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風の谷のナウシカ(ワイド版)(7) の商品レビュー

4.7

105件のお客様レビュー

  1. 5つ

    76

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    8

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2021/03/22

人の光も闇も考えさせられる 読む年齢によっても感じるものが変わりそうなので、また10年後、20年後…と読んでみたい

Posted byブクログ

2021/03/13

語彙力が追いつかないけど、すごい話だった。 そしてナウシカはただ清純な娘ではなかった。 利己的な面も弱さもある。 でもやっぱり人を惹きつけるのは人によって態度を変えないからなのかな。 世界がこれからも平和で続いていくように、あんな世界にならないように、私たちも考えなくてはいけ...

語彙力が追いつかないけど、すごい話だった。 そしてナウシカはただ清純な娘ではなかった。 利己的な面も弱さもある。 でもやっぱり人を惹きつけるのは人によって態度を変えないからなのかな。 世界がこれからも平和で続いていくように、あんな世界にならないように、私たちも考えなくてはいけない。

Posted byブクログ

2021/01/23

漫画版は、子供の頃はよく分からなかったが、今読むと全然見え方が違う。 そして登場人物達の個性も大人になったから理解できる強さと弱さがあり、すべての登場人物に愛おしささえ覚える。 テーマとして、生きる(命)とは何かを深く突き付けられる。それだけでなく、今発生している様々な環境的...

漫画版は、子供の頃はよく分からなかったが、今読むと全然見え方が違う。 そして登場人物達の個性も大人になったから理解できる強さと弱さがあり、すべての登場人物に愛おしささえ覚える。 テーマとして、生きる(命)とは何かを深く突き付けられる。それだけでなく、今発生している様々な環境的、社会的なテーマが盛り込まれている。 生きることは変わること、死も変わることのひとつ。 繰り返し繰り返し、傷つきながらも毎日を生きる。毎日の生まれ変わり。 大きな生命体を繋ぐという意味で、王蟲は個が失われることを否定しなかった。森も木は石化しても全体で繁殖し、浄化し続けた。人は自然を忘れてはならない。 はじめは世界を救う志しがあった勇敢な少年は、長い時と共に、権力にまみれた神聖皇帝となってしまう。人間は欲深く、ひとりで立派な王であり続ける事は難しい。 調停者である巨神兵(オーマ)は、神のような存在として人に作られ、暴走し世界を滅ぼしてしまう。これは、将来、AIの判断に頼りきって、人間が自己を喪失しないことを願うばかり。 ナウシカは、全ての自然に神が宿る、と語る。これは日本の神様の考え方。そして、自然に宿る神を忘れた古い人類を敵として対峙する設定には、同じ人間として凄く複雑な気分にもさせられる。 ナウシカの世界で起きていることは、まだ現代でも起きうる要素を沢山残している。 また20年後に読んでみたい。

Posted byブクログ

2021/01/01

なるほどアニメとは別物。 メッセージは要約されているけど、深さがまるで違う。 アニメ版が公開された当時は、その違いに戸惑いも大きかったのではないか。 共通の危機に瀕しても、その強欲のままに破壊を繰り返す人類。 対する自然は、人類が想像し得ない規模、やり方で再生を企図し続ける。 全...

なるほどアニメとは別物。 メッセージは要約されているけど、深さがまるで違う。 アニメ版が公開された当時は、その違いに戸惑いも大きかったのではないか。 共通の危機に瀕しても、その強欲のままに破壊を繰り返す人類。 対する自然は、人類が想像し得ない規模、やり方で再生を企図し続ける。 全ては人類が自ら招く厄災。 大きな犠牲を払いながらもそこから未来を紡ごうとするのもまた人類。 大きな大きな物語。

Posted byブクログ

2020/09/29

映画もこわかったけれど小学生でこれを読んでたらトラウマになったかもしれない。 大人になってからでよかった。 結局宮崎駿が伝えたいことは、最後の一言なんだろうなと思いました。

Posted byブクログ

2020/09/06

2020.53 完結!!! 難解すぎる! 宮崎駿さんの頭の中やばすぎる。 なにはともあれ7巻読んだ達成感!

Posted byブクログ

2020/06/07

急展開とはこのことよ。ユパの最期もそうだし、なだれ込むように世界の謎へと。ユパとクシャナの「わかえりあえる感」……ナウシカと母……精神分析への誘惑……。 ……。 すべてはシュワの墓所による、いわば元・人類……プレ・いまの人々による計画だったのだ、と。「おまえは危険な闇だ。生命は光...

