1,800円以上の注文で送料無料

ブルースカイ の商品レビュー

3.4

86件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    27

  3. 3つ

    27

  4. 2つ

    12

  5. 1つ

    3

レビューを投稿

2011/08/17

少女という概念をめぐる、三つの箱庭の物語。 とにかく強烈で一度読んだだけでは理解出来ない。 でも読み終わった後に何か人生が変わるかもしれない

Posted byブクログ

2010/10/18

西暦1627年、ドイツ・・・魔女狩りの苛烈な荒氏が吹き荒れるレンスの町で、10歳の少女マリーは〈アンチ・キリスト〉に出会った・・・。 西暦2022年、シンガポール・・・3Dアーティストの青年ディッキーは、ゴシックワールドの昏い眠りの中、絶滅したはずの“少女”というクリーチャーに...

西暦1627年、ドイツ・・・魔女狩りの苛烈な荒氏が吹き荒れるレンスの町で、10歳の少女マリーは〈アンチ・キリスト〉に出会った・・・。 西暦2022年、シンガポール・・・3Dアーティストの青年ディッキーは、ゴシックワールドの昏い眠りの中、絶滅したはずの“少女”というクリーチャーに出会う・・・。 そして、西暦2007年4月の日本。 死にたくなるほどにきれいな空の下で・・・。 3つの箱庭と3つの青空、そして少女についての物語。 (文庫裏表紙より) これってSFなんだ、そーなのか。 うんまぁタイムトラベルしてるしね、一応SFって言ってもいいのかな? しかし読後感が思っていた以上に軽かったな。 あらすじ見て、結構壮大なSFに思えたんだけど。 第一の箱庭で、マリーと未だ正体のわからない〈アンチ・キリスト〉が出会うまでは面白かったのよ。 マリーの出生の秘密や、彼女を命かけて守ったマクシミリアンについてもっと書きこんで行ったら、これだけで一つの長編としていけたかもしれないなぁ。 でも「ん?こんなところで??」といきなりの場面転換。 これでその後に続く2つ目の箱庭の話にうまく繋がっていれば結果オーライだったのだけれど、いきなり切り替えた割に、この箱庭は中途半端にしか描かれていない。 またもや「え?ここで??」というところで、一気に結末へと結びつく3つ目の箱庭へ。 最後であり最初でもある、2007年4月10日午後12時47分55秒のその瞬間。 〈アンチ・キリスト〉であり“少女”であり「青井ソラ」であるところの存在が、何よりもせかいとのつながりを求めた彼女が、 せかいに別れをつげる 簡潔に言って見れば、それまでの過程の物語です。 うーん、やっぱりおしいな~。 作者が描きたかったものはわかるんだけど、ちょと突っ走りすぎたような、読者が置いてきぼりをくったような・・・。 それともこの疾走感が「いい」のかしら? 桜庭さんは、プロットを説明するとき、「ここは早く」「ここはゆっくり」と速さで語るらしいので、それもありうるのかな? でも平凡な一読者としては、もう少し丁寧にストーリーを進めて、もっとページ数も増やして、SF長編として読みたかった物語、でした。

Posted byブクログ

2010/10/11

初めての桜庭一樹でしたが、正直、SFちっくな物語で面食らいました。 舞台が中世のドイツだったり、近未来の東南アジアだったりとバラエティに富んだ設定で最後まで楽しめました。

Posted byブクログ

2010/08/10

初めて読んだ桜庭一樹 初めて読んで大好きになった桜庭一樹 全部読んで「あぁ、ブルースカイってそういうことか」ってなった

Posted byブクログ

2010/08/03

”少女”という概念が未だ存在しない中世ドイツ、”少女”がもはや存在しない近未来、そして現代。”少女”を巡る3つの時代の物語。これもイマイチだったな。いろいろ詰め込みすぎて処理できてない感じ。第一部の中世ヨーロッパだけに絞った方が面白くなった気がする。

Posted byブクログ

2014/01/01

少女には勝てないよ。 青年という名のこどもか。 いつまでこどもでいるつもりなんだろうか。 心はいつになっても若いまま…。 取りようによっては…情けないのかもね。 だからこそ感じ取れることもあるのかもしれないのだけど。

Posted byブクログ

2010/04/09

はじめの方の話が特に好き。 以下、ネタバレなのでご注意下さい--------------------------------------------------------------------------------------------------------------...

はじめの方の話が特に好き。 以下、ネタバレなのでご注意下さい-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- お婆さんも、世界の裏側にあった本当も。 あの青年は絶対、少女のことを恋も家族愛もひっくるめて好きだったんじゃないか・・と勝手に思ってる。ロリコンとかじゃないよ?! 青年が経験した苦しみとか少女の愛しさとか本にはなかったけど、色々想像してしまう。これだけで映画1本とれそう。 私は、彼=青年のイメージだったけどもし違ってたらごめん。 本の外の現実でも、大きな流れは変えられずとも、1人でも小さな一粒でも逃げ延びる者が沢山いたらいいな。一時期魔女狩りの本読んでいたのでなおそう思う。 オチにびっくりした。

Posted byブクログ

2010/02/19

やはり桜庭一樹は面白い!!以上!! ・・・で終わりたいけど、まあもうちょっと書こう。 「少女」ってなんだろう?三つのストーリーは「つながり」をたどりながら、その意味を変化させる。そして「少女」という記号から解除されたとき、今までの自分ではなくなる。その成長の希望と、そうなれな...

やはり桜庭一樹は面白い!!以上!! ・・・で終わりたいけど、まあもうちょっと書こう。 「少女」ってなんだろう?三つのストーリーは「つながり」をたどりながら、その意味を変化させる。そして「少女」という記号から解除されたとき、今までの自分ではなくなる。その成長の希望と、そうなれなかったものへの残酷さ。この二つが桜庭の小説を語る上で欠かせないキーワードになることは確実だ。 ラストは本当に衝撃だった!!

Posted byブクログ

2010/02/05

面白かった! 元々SF好きですが、何というかいろいろと斬新でした。 他の作品もぜひ読んでみたいです。

Posted byブクログ

2009/12/20

青井そらの、携帯が「わたしとせかいをつなぐもの」という表現が好き。中世ドイツの雰囲気がよく味わえたし、また風変わりなSFとしての側面もある。テーマは『少女』だ。 ただ読み終わった後にちょっと納得できない気持ちがあって、それが逆に心にじんわり残るお話。

Posted byブクログ