愛すべき娘たち の商品レビュー
「女」としての自分を振り返ると母の存在は偉大で、でも女同士の関係って色々複雑で難しかったりする。「私だけのお母さんだったのに…」という台詞に妙な感覚を覚えた。恋人でも甘えたがりの子どもでもないんだけど…やっぱり特別なんだよな…。他の短編も胸にグッと来る。
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こどもの頃はお母さんは完ぺきな存在で、気分にムラがあったり、矛盾があったりしないものだと思ってたけど、自分が大人になってから「そうか、お母さんも人だもんな」と思うことが増えたので共感できる部分はたくさんあった。
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母と娘、恋人、友人…様々な愛のカタチ。人それぞれで正解はない。女にしか分からない、不可思議な、それでいてキラキラ光るもの。 なぜだか哀しい寂しい。 でも読後感は清々しい。 「母というものは要するに 一人の不完全な女の事なんだ」
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娘と母、娘と祖母、母と祖母、など女性を取り巻く様々な形の愛を描いています。 そして、みんな少しずつ寂しい。
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昔マンガ喫茶で読んだので、本棚に入れていいものか・・・。いつか手元に置きたいな。 よしながふみさんの表情の描き方、最高過ぎる。
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大学時代から劇団に所属して女優さんやってた子が、この前ドラマにチョイ役で出てきて、懐かしくなって、嬉しくて、でも自分が情けなくなって。 そんな時にどうしてもこの本が読みたくなった。 「あの時話した ささやかな夢を かなえた事のできた 友達が ちゃんといてくれたんだ」 この...
大学時代から劇団に所属して女優さんやってた子が、この前ドラマにチョイ役で出てきて、懐かしくなって、嬉しくて、でも自分が情けなくなって。 そんな時にどうしてもこの本が読みたくなった。 「あの時話した ささやかな夢を かなえた事のできた 友達が ちゃんといてくれたんだ」 このセリフがどうしても読みたくて、読み返した。 なんか泣けてきた。 彼女が所属してる劇団がわかったから、手紙を書こうと思う。
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親子関係で最も難しいのは母と娘、という啓発本を読んだ時、この本を絶賛しており、今回積読棚から発掘しました。 母も不完全な「女性」で、最終話を読んだ時実母の気持ちが少し解った気がしました。 悲しい、哀しい話。 ですが娘を持つお母さんや、将来お母さんになるかもしれない娘さんに是非手に...
親子関係で最も難しいのは母と娘、という啓発本を読んだ時、この本を絶賛しており、今回積読棚から発掘しました。 母も不完全な「女性」で、最終話を読んだ時実母の気持ちが少し解った気がしました。 悲しい、哀しい話。 ですが娘を持つお母さんや、将来お母さんになるかもしれない娘さんに是非手に取ってもらいたいです。 女性をここまでさらりと現実的に、且つ入りやすい形で描いた小説・まんがはないと思います。 読後感も意外に爽やか。お薦めです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
あぁ〜、なんて素敵な漫画。 まさにみんなが愛すべき娘たち。 上質な漫画で、読めば読むほど味が出る。 このなんともいえない表情とか、間の取り方とか大好きです。 女という生き物の不思議。 厄介な生き物だよね。 娘であり、母であり、祖母であり、女である。 面倒くさいとも思うけど、いとおしくもある女たち。 第一話。 50過ぎて癌が発覚した母が再婚相手に連れてきた男は自分より若い男。 ちょっとクールな感じのお母さんが素敵。 そして見てくれがいいのにちゃんばら好きな男。 二人だけだった空間に入ってきた新しい風。 ちょっとじんわりきちゃった。 第二話。 大学の非常勤講師とちょっと変わった女の子の生徒の話。 此処で、第一話のみんなが出てきて、変わらず仲良しで嬉しい。 この女生徒、ある意味すごい。 ん〜、でもこんな子いるんだよなぁ。 ダメな男ばっか選んじゃう子。 第三話。 ”恋をするって人を分け隔てるという事じゃない” ん〜、奥深い。 いくらおじいさんに分け隔てなく接しなさいっていわれたって 普通この若林みたいな子は滅多にいないよ〜。 でも、彼女の最後の決断は普通に納得がいかなくとも 彼女自身には本当にしっくりきちゃったんだろうなぁ。 第四話。 学生時代の友達の今は、みたいな話。 思い描いていた未来と今立っている現実はどうなんだろうか。 それぞれの道。 学生時代をなんだか私も思い出して、 みんなが元気でいてくれたらいいな、と思った。 最終話。 ”母というものは要するに一人の不完全な女のことなんだ” 母と娘。 子どもの頃から言われ続けてきたことって 意外に残ってるものなんだよね。 「こんな母親にはなりたくない」って私も思ったことある。 思春期で怒られて、苛々してて。 もちろん今は全然そんなことなくて、むしろ尊敬なんだけど。 でも母親だって一人の女なんだもんなぁ。 最後の麻里ママの「ふふ」で終わるんだけど この彼女の表情がまたすべてを物語っててじんわりくる。
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よしながさんの描く女性たちは芯が通っていて、背筋がぴんと伸びている気がする。表面が柔であれ剛であれ、自ら立つことを己に静かに課しているような。彼女たちが愛し愛されるのは能動的な行動で、人として理想的ですらある。ただ待つというのは傷つかないし楽だけど、何も変わらない。そう思って読む...
よしながさんの描く女性たちは芯が通っていて、背筋がぴんと伸びている気がする。表面が柔であれ剛であれ、自ら立つことを己に静かに課しているような。彼女たちが愛し愛されるのは能動的な行動で、人として理想的ですらある。ただ待つというのは傷つかないし楽だけど、何も変わらない。そう思って読むと、まず自らが恥ずかしくなってくるのだった。ため息の嵐。
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女性を描いた作品で、これ以上の作品に出逢ったことがありません。 タイトルの"娘"たち、というのがまた秀逸。"女"たち、ではなく、"娘"たち。 女性という性を生きることに対するあらゆる悲しみ・愛しみが胸に痛いくらいに響きま...
女性を描いた作品で、これ以上の作品に出逢ったことがありません。 タイトルの"娘"たち、というのがまた秀逸。"女"たち、ではなく、"娘"たち。 女性という性を生きることに対するあらゆる悲しみ・愛しみが胸に痛いくらいに響きました。 大好きな大切な作品です。
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