急展開とはこのことよ。ユパの最期もそうだし、なだれ込むように世界の謎へと。ユパとクシャナの「わかえりあえる感」……ナウシカと母……精神分析への誘惑……。 ……。 すべてはシュワの墓所による、いわば元・人類……プレ・いまの人々による計画だったのだ、と。「おまえは危険な闇だ。生命は光だ!!」 それへナウシカは「ちがう。いのちは闇の中のまたたく光だ!!」と言い放つ。 クシャナの父は「気に入ったぞ。お前は破壊と慈悲の混沌だ」と結構いい役どころ。 このへん、漫画のテンションの高さに圧倒されっぱなしだけれど、冷静になってみると、何も言っていないに等しい。 一言で言い換えれば「混沌」「清濁」「きれいはきたない、きたないはきれい」くらいか。 宮崎駿といえば「ラピュタ」の冒険活劇・漫画映画的側面にだまされがちだが、全体を通して見てみると、ほとんどが、わからない、はっきりしない、結論は先送り、善悪が保留される、対立軸がわからなくなる、戦争好きと平和への拘りで引き裂かれ、世界生き延びよと世界滅びよが同時に発せられる、すべてアンビバレントなのだ。 まずは「ナウシカ考」で深める。 次に他の宮崎駿作品群を見返す。特に「ナウシカ」「もののけ姫」「風立ちぬ」を重点的に。 それらいわばマジメな作品をフラッグにして、その間を埋めることで、彼を貫くヒューマニズム/ニヒリズム・ペシミズム、反戦/兵器好き、に再度注目してみる。「/」に引き裂かれている点こそが作家性だとわかったので、そこに着目しつつ。 手塚治虫、水木しげる、諸星大二郎、高畑勲、など、重なり合いつつ同時代に活躍した作家たちに目を向けるきっかけにする。日本アニメの黎明期とかジョン・ラセターとか「雪の女王」とか。 などなど宮崎駿を基点にして、いろいろ再鑑賞、整理していきたい数か月。結構巨大な個人的プロジェクトになりそうだ。

