風の谷のナウシカ(ワイド版)(7) の商品レビュー
輝夜姫 のような世界観だと感じました。 7巻まで読んでも、スッキリしなかったです。 以下ネタバレです。 ナウシカたち人間が作られた人間であるなら、そもそも浄化の期間に合わせた人間を作る意味がないのではないか、と思う。 清浄な世界でドレイが必要か? 安易な考えで人間...
輝夜姫 のような世界観だと感じました。 7巻まで読んでも、スッキリしなかったです。 以下ネタバレです。 ナウシカたち人間が作られた人間であるなら、そもそも浄化の期間に合わせた人間を作る意味がないのではないか、と思う。 清浄な世界でドレイが必要か? 安易な考えで人間を作り変えたなら、千年前の人間は人間の力を甘く見過ぎている、と思う。 それにしても、ナウシカかっこいいです。 今度は映画がみたくなりました。 ユパさまのところは泣きました。
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人類は清濁併せ呑み、それでも正義を求めて前進する。 そしてその結果は地球(あるいは宇宙)の審判に委ねるしかないという結論。 宮崎駿はラピュタあたりまでは光と影のバランスが上手く取れていたのだが、次第に負の側面から来る人間の矛盾を上手く消化できず、一方的な正の論調に傾斜してしまって...
人類は清濁併せ呑み、それでも正義を求めて前進する。 そしてその結果は地球(あるいは宇宙)の審判に委ねるしかないという結論。 宮崎駿はラピュタあたりまでは光と影のバランスが上手く取れていたのだが、次第に負の側面から来る人間の矛盾を上手く消化できず、一方的な正の論調に傾斜してしまっている(もう少し厳しい言葉で言えば作家として「楽をしている」)印象がある。 その意味でも本作品は宮崎駿の頂点だと個人的には考える。
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アニメしか見ていない人にこそ読んで欲しい。 子供の頃に読んだ人は、大人になってからまた読みかえして欲しい。 読者自身の経験によって、読んだあとに抱く思いや感想が違うんじゃなかろうか。 ちなみに自分は、そのうち読もうと思い続けてン十年過ごし、先日やっと読んだ。 大人になってから読ん...
アニメしか見ていない人にこそ読んで欲しい。 子供の頃に読んだ人は、大人になってからまた読みかえして欲しい。 読者自身の経験によって、読んだあとに抱く思いや感想が違うんじゃなかろうか。 ちなみに自分は、そのうち読もうと思い続けてン十年過ごし、先日やっと読んだ。 大人になってから読んで良かった、と思う。 子供の頃に読んでいたら、腐海に飲み込まれてトンチンカンな大人になったかも知れない。 ル・グィンの「ゲド戦記」既読者にもオススメ。
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まだ戦争は終わってないし、王蟲たちのあつまったところとのつながりもわからない。 クシャナの姿がすがすがしい。 ミトじいちゃんにならついていけそう。 いろいろおもったけど、なにがなんだかわけがわからんまま。
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本巻で一気に面白くなる。初めの方はキリスト対イスラムを模したような民族・宗教の異なる二国間での大規模な戦争をベースに自然との共生をテーマにしただけのように思えたが、スケール、深みが違った。謎が一気に解けていき、人間中心の世界から、世界の中で生きる人間へと回帰する神話なのだと気付く...
本巻で一気に面白くなる。初めの方はキリスト対イスラムを模したような民族・宗教の異なる二国間での大規模な戦争をベースに自然との共生をテーマにしただけのように思えたが、スケール、深みが違った。謎が一気に解けていき、人間中心の世界から、世界の中で生きる人間へと回帰する神話なのだと気付く。肥大化した人工的な神を否定し、目の前の世界に宿る意志全てを肯定し神とする汎神論のような世界を提示してくれている。「自分の運命は自分で決める」と断じるヴ王がしっかりした人間観を持っており、割にカッコいい。
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ナウシカが全てを結ばしめた、のくだりにじーんと。 2021/5/5 三読目。 騙されない強さ。真実を見てきた強さ。
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何回も映画は観ていたけど、僕は今まで『風の谷のナウシカ』は自然が大切!だとか、自然と共存しよう!というメッセージの物語だと思っていた。この漫画を読んで、それだけではなく、もっと複雑でもっと壮大なテーマだったということがわかった。ナウシカというハイブリッドな存在が物語のポイントにな...
