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秘密。 の商品レビュー

3.5

127件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    44

  3. 3つ

    53

  4. 2つ

    9

  5. 1つ

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1つのお話が3ページ…

1つのお話が3ページくらいです。でも決して、短すぎて内容がダメになっているということはなく、それ以上を想像できました。どれも、ふっと心が温かくなるような、お話でした。私は、吉田修一さん、小川洋子さんの話で目頭が熱くなりました。個人的には、伊坂幸太郎さんの作品も入っていて嬉しかった...

1つのお話が3ページくらいです。でも決して、短すぎて内容がダメになっているということはなく、それ以上を想像できました。どれも、ふっと心が温かくなるような、お話でした。私は、吉田修一さん、小川洋子さんの話で目頭が熱くなりました。個人的には、伊坂幸太郎さんの作品も入っていて嬉しかったです。

文庫OFF

起こっている出来事は…

起こっている出来事は同じなのに目線が違うと話が違う、というショートショート集です。 AとBの考え方の違い・見ているものの違い・生き方の違い。そんな違いが絡まりあって、ひとつの物語が出来上がっていきます。連作短編といってもいいんじゃないでしょうか。本当にごくごく短いお話ばかりで、さ...

起こっている出来事は同じなのに目線が違うと話が違う、というショートショート集です。 AとBの考え方の違い・見ているものの違い・生き方の違い。そんな違いが絡まりあって、ひとつの物語が出来上がっていきます。連作短編といってもいいんじゃないでしょうか。本当にごくごく短いお話ばかりで、さらりと読めてしまいます。 人生の皮肉や、考えさせられるもの、切ないお話もありますが、胸が温かくなるような、ほろりと涙が出るような、可愛く優しいお話が一番多かったと思います。全体的に癒し系な感じです。

文庫OFF

吉田修一さん、森絵都…

吉田修一さん、森絵都さん、唯川恵さん、など人気作家12人のかいた短編集です。この本の面白いところは、それぞれの話にA面とB面があるところ。個人的には、一番初めの「ご不在票」というお話が切なくて好きです。こんな偶然って・・・本当に切なすぎます。

文庫OFF

2023/01/08

一つの話を二面から見た短編集。 とても面白い。 我々の生きている世界もこの通りなのだがいかに普段ら主観のみに生きているのかと思う。

Posted byブクログ

2022/10/15

ひとつのストーリーを2人の別主人公の視点で綴った短編集(文庫の説明より)。 豪華な執筆者に惹かれて読んでみました。 非常に読みやすく、1時間程度で読み終えられます。 中でも好きだったのは、 有栖川有栖の「震度四の秘密」と、阿部和重の「監視者/監視者」。 有栖川氏の作品で描かれ...

ひとつのストーリーを2人の別主人公の視点で綴った短編集(文庫の説明より)。 豪華な執筆者に惹かれて読んでみました。 非常に読みやすく、1時間程度で読み終えられます。 中でも好きだったのは、 有栖川有栖の「震度四の秘密」と、阿部和重の「監視者/監視者」。 有栖川氏の作品で描かれている恋愛の感覚に非常に同感できましたし、阿部氏の作品では心がじわりと暖かくなりました。 この一冊で興味が湧いた方の作品も、読んでみたいと思います。

Posted byブクログ

2022/10/03

本読みだったら聞いたことある、読んだことある作家さんが大集合のアツい一冊。 私は不勉強なので読んだことのない作家さんが多くて、つまみ食いできて良かった。 人生は自分の一視点でしか生きられないけれど、この本はニ視点で読める。 ここも最高にアツい。 フィクションならでは。 私は森...