Posted byブクログ

2020/05/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1回目読み終わった、巻がすすむにつれて 重く難解になり振り払われそうになっていった。 だから、もういちど、読みたい。 難解だが、好きな世界。 墓所の主とあいたいするナウシカは 毅然とたちむかう。権威や生命のしくみや成り立ちまでも操作しようという人間の過ちを自らの手で絶つ。その過ちが長い歴史のなかで獲得した人間の叡知と讃えられていようが、「否」と言い放つ。 人間が作り出した汚れ穢れは、自然のいくつのも生命の犠牲で浄化されていく。 人間そのものがすでに汚れである。生命を支配するもの、されるものは存在しない。 れんめんと続く無数の生命の営みの一部でしかない。 そのことを、ナウシカは、教えていく。 私含めた読者は気づく。 指導者が愚かだと、さらに汚れ穢れはすすみ、地獄につきすすむ。恐ろしいものを作り出す。 それをナウシカは、ひとり追究し、業苦を負い感じ、他者にも導かれながら悟り、生命に主権を取り戻した。 そのベースには友愛のこころ、全ての生命に対する畏敬の念がある。 私たちの命は 清浄な場所ではもう、生きられない。 王蟲のしょう液の眠りから覚めるとき、森の人に導かれて見た世界の風景のシーンをもう一度読みたい。汚さないように立ち去るシーン。 いま、人間の命を脅かし、この世界をゆるがしているウィルスは 「悪」なのか。「敵」なのか。 発生源がどうであれ、 たとえそれが人につくられたものであっても、 そう感じることに違和感を覚える。 人間にとって苦難ではあるが、それは人間がそう決めたもの。 おおきな生命の歴史のなかでは 日常茶飯事なできごとなのかもしれない。 この世の中はウィルスに溢れている。 いま、私たちが暮らしているこの世の中も 粘菌と王蟲が作り出してる腐海の営みの一部なのかも、と感じてしまう。 愚かなもの、無垢な者たちにはきちんと 教えること、権威でなく友愛をもって 伝えること。大事なことは伝え続けること、 幾世にも和平が続くように。 ナウシカはそれをも、しめす。 死者を辱しめるなと厳しく説く姿も、 私は教わるところが大きい。 嘘を突き通すと、覚悟するところも。 愚かな人々や異国の民にも敬意をもって接し、 わかるように歩み寄る。 拒否したら門を閉ざすだけ。傷つけない。 助けを求めたら手をさしのべる。 これは、風の谷の習わしだけれど、風の谷のジルの子、ナウシカの人となりそのものだった。 神聖皇帝と違っていたのかも知れない。 道をふみはずさない分かれ道。 少しばかりの赦しを持ち合わせる やさしさも持つ。こころ通わせられる。 だから、ナウシカは 人と人、過去と現代をもつなげる力をもつ。 未来をも。 そして やるべきことを、やりぬく。 強いこころ。 愛すべき尊敬に値するひと。 すすめ、いとしい風よ。 森を守る話だけでは 終わらなかった。 まさかこんな話だったなんて。 誰かに設計された命だとしても 命あるかぎり精いっぱい生きること。 そして死を受け入れるとこ。 全てのものを敬うこと。 全てのものに、ゆるしを与えること。 清濁ある世界をまるごとうけいれること。 そこでかかわりあって成長していくこと。 そう生きたいと感じた。 破壊と慈悲の混沌 ナウシカがそう呼ばれてたけど、人間はそうなのだ。 おとなになってよむ本かもしれない。 また違って読める。 理解できるようになっていく。 -------- 好きな箇所 7巻 どんなにみじめな生命であっても 生命はそれ自体の力によって生きています この星では 生命はそれ自体が 奇蹟なのです 世界の再建を 計画した者たちが あの巨大な粘菌や 王蟲達の行動を すべて予定していたというのでしょうか ちがう 私の中で何かがちがうとはげしく叫びます あの黒いものは おそらく再建の核として遺されたのでしょう それ自体が生命への最大の侮蔑と気づかずに --------- 腐海さえも人間がつくりだしたものとは 森の人でさえ知らなかった そしてその果ての姿である 清浄な世界には、その時の人間は住めないという真実。 人間の叡知はちっとも生命の営みには及ばないもの。 それを1000年前の人間、つまり私たちの未来の子孫は知りようがなかった。もしかしたら、知っているかもしれなかったが、その当時の希望の光として、「残さざるを得なかった」のか。 唯一、価値あるものとして、賢者が残したのがあの謎のヒドラが番人とする貯蔵庫のものたち。 音楽と動植物の種、癒しの技術を誠実にのこされた場所。あれも人間がつくった秘密の場所。 しかし、死なない世界はイビツであり それこそ生命への侮蔑かもしれない。 それでも人間は与えられた生命を 懸命により賢明に、生きるしかない。

Posted byブクログ

2020/03/16

目覚めた巨神兵。ナウシカとその子、オーマを載せたトルメキア戦艦は聖都シュワに封印されし墓地に向かう。 一方、力づくで墓地を陥落させようとするトルメキア軍本隊は古代の力の前に殲滅。 しかし、ナウシカの登場により墓地の閉ざされた扉が開く。 明かされる真実、墓の主の目的、光と闇の狭間で...

目覚めた巨神兵。ナウシカとその子、オーマを載せたトルメキア戦艦は聖都シュワに封印されし墓地に向かう。 一方、力づくで墓地を陥落させようとするトルメキア軍本隊は古代の力の前に殲滅。 しかし、ナウシカの登場により墓地の閉ざされた扉が開く。 明かされる真実、墓の主の目的、光と闇の狭間でナウシカは世界の行く末を選択する・・・! ここまでがナウシカの本編。ラストシーンはあまりにも深く、様々な解釈ができるらしい。宗教学的観点や生態学的観点、思想・哲学的な観点などの見方があるようなので是非全てを見て自分なりの解釈を持ってほしいと思う。ちなみに最終巻だけ読んでもチンプンカンプンなはずなのでご注意を。

Posted byブクログ

2019/12/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

風の谷のナウシカ歌舞伎観覧前に読了。 (1巻目は読めなかったけど。。) 映画は、この7巻を通じて、うまーく作られていたんだなーという印象。 でも、この本の方が後から作られているんですよね。 うまい脚本だったということか? ナウシカは、聖母マリア的な母性溢れる女性像。 クシャナは、男性的なカリスマを纏ったかっこいい女性像。 現代へのダイレクトな警告という感じを受けた。 ただ、早読みだと、それをしっかり受け止められる読解力が自分にはなく、よく分からなくなった部分もあったけど。

Posted byブクログ