何回も映画は観ていたけど、僕は今まで『風の谷のナウシカ』は自然が大切!だとか、自然と共存しよう!というメッセージの物語だと思っていた。この漫画を読んで、それだけではなく、もっと複雑でもっと壮大なテーマだったということがわかった。ナウシカというハイブリッドな存在が物語のポイントになることも勢力図の複雑さから理解できた。一日で読み切った。面白かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
人によって最後にナウシカのとった行動には賛否あるだろうし色々な解釈があるみたいだが、 ナウシカが墓所の神をオーマで破壊したことは、人類にとって滅びの選択肢になったわけではないと思う。 ナウシカは墓所の神ほ滅ぼすことで、とめどない争いの原因の一端を終わらせ、完全なるものの否定、生きる自由と命の尊厳を守ったのだと思う。 そしてナウシカは人類がこのまま滅びるのではなく、生命の力強さ(広がる腐海の世界と来る清浄の世界においても適応、進化して生きていくこと)を信じていたのだと思う。 王蟲の血と墓所の血が同じというのはまだ色々難しくて考え中。
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宮崎駿『風の谷のナウシカ』第7巻(完結) 漸くナウシカを読み終わる事ができました。 巨神兵が出てきて、一同が会して、最初からクライマックスという感じでしたね… しかし今回は死ぬ話が多かった…逆に結末を予期しているのかな、という感じではありましたが。 とはいえ読み終わっ...
宮崎駿『風の谷のナウシカ』第7巻(完結) 漸くナウシカを読み終わる事ができました。 巨神兵が出てきて、一同が会して、最初からクライマックスという感じでしたね… しかし今回は死ぬ話が多かった…逆に結末を予期しているのかな、という感じではありましたが。 とはいえ読み終わったのですが、いまいち結末がよくわからなかった…というのが正直な感想です^^; なんというか、なあ… しかし最後のクシャナの父のナウシカに対する評価がクシャナとまったく同じで「おお」と思いました。
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「私達は血を吐きつつくり返しくり返しその朝をこえてとぶ鳥だ!!」もうこの台詞だけでやられた。全体的に7巻は敵味方問わず名言が多い。たぶん一番人気があるのもこの最終巻なのではなかろうか。 ナウシカが魅力的なのは言うまでもないが、この巻では冒頭でちょびっと出てくる「兄」や巨神兵、番...
「私達は血を吐きつつくり返しくり返しその朝をこえてとぶ鳥だ!!」もうこの台詞だけでやられた。全体的に7巻は敵味方問わず名言が多い。たぶん一番人気があるのもこの最終巻なのではなかろうか。 ナウシカが魅力的なのは言うまでもないが、この巻では冒頭でちょびっと出てくる「兄」や巨神兵、番人、王も魅力的だ。というか、全般的に物語の序盤で出てきた人間たちは空気になっているといったほうがいいかもしれない。序盤をといえば、ナウシカの旦那候補みたいな感じで出てきて、いつのまにかチョイ役で終わっている誰かさんもいましたね…… ナウシカがこの物語のあと、どうなったかは明確には描かれていないというエンディングもグッド。最初のほうはひたすら読むのがめんどくさかった印象だったのだが、中盤ぐらいからどんどん面白さが増していき、最終巻でピークに行き着いた漫画。これから読む人も、ぜひ序盤を乗り切ってここまで読み通してみてほしい。
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