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特攻の島(1) の商品レビュー

4.1

22件のお客様レビュー

  1. 5つ

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2022/12/11

家族に回天に乗る予定であることは伝えず最後の挨拶をする習慣にゾッとする。「助かるかも」という持って行き方ではなく、「ちゃんと発射できるか」が話のモチベーションになっているのが何とも恐ろしい。

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2021/01/12

何のために生き、何の為に死ぬのか? 理不尽な気持ちを抱えながらも自らの正義の為に散って行った若者達の葛藤がリアルに描かれている。 家族の為、仲間の為、国の為、そして自分の為の命…それぞれの想いを感じると胸がつかえるような辛いものがあったが、先人達のそのような想いの上に我々は生かさ...

何のために生き、何の為に死ぬのか? 理不尽な気持ちを抱えながらも自らの正義の為に散って行った若者達の葛藤がリアルに描かれている。 家族の為、仲間の為、国の為、そして自分の為の命…それぞれの想いを感じると胸がつかえるような辛いものがあったが、先人達のそのような想いの上に我々は生かされているんだと再認識。 先人達への深い感謝の気持ちと、毎日を平穏に暮らせる有り難さを痛感する素晴らしい作品でした。

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2018/02/23

太平洋戦争の終戦間際における、特攻を目的とした小型潜水艦(人間魚雷)「回天」の乗組員と、彼らが従事した作戦がリアルに描かれている。史実に基づくフィクションだとは理解しつつ、先の大戦について考えさせられる良作。芳文社コミックス全9巻(完結)。

Posted byブクログ

2018/02/21

自分この作品とても好きです。 自分はそのときどうするのだろうかと思いながらも あたりまえの人々を描いていると思うのです。 敢えて、それを「神兵」とか祭り上げるのは歪さを覚えてしまうんですよね。 もの凄い頑張った人々ではいけないのかなと。 誰も責める訳にはいかない歴史の必然であった...

自分この作品とても好きです。 自分はそのときどうするのだろうかと思いながらも あたりまえの人々を描いていると思うのです。 敢えて、それを「神兵」とか祭り上げるのは歪さを覚えてしまうんですよね。 もの凄い頑張った人々ではいけないのかなと。 誰も責める訳にはいかない歴史の必然であったろうと。 人間なんざ幾ら頑張っても簡単に死んでしまうものだし。 彼等もまさか祭り上げられたいという感覚はなかったでしょう。 もし仮に戦争に負けてしまったら、きっと故郷は蹂躙されてしまう のだろう。嫌でしょう。自分たちはあかんやろうけど 「少しく踏みとどまれば」ええんちゃうか。という感覚だろうと。

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2016/08/11

回天…こんな兵器あり得ない…そういうのは簡単だけど 開発する側の気持ち 理解できるところもある。 お国のための苦肉の策… いや、そんな生易しい言葉では言い表す事ができない。 操縦する側の気持ち お国のために死ねと言われても、 どう死ぬのか?何がどう国や家族のためになるのか? ...

回天…こんな兵器あり得ない…そういうのは簡単だけど 開発する側の気持ち 理解できるところもある。 お国のための苦肉の策… いや、そんな生易しい言葉では言い表す事ができない。 操縦する側の気持ち お国のために死ねと言われても、 どう死ぬのか?何がどう国や家族のためになるのか? とっさには決められない。逡巡して当然だ。 それでも双方が、それぞれに咀嚼して 意味をこじつけて腑に落としていく… 逼迫する戦況に誰もが狂気を帯び 絶望の中に、僅かな灯りを作り上げてしまう こわい、こわい、こわい、 いま、目の前に迫って来てるのかもしれない。 刮目せよ。 見えないフリしてる場合じゃない。 守るために戦うのを忘れてる場合じゃない。 逃げるな、知れ、考えろ… ちゃんと考えなきゃいけない。

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2014/08/11

以前映画で海老蔵さんが主役として出ていた「回天」の話 テンポが良くて読みやすい。 佐藤秀峰さんの画力がすごい。

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2013/07/25

大東亜戦争末期、貧しさに差別を受けていた、絵を書くことが好きだったある青年は予科練に入ることを決意した…! 乗せられるべき兵器の名は「回天」すなわち人間魚雷。巨大な鉄の棺桶。 「せめて犬死にだけはさせないでくれよ…俺たちは人間だ…!」 「何が救国の兵器だ…欠陥だらけの不良品じ...

大東亜戦争末期、貧しさに差別を受けていた、絵を書くことが好きだったある青年は予科練に入ることを決意した…! 乗せられるべき兵器の名は「回天」すなわち人間魚雷。巨大な鉄の棺桶。 「せめて犬死にだけはさせないでくれよ…俺たちは人間だ…!」 「何が救国の兵器だ…欠陥だらけの不良品じゃないか…」 「貴様は回天という兵器に疑問を持っている…そして己の運命をいかに受け入れるべきか…自問を繰り返しているんじゃないのか…? 俺も同じだ」 「もし死ぬ事に何か意味を見い出せるば…死は単なる恐怖ではないはずだ… そして死に意味を見つけられるのは…生きる意味を見つけられた人間だけなのかもしれない…」 しかし、しかし…大日本帝國はそうしなければならない状況にあった…。 「海猿」「BJによろしく」と、佐藤秀峰先生は本当に「死」と「現実」に対して徹底して向き合い表現できる稀有な漫画家だと思う。

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2012/06/05

自身の命を差し出しても この国を守る思いには、今の現代人にはないだろう。 戦争最中、死を突きつけられた主人公たち。 生きる意味を自問自答していく姿は、熱い。

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2011/09/05

現代からは想像もできない戦時中の緊迫した状況がよく描けている。 人間魚雷という、命を対価に機能する兵器をとおして生きる事を描写しています。 目的意識が稀薄でただ、なんとなく生きている現代人より、死を賭して戦争をしている登場人物達の方が生き生きとして見えるのはかなり皮肉です。

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2011/09/03

大東亜戦争末期、生還を期さない人間魚雷、「回天」が考案された。そんな特攻兵器である「回天」に命を捧げた青年達の物語。己を犠牲にし、大義に散った先人の姿には、無条件で胸が熱くなる。戦争や日本軍、特攻隊が良いとか悪いとかの話ではなく、命を捧げた多くの先人の思いに、胸が打たれるのである...

大東亜戦争末期、生還を期さない人間魚雷、「回天」が考案された。そんな特攻兵器である「回天」に命を捧げた青年達の物語。己を犠牲にし、大義に散った先人の姿には、無条件で胸が熱くなる。戦争や日本軍、特攻隊が良いとか悪いとかの話ではなく、命を捧げた多くの先人の思いに、胸が打たれるのである。

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