残酷な神が支配する(文庫版)(1) の商品レビュー
☆5.0 コミックス版 全17巻。文庫版 全10巻。 重くて暗くて痛いんだけど、傑作だと思う。 前半は義父に性的虐待を受けるジェルミの葛藤と苦悩が描かれてる。 どんどん転げ落ちるように負の連鎖が。 それもキツいんだけど、後半の性的虐待を受けた子供(&殺人)が、簡単には立ち...
☆5.0 コミックス版 全17巻。文庫版 全10巻。 重くて暗くて痛いんだけど、傑作だと思う。 前半は義父に性的虐待を受けるジェルミの葛藤と苦悩が描かれてる。 どんどん転げ落ちるように負の連鎖が。 それもキツいんだけど、後半の性的虐待を受けた子供(&殺人)が、簡単には立ち上がれず男娼になったり薬に頼ったりと苦しむ姿が描かれる。 父を信じていた長男イアンの無理解、イアンが父の本性に気づき苦しむ姿、それからジェルミと一緒に泥沼に沈むように2人で混乱していく姿もまた、とても苦しいのに読んでしまう・・・。 でも、とても繊細で激しくて、面白い(興味深い、かな?)漫画。 イアンとジェルミの物語ではあるんだけど、根っこにあるのはやっぱり親子関係かな。 いろんな形のいびつな親子の関係性。 親も完璧ではない、ただの利己的な人である。 大人になるとわかるけど、子供のうちは親は唯一絶対で、ジェルミは年齢的にもそこから抜け出せていない。 作中で少しずつそれがジェルミ自身もわかってきてて。ほんと幸せになってくれー。 ところで、本作、中学生くらいの時に親が持ってたのをうっかり読んでしまって。自分の性癖を捻じ曲げてくれた1つなんよな・・・。 初めて触れたSMでBL(BLは他にも同時期に触れたけど)だった。 今でも時々イースターエッグを見るとフラッシュバックするので、多感な時には読まないことを勧めたい。
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100de萩尾望都をみて興味が出て、無料版を読んでみた。 めちゃくちゃこわい話しなんだけど… 主人公の男の子が、母親と再婚した男に無理矢理犯されて、そのあとも母親にそれをバラすみたいに脅したり、母親と別れると脅したり(母親は再婚相手にベタぼれ)して関係を続けさせられる話。 全寮制の寮に入ったけど、寮まで迎えにきた。 外面はいい地位がある人なのがこわい。 義理の兄さんが今後なにか助けてくれるのかな… 母親が弱くて、男に振られるとすぐ自殺未遂するような こういう親をもつ子供は大変だよな…と思った。 最初から息子が目的で結婚したのかな? というか男の子ってことになにか意味があるの? 義父から性的虐待をうけるのは女の子じゃだめだったのかい
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Kindleの試し読みで3巻まで一気読み。 つらい。どこまでもつらい。 グレッグがどこまでも悪なのは言うまでもないけど、サンドラがジェルミを縛っている部分もあるよねと思うとモヤモヤ…… ただひたすらつらい。
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実家の部屋のどこかに隠しています。全巻とも。大好きな萩尾望都さんの作品だから、ムリして読んでいた。けど、やはり、残酷で、辛すぎた。
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往年の別コミ辺りの男色趣味(&ヨーロッパポエム趣味)と正面からガッツリ向き合い、そのテーマを学問的成果も踏まえて極限まで進化させたらこうなった、というところか。 母親の再婚相手から性的虐待を受ける美少年ジェルミを軸に話が進む。 虐待が持つ愛と凶暴の二面性、虐待される側の底知れぬ恐怖と、それにも関わらず義父が死んだ後に頭をもたげる喪失感、知った/知らない・理解/不理解の間に横たわる深淵、親の因果が子に報い…という虐待の連鎖など、人間心理の闇、歪みに深く鋭く迫る物語になっている。 だが、全編を一気読みしていると、義父が死に、ジェルミが義兄イアンと関係を持つ中盤辺りからお話がよくわからなくなって来る。(ギャグ的なやりとりもやや増えてくるし) イアンが「これではいかん」と「これでいいんだ」の間を果てしなく(しつこく)揺れ動くのもまた人間心理の闇である、と言われればその通りだけど、前半の真っ暗闇のフェイズを過ぎ、筆もやや怠くなって来たことだし、結局美少年愛を果てしなく描くのが愉しくなっちゃった、というようにも思われる。 読後夢でうなされるほど凄い話だが、基本的な動機は往年の別コミからさほど進化していないのかも知れない。
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イアンが顔も性格も良さそう。サンドラの弱さ、騙される やすさ、依存などに苛立ちを感じた。彼女を失った上グレッグから虐待されるジェルミが気の毒だった。今後の展開も気になるので続きを読みたい。
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・義父からの性的暴力的虐待。 ・無垢なるものは犯され続けるしかないのだよ。 ・救いも癒しもなく延々続くセラピー的会話。 ・彼らはセックスや肌でわかりあうなどというイージーな終着点には収まらない。 ・とことん会話によって愛と支配について考える。 ・周囲に変奏曲的な人物たちも配置される。 ・果たして母は……という懊悩が一番のポイントに。 ・サクリファイスという概念。 ・「漂流」という発想の勝利。 ・母との対峙のシーンの凄まじさ。
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萩尾先生の短編ばかり読んできて、10巻も続く長編を読んだのはこれが初めてでした。 グレッグサイテー!ですが、これをきっかけにおじさまが好きになりました。 20年後、ジェルミとイアンはどんなふうに崖にいるのか、見てみたいです。
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学生の時読んで衝撃を受けました。 読み終わった後、一週間くらい作品の世界から抜け出せずに暗い気持ちになってました;今でも気持ちに余裕のある時じゃないと読み返せないです。色々考えてしまって感想も上手く言えないんですが、でも絶対に手放せない大切な本です。
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萩尾望都さんの作品を読んでいると、やっぱり萩尾さんにとって、家族、親と子供の関係というのは永遠のテーマなんだろうなと思います。 「遭難」という言葉がすごく印象に残りました。東京事変の曲を思い出したりもして。 ただすっごくもやもやする話なので、もし連載で読んでたら辛かっただろうな...
萩尾望都さんの作品を読んでいると、やっぱり萩尾さんにとって、家族、親と子供の関係というのは永遠のテーマなんだろうなと思います。 「遭難」という言葉がすごく印象に残りました。東京事変の曲を思い出したりもして。 ただすっごくもやもやする話なので、もし連載で読んでたら辛かっただろうなと思いました。 キリのいいところまで読んだら寝ようと思ってるのにキリのいいところが全然来ない! 結局全巻読んでもまだもやもやしてます。
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