覘き小平次 の商品レビュー

京極夏彦(著者)

わけのわからないまま…

[文庫ＯＦＦ]

わけのわからないままに独特の京極ワールドに引き込まれ、ひとつひとつ登場人物がつながっていく・・・

小平次は押入れから世…

[文庫ＯＦＦ]

小平次は押入れから世界を見ている。生きているのか、死んでいるのかも分からない。一体なんで？とか思いながら読むんですが、分からない。全体に不気味さが漂ってます。

日本の古典怪談『木幡…

[文庫ＯＦＦ]

日本の古典怪談『木幡小平次』の改作…と言えば良いんでしょうか。基本設定を下に敷いた完全な書き直し？ 登場人物の人生と人生観が絡み合い、浮き彫りにされるのは小平次・お塚の共依存…なのかな、と思います。 お塚さんの美しさの描写が凄く上手く、肉感が伝わってくるようでした。また、巻末に解説がついているのですが、そこで語られている「幽霊」と「恐怖」についてのお話が解りやすく端的で面白かったです。

2023/12/07

うわー読みやすい

まぁ、巷では散々言われてることなのでしょうが、私めなどはまだ京極夏彦さん2冊目なのです
だからまだまだ衝撃なのです
なので言いたい
まだ2冊目なんだから言ってもいいと思う

読みやすいわ〜
厚さ気にならんわ〜

はい、やっと読んだか！の『覘き小平次』です
うん、嫌い
わいも嫌い、小平次嫌い
可哀想とかも思わん
ただただ嫌い
たが離れ難い
お塚タイプやな、わい

いや〜でも不思議な終わり方だったな〜
ハッピーエンドな気もしなくもない
いやもう誰もハッピーになってないのに
登場人物誰ひとりハッピーになってないのにハッピーエンド感を漂わせる
不思議すぎて何故か嗤う

2023/03/31

木幡小平次
安達多九郎
槖吾お塚
玉川歌仙
動木運平
荒神棚の多九郎
幽霊小平次
辻神の運平
九化の治平
穂積の宝児
安西喜次郎
石動左九郎
事触れ治平
宝香お塚
覘き小平次
解説　斎藤環

2014/07/11

これは傑作( ´ ▽ ` )ﾉ。
本作でこそ、直木賞をとって欲しかった( ´ ▽ ` )ﾉ。
圧倒的な語彙力( ´ ▽ ` )ﾉ。
カタカナ語を一切使わず、一長編を描ききってる( ´ ▽ ` )ﾉ。
これを原文で読めるのだから、日本人に生まれて、ああ良かった( ´ ▽ ` )ﾉ。
押入れの隙間からジッと世間を覗いてる小平次、今で言うとネット依存症だね( ´ ▽ ` )ﾉ。
めくるめく人間関係( ´ ▽ ` )ﾉ。
絡み合う因縁（なんて後付けだって語られてるけど)( ´ ▽ ` )ﾉ。
これまで読んだ本ベスト100いや50の中に必ず入れたい一作( ´ ▽ ` )ﾉ。

2014.7.11

2013/06/17

嗤う伊右衛門に続き、これも私にとっては最高に良かったです。

気味が悪いはずなのに、なぜかせつなく、なぜか感動しました。
読了後は、「自分」について考えてしまった。
自分の中にも、小平次と似ている部分がある、と感じた。
誰にでもあるかもしれない。

こんな生き方しんどいけれど、でも私はこういうふうにしか生きれないんだ、と小平次の生き方に共感した。

2013/03/25

言葉遣いが心地よくて、つるつると読み進めてしまいます。
そのあたりは巷説百物語のシリーズと共通してますね。

複雑な人間の思いの絡み合いをじっくり読むことができます。
ひねくれもののアナタにオススメ。

2012/02/24

面白くない訳ではない。
相変わらず，空気や湿度，明度を感じられる京極怪談ではある。
だけど，怪談ｼﾘｰｽﾞの嗤う伊右衛門の後続として期待しすぎた分，ちょっと物足りなかった。
多分，自分が登場人物の誰にも感情移入できなかったというのが大きい理由と思われる。

2012/01/26

小平次と聞くとまず浮かぶのが北斎の浮世絵。あっちの小平次からはどことなく愛嬌も感じられるけれど・・この小説の表紙の小平次は怖いよｗ。でも実際に小説に登場する小平次は人間くさくて結構好き。京極さんの怪談にしては珍しいハッピーエンドでほっとした。（あれ、ハッピーだよね？ｗ）