だけどひとつの囲い(学校とかクラスとかヒエラルキーとか)に囲われても共存できうるのはすごい。だからその内で理解できないことがあっても特段不思議な、それによって苛立つことなど何もない。
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ほとんどの作品には、人生のうちで読むべき旬があるように思う。幼い頃に読むべき本、思春期に入って読むべき本、成年後に読むべき本、老年に入って読むべき本……。この作品は、珍しく読むタイミングを選ばない本なのではないかな。青春時代に読んで自分を重ねてもよいし、成年後に過ぎ去った時代を思い出しながら読むのもよいんだろう。懐かしい気持ちになった。吉田秋生の作品はハズレが少ないけど、その中でもこれは名作だ。 元ネタの櫻の園を読んでいないのだけど、読んでいたらもっとこの作品を楽しめたんだろうな。
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舞台は女子校だけどそれぞれの悩みや葛藤は女子校だからと言うことでもない感じ。10代の危なかっしさとかズルさとか不器用さとか。
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評判が高いので、手を出した。読み始めた時は、何でそんなに良いと云われるのかピンとこなかったが。もっと、乙女チックな画風かと思っていた。少女達の顔の書きわけがあまり巧くないんじゃないかな。 チェーホフの櫻の園を演ずる伝統がある女子高校という設定だが、チェーホフの劇に重なる部分があ...
評判が高いので、手を出した。読み始めた時は、何でそんなに良いと云われるのかピンとこなかったが。もっと、乙女チックな画風かと思っていた。少女達の顔の書きわけがあまり巧くないんじゃないかな。 チェーホフの櫻の園を演ずる伝統がある女子高校という設定だが、チェーホフの劇に重なる部分があるわけじゃ無かった。やがて過ぎ去っていく少女時代を櫻の園と呼んでいるんでしょうね。桜の木々がもっと奇麗に描かれていたら、印象が良かったかな。 でも、なかなか女の娘は難しいもんだな。最後まで読み通すと、なるほど若い女性の共感を得たのが判った。 オジサンは30数年前の高校時代は男子校だったけど、男の子なんて単純なものだったよ。
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この漫画を原作にして、中村明日美子先生にリメイクしてもらったらそれはそれはえろ素敵な雰囲気漂う女子高漫画になる気がする。 このままでも素敵なんだけどね。
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