藤子・F・不二雄異色短編集(文庫版)ミノタウロスの皿(1) の商品レビュー
やっぱり誰でも知ってる有名作家の作品はすごい。どれもとても短い作品なのに、風刺がわかりやすく、色々と考えさせられます。個人的にはオヤジロック、間引き、表題作のミノタウロスの皿が面白かったです。漫画は1回読んだら大抵手放してしまうのですが、これは手元に置いておきたいと思わせる作品で...
やっぱり誰でも知ってる有名作家の作品はすごい。どれもとても短い作品なのに、風刺がわかりやすく、色々と考えさせられます。個人的にはオヤジロック、間引き、表題作のミノタウロスの皿が面白かったです。漫画は1回読んだら大抵手放してしまうのですが、これは手元に置いておきたいと思わせる作品です。
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表題作「ミノタウロスの皿」が霞むほどに素晴らしいラインナップ。 「コロリころげた木の根っ子」のフツフツとしたリベンジもの。この歌を知らないことに不気味さが増す。 「劇画オバQ」のキャッチーさと切なさ。異色短編の鉄板テーマであるノスタルジーを自作で表す。 「ヒョンヒョロ」のわかりや...
表題作「ミノタウロスの皿」が霞むほどに素晴らしいラインナップ。 「コロリころげた木の根っ子」のフツフツとしたリベンジもの。この歌を知らないことに不気味さが増す。 「劇画オバQ」のキャッチーさと切なさ。異色短編の鉄板テーマであるノスタルジーを自作で表す。 「ヒョンヒョロ」のわかりやすいブラックさ。街全体に視野が広がるオチにゾクっとする。
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藤子F不二雄さんの作品、ドラえもん以外のものは初めて読んだ。多くのファンがいることに納得の作品でした。特に表題作の「ミノタウロスの皿」が印象に残った。人間の業の深さよ、、。
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『劇画・オバQ』の苦過ぎる後味が辛いです。子どもの頃オバQを夢中になり読んで育った少年少女が数年後にあれを読まされたら生涯トラウマを抱えます。本編の記憶まで台無しにしかねない後日譚というのは嫌いだなぁと感じる反面、この苦々しさを胸の内に抱えさせてくれるのも藤子・F・不二雄の偉大さ...
『劇画・オバQ』の苦過ぎる後味が辛いです。子どもの頃オバQを夢中になり読んで育った少年少女が数年後にあれを読まされたら生涯トラウマを抱えます。本編の記憶まで台無しにしかねない後日譚というのは嫌いだなぁと感じる反面、この苦々しさを胸の内に抱えさせてくれるのも藤子・F・不二雄の偉大さなのかなと思います。 全編を通じて最も印象に残ったのは『間引き』の刺殺シーン。切りつけられた男の表情、メガネのずれ方、飛び散る血飛沫、犯人の背中の不気味さ、すごいです。実写やリアルな絵柄の漫画ならいざ知らず、いつもの藤子・F・不二雄のタッチでここまで臨場感や緊迫感を表現できるのか……と衝撃を受けました。
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順番逆だけど「気楽にやろうよ」から興味を持って購入した一冊。やっぱりSFショートは面白い! どうしても星新一が浮かんでしまうけど、この最後にヒヤっとするようなオチがいい。藤子不二雄Aとは違って、ギャンブルとか麻雀みたいなブラックさというよりは、SFが近くて、タイムマシンとか魔法み...
順番逆だけど「気楽にやろうよ」から興味を持って購入した一冊。やっぱりSFショートは面白い! どうしても星新一が浮かんでしまうけど、この最後にヒヤっとするようなオチがいい。藤子不二雄Aとは違って、ギャンブルとか麻雀みたいなブラックさというよりは、SFが近くて、タイムマシンとか魔法みたいなテーマで皮肉ったような感じ。おばQの原作を知らないのが自分でも残念。 個人的に印象的だったのは以下。 ・自分会議:いろんな年の自分が集まって会議→喧嘩、一番幼い自分が飛び降り、、 ・間引き:人類の調節機能で愛がなくなる? ・ミノタウロスの皿:人間と家畜の関係、食べるって殺すこと。泣きながらステーキを頬張る主人公がまた切ない。 ・一千年後の再開:千光年先の宇宙へ向かったジョウと千年間のタイムスリップで相対的に移動していたウバが再開。ウラシマ効果:相対性理論、光速で移動すると時間がゆっくりになる。 ・ヒョンヒョロ:こええ、、
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これはズバリ、良いでしょう、と花輪君も言うに違いない。いやなんか名前違うか。 表題のミノタウロスの話、この話がオリジナルかどうかは知らんけど、話の持ってき方とかやっぱ違うわー。ていうか最初の2話からグイグイ来るし。オヤジロックの最後とか。タイムマシンを紹介するときの間とか。微妙な...
これはズバリ、良いでしょう、と花輪君も言うに違いない。いやなんか名前違うか。 表題のミノタウロスの話、この話がオリジナルかどうかは知らんけど、話の持ってき方とかやっぱ違うわー。ていうか最初の2話からグイグイ来るし。オヤジロックの最後とか。タイムマシンを紹介するときの間とか。微妙なコマ割りとか。 などと言っていると胡散臭いというか小賢しい感じになるからまぁ読んどけと言いたい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「オヤジ・ロック」★★★ 「じじぬき」★★★ 「自分会議」★★★ 「間引き」★★★ 「3万3千平米」★★★ 「劇画・オバQ」★★★★ 「ドジ田ドジ郎の幸運」★★★ 「T・Mは絶対に」★★★ 「ミノタウロスの皿」★★★★ 「一千年後の再開」★★ 「ヒョンヒョロ」★★★ 「わが子スーパーマン」★★★ 「コロリころげた木の根っこ」★★★
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1~4を合わせて。 藤子不二雄の科学知識の広範さとアイデアを漫画にする創作センスがすごい。 多言宇宙論をベースに同窓会という身近な出来事へ結びつける「パラレル同窓会」、帰れなくなった未来人ヨドバの一連のシリーズとくに「コラージュ・カメラ」はiPadのようで時代を先取りしていて...
1~4を合わせて。 藤子不二雄の科学知識の広範さとアイデアを漫画にする創作センスがすごい。 多言宇宙論をベースに同窓会という身近な出来事へ結びつける「パラレル同窓会」、帰れなくなった未来人ヨドバの一連のシリーズとくに「コラージュ・カメラ」はiPadのようで時代を先取りしていてただただ驚く。
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少し不思議のSFはタイムマシンと夢想がごっちゃになる仕立てだがwタイトル短編は読み応えのある哲学問答だった。是非強硬ベジタリアンやヴィーガンに読んでもらいたい内容だった。
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「劇画・オバQ」を読みたいために購入。 標題の作品ほか、良質な短編がザクザク入っていました。 一つひとつのテーマは重く、ドラえもんやオバQがこういったすごい短編も書ける人だったんだと、藤子不二雄の偉大さを再確認しました。
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