本読みだったら聞いたことある、読んだことある作家さんが大集合のアツい一冊。 私は不勉強なので読んだことのない作家さんが多くて、つまみ食いできて良かった。 人生は自分の一視点でしか生きられないけれど、この本はニ視点で読める。 ここも最高にアツい。 フィクションならでは。 私は森絵都さんのお話と小川洋子さんのお話が好き。 森絵都さんのお話は、ニ視点が交わりはじめるところが最高。 同じ空気を共有してるのに自分と相手の気持ちに差があるっていう面白さ、それの理由となるバックグラウンドがそれぞれある面白さ。 森絵都さんの作品を久しぶりに読んでとてもときめいた。 小川洋子さんのお話は、とても優しくて穏やかな気持ちになれた。 不思議な題材だけれど不思議なだけで終わらない、心が包まれるようなそんな気持ちになれた。 この作品から興味を持った作家さんもたくさんいるので、ここから色んな本を読んでみたいと思います。

Posted byブクログ

2022/06/24

1つのエピソードを2つの視点から、のアンソロジー。ジャンルごった煮で面白かったです。 森絵都さん、有栖川有栖さん、篠田節子さん、堀江敏幸さんのお話が好きでした。 篠田節子さんのは思いもよらないB面。犬の、並外れて馴れ馴れしいところが伏線とは。 堀江敏幸さんのお話は優しい世界でした...

1つのエピソードを2つの視点から、のアンソロジー。ジャンルごった煮で面白かったです。 森絵都さん、有栖川有栖さん、篠田節子さん、堀江敏幸さんのお話が好きでした。 篠田節子さんのは思いもよらないB面。犬の、並外れて馴れ馴れしいところが伏線とは。 堀江敏幸さんのお話は優しい世界でした。 小川洋子さんのは既読だと思うんだけれどどの本に入ってるかわからない…もうちょい蔵書を探してみよう。。電話アーティスト、なんだかわからないけれど当たり前な顔して描かれるのさすがです。

Posted byブクログ

2022/05/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

色々な作品をつまみ食いできた。 気になった作家さんについてはいつか長編を読んでみたい。 森絵都さん「彼女の彼の特別な日/彼の彼女の特別な日」 彼女が"うるさい他人の男性"ではなく"彼自身"を見た時、彼が"祖母に似た女性"ではなく"彼女自身"を見た時に、お互いの物語が始まる感じがとてもよかった。B面で彼女が書いた電話番号が彼女のものとはわからず、元彼に電話する覚悟を決める彼の真面目さに好感。 有栖川有栖さん「震度四の秘密-男/-女」 ヒヤッとするドキドキ感。震度が2でも5でもないあたりが絶妙。 小川洋子さん「電話アーティストの甥/電話アーティストの恋人」 日常の場面を切り取ったような描写。伯母がすぐそこにいるような感覚で、二人の間の切ない関係性を感じた。 篠田節子「別荘地の犬 A-side/B-side」 A面から見るとただ飼い主が来ただけに感じられたが、B面の女性の心情を思うと、本当の飼い主への罪悪感と亡くなったミカちゃんへの会いたい気持ちが感じられて苦しくなる。

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2021/06/16

12人 各々4ページ2面を受け持っての「秘密。」 皆さん流石に構成とか上手くまとめてて感嘆してたんだけど、読後2、3日経つと素材的にインパクトがあった2話のみが心に残った次第。伊坂さんのが読みたくての本だったけど。 吉田修一 「ご不在票out-side」「ご不在票in-side...

12人 各々4ページ2面を受け持っての「秘密。」 皆さん流石に構成とか上手くまとめてて感嘆してたんだけど、読後2、3日経つと素材的にインパクトがあった2話のみが心に残った次第。伊坂さんのが読みたくての本だったけど。 吉田修一 「ご不在票out-side」「ご不在票in-side」 初めて子どもが産まれそうな日の配達員と、初めての子が亡くなって後悔の夫との玄関での絡み。 阿部和重 「監視者/私」「被監視者/僕」 技術を盗んだ男からの接触の可能性がある盲目の娘を監視する者と、その娘と結婚したく思っている男の視線を通して感じる彼女の想い。そしてその彼女のストレスを吐きださせた嘘の電話。

Posted byブクログ

2019/08/16

仕事帰りの海辺で一気読み。 ビール片手にノンビリできた。 活躍中の作家を、読み比べ出来るのは楽しい。 自分には、吉田修一が一番だった。

Posted byブクログ