ナラタージュ の商品レビュー
◇誰だって忘れられない恋ってあるでしょう?想い叶わなくても、この先二度と会うことがなくても。 そんな狂おしい気持ちを切なく書き上げた恋愛小説。 何より情景描写が素晴らしい。 雨音を春の温かさを夏の日差しを秋の凛と張り詰めた空気を感じられる一冊。
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切なくて苦しい、でも恋っていいなと思える物語。 大学生工藤泉の好きな人は高校時代の部活の顧問葉山先生。色々な問題を抱えながら恋していく、そんなお話。 何度ないたかわからない。本当に読んでよかったと思いました、この本。私の中で葉山先生はすぐにリーマス・・というよりルーピン先...
切なくて苦しい、でも恋っていいなと思える物語。 大学生工藤泉の好きな人は高校時代の部活の顧問葉山先生。色々な問題を抱えながら恋していく、そんなお話。 何度ないたかわからない。本当に読んでよかったと思いました、この本。私の中で葉山先生はすぐにリーマス・・というよりルーピン先生に見えてきました。ルーピン先生が生徒に恋をしたら多分こんな風になるんだろうな、と思います。ラストは違うかもしれないけれど。なんかリーマスのことを語ってしまいそうなんですがここは私のところなので語ります。あとで。今はナラタージュの感想を。 私の中でもどかしくてもどかしくて。葉山先生と泉の関係性が。でもそれを踏み出したら壊れるしでも…。小野くんが最初はいいかと思っていたけど最後になって私は彼があまり好きではなくなりました。土下座させるのは間違えてるしその後に腕をつかんでひきとめるのもいかに子どもかがわかった。ああゆうふうに普段は大人しくてめったな事がないと気が動転しない人というのは土壇場になると弱さがでるなとすごく思う。その点、葉山先生はやっぱり素敵だし、大人だと思いました。彼はなんだかんだで泉に嘘をついていたけれど、それは自分を可愛く思っていた部分もあるけど、でもその中には泉には黙っておきたいと思う部分があったからだと思います。最後に判明したけれど、泉がずっと葉山先生のことを好きなのと同じように、葉山先生も泉のことをずっと好きなんだと思います。私はそういうのってとても素敵だと思う。男の人はそうゆうの嫌なのかもしれないけど、でも私だってそうだと思う。絶対に誰かを好きになっても7年間好きだった彼のことを絶対にずっと好きだと思う。付き合ったりとかそうゆうのがあたりまえとは思わないし。でも、本当にあのセックスシーンはとてもいいというかなんというか。かたくなに自分の気持ちを言わなかった葉山先生がはじめて言葉にだして泉に「君が好きだよ」といった言葉に私は本当に泣いてしまったのですよ。そのあとの言葉にも。誰かをあぁやって好きになって我侭に唇をぶつけて中途半端に甘えてしまって、でも相手は中途半端でっていうのってすごく微妙なんだけど、でも最後にきちんとけじめをつける意味でキスをして気持ちを言ってセックスをして。それってとても素晴らしいって私は思いました。
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続きが読みたくて、走って家に帰ったのなんていつぶりだろう? 「好き」じゃなく、「愛しい」っていう表現がしっくりくる気持ちが伝わってきて、不覚にも涙が止まらなかった。 大学生時代の恋愛って、やっぱり特別なのかも。
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透明感のある丁寧な描写のなかに、 重たいフレーズがあり、胸にグッときます。 読んだあとも余韻が残る感じです。
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高校生の時に好きだった先生に再会し恋に落ちる物語、切ない気持ちになれます。何気ない日常の表現が読みやすさかなって思います。ずっと一人の人を思い続けるって素敵ww
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島本理生さんは結構好きな作家さん。年が近いせいかすごく読みやすい。これはもうすごい勢いで一気に読める1冊。切ない。
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学校の先生と元生徒の恋。お互いに心の深い所で“恋”と一言で言い切れない想いを」抱き合い、離れたくても離れる事が出来ない…。いつまでも忘れられない。そんな恋です。 二人の恋は実を結ぶ事がないけれど、読み終わった後は「こんな恋してみたいなぁ…」というため息が出てしまいました。途中出て...
学校の先生と元生徒の恋。お互いに心の深い所で“恋”と一言で言い切れない想いを」抱き合い、離れたくても離れる事が出来ない…。いつまでも忘れられない。そんな恋です。 二人の恋は実を結ぶ事がないけれど、読み終わった後は「こんな恋してみたいなぁ…」というため息が出てしまいました。途中出てくる主人公の恋人・小野くんは彼女への想いから、彼女の先生への想いを理解できず、力に任せ傷つけてしまいます。でも、それが彼の精一杯の愛し方であったのだと感じました。しかし、彼女の身になった時に、彼の想いはやはり理解できない。力ずくで女の人を押さえつける行為の重さをはじめて理解できました。男の人と女の人。恋愛って、それぞれの形があって成り立つものだと実感させられます。
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文章の書き方も情景もキレイ☆小野君と一緒にいるときの工藤さんの時が一番穏やかな気持ちで読めた。こんな恋愛、いいなぁなんて思いながら。笑 ところどころで文章が昔とつながってて、飛んでないところもよかった☆
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個人的にはドロドロした話って好きじゃないんですよね。。。 結構、どろどろしちゃってます。笑 だから個人的にはちょっと読んでて疲れちゃいましたけど、 読み終えたらまた読み返そうかなぁと思う一冊でした。
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話題作で皆さんが絶賛しているので、期待して読んだのですが、私は全くだめでした。 悪く言ってしまうと、頭の中のお話といった感じで、きれい事にしか見えなかった。 特に、主人公の泉が想い続ける葉山先生のキャラが駄目でした。一言で言うと「自分自身が大好きな男」。この作品はある意味、この葉...
話題作で皆さんが絶賛しているので、期待して読んだのですが、私は全くだめでした。 悪く言ってしまうと、頭の中のお話といった感じで、きれい事にしか見えなかった。 特に、主人公の泉が想い続ける葉山先生のキャラが駄目でした。一言で言うと「自分自身が大好きな男」。この作品はある意味、この葉山先生の魅力にかかっていると思うのですが(何があっても泉が彼に惹かれ続けるという設定上)、単に世間知らずな泉が、葉山という無自覚な悪い男に翻弄され続けているだけという気がして、最終行を読んだ時には背筋が寒くなりました。恋愛小説というよりは、ホラー?
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