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あしたはうんと遠くへいこう の商品レビュー

3.4

137件のお客様レビュー

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2010/02/20

角田光代の少し前の小説。恋愛に溺れて、みごとに堕落していくさまが嫌悪感を感じることもあった。小説としてはそんなにすきではないかもと思いつつ、そのだめっぷりのいさぎよさがなんだか好きだなと思う。恋愛小説の短編集としては構成的には、「くまちゃん」とも似ている。くまちゃんは小品で上品に...

角田光代の少し前の小説。恋愛に溺れて、みごとに堕落していくさまが嫌悪感を感じることもあった。小説としてはそんなにすきではないかもと思いつつ、そのだめっぷりのいさぎよさがなんだか好きだなと思う。恋愛小説の短編集としては構成的には、「くまちゃん」とも似ている。くまちゃんは小品で上品にまとまっているのに対し、こっちのほうはえげつない内容であらけずり。

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2010/01/14

年間数十冊くらい本読む、時々「読書ってやっぱりいいな~」って思う程度の私にとっては、読書において大事なのはやっぱり共感。特に恋愛小説においては。 そういう意味では、ずっと手元に大事に保管しておきたいと思えるくらい素敵な作品だった。 失っては求めてまた失っての繰り返しの14年間。...

年間数十冊くらい本読む、時々「読書ってやっぱりいいな~」って思う程度の私にとっては、読書において大事なのはやっぱり共感。特に恋愛小説においては。 そういう意味では、ずっと手元に大事に保管しておきたいと思えるくらい素敵な作品だった。 失っては求めてまた失っての繰り返しの14年間。 まだ19歳の私にとっては、年齢的に最初の方のお話だけが身近なわけだけども、実際には最後の最後まで共感だらけだった。 だから恋愛って結局年齢や種類を問わず、いつも同じ苦しみや喜びに満ちてるんだろうなぁと思った。 恋に落ちるって本当に恐ろしいドラッグみたいなものなのに、世界中のだれもが当たり前のように恋してるから、本当にそれこそ恐ろしいと思う。 またいつか再読するであろうお話。

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2009/12/18

ゆるーぃ主人公をかわいそうに思ったり、うらやましく思ったり。 どんな経験をしても、人って変わらないものなのかな。 おもいっきり自分探ししてるけど、 まぁ、そんなに嫌味な感じがしないのでさらっと読めました。

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2009/10/24

角田さんの描く主人公は、痛い。 でもその主人公の思ってることが、 自分が日々悶々と考えていることと 重なる場合が、少なくない。 むしろ、かぶる。 この主人公も言わずもがな。 例えば、「たすけて」と呟く泣き方。 それによってもたらす作用が どんなものか、 冷静に感じ...

角田さんの描く主人公は、痛い。 でもその主人公の思ってることが、 自分が日々悶々と考えていることと 重なる場合が、少なくない。 むしろ、かぶる。 この主人公も言わずもがな。 例えば、「たすけて」と呟く泣き方。 それによってもたらす作用が どんなものか、 冷静に感じてるところ。 男遍歴は違えど、15歳からぐるぐるぐるぐる してるところとか。 描写がリアルとかそういうことじゃなくて、 感覚がリアル。 それは、私の感覚に近かった、という意味でもある。 だからなのか何なのか、 泣いたぞ…。 なんでや、泣いてしまった。 親友の「せめて人間になって戻って来い」 って言葉や、 父の「柵を越えた」とか そういう観点でモノを考えることとか。 なーんか、 自分に周りの人が話しかけてる感覚に なってしまいました。 エグエグ泣いてしまう度、ナンバー1。

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2009/10/07

○2009/09/02  タイトルから青春ものかな、と思って手に取ってみたら、見事に地雷になりつつある女の子の恋愛を中心に据えた人生論だったのでどうしようかと思った。読んだけど。 色々理解できない範疇のものが多いなー。逃避したくて、ってとこでうんうんなるほど、と思ったらすぐに場面...

○2009/09/02  タイトルから青春ものかな、と思って手に取ってみたら、見事に地雷になりつつある女の子の恋愛を中心に据えた人生論だったのでどうしようかと思った。読んだけど。 色々理解できない範疇のものが多いなー。逃避したくて、ってとこでうんうんなるほど、と思ったらすぐに場面が変わってまったく繋がりのない、あの考え方はどこやった?って生き方になってて。 そりゃ一貫した人生なんてそうないと思うし、むしろ難しい類のことだと思うけど、これはどうなのかしら。 私だめだこんな生活だめだ帰る場所も頼る人もいないし、とか思っておきながら結構自由奔放に生きてますよね。突き抜けてるとこは羨ましい。きっとわたしは全部内に閉じ込めて終わりだ。そんでそれが爆発するのを恐れながらしか生きていけない気がする(笑) そしてなんて言うかいずちゃんといずちゃんの恋愛があまりにも痛々しい。これ若いというか幼めの人とかが読んだら恋愛したくなくなっちゃうんじゃないだろうか(笑)

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2011/11/19

4年前に角田さんを知った本。 当時、ほとんど本を読まなかった私でもすらすら読めてしまった。 平凡で、これでもかと恋愛に失敗しまくる主人公……見ていてかわいそうになるくらいなのに、なぜかとても印象に残っています。

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2009/10/04

きれいじゃない、「現実的な」恋愛小説。 お金持ちで可愛くて性格もいい女の子が「わたし恋愛至上主義なの」ってゆってる本と、この本だったら、間違いなくこっちの方が面白いわ。

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2009/10/04

うううううううう・・・。 個人的に主人公の考え方に嫌悪感を抱いてしまって。それでももったいないから、イライラしながら、なんとか最後まで読みました。 角田さんの本はわりと好きな話が多いんだけど、これはダメでした。

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2015/11/12

昔買って、主人公が大学生に差し掛かった頃までを読んで、ついていけない、なんて思って読むのをやめてしまった。 けど、角田光代のほかの作品が好きだから、これももしかしたら今読めば何か違うかもしれないと思って読んだら、やっぱりよかった。 本は、やっぱり手に取るタイミングが大事だ、と思う...

昔買って、主人公が大学生に差し掛かった頃までを読んで、ついていけない、なんて思って読むのをやめてしまった。 けど、角田光代のほかの作品が好きだから、これももしかしたら今読めば何か違うかもしれないと思って読んだら、やっぱりよかった。 本は、やっぱり手に取るタイミングが大事だ、と思う。 「だれかを好きだという気持ちの出所はいったいどこだ。嫌いな点や食い違ってる点を幾つかあげても嫌いになれないのはなぜだ。私じゃない、だれか、たとえば神様みたいな人が、そうしむけているに違いない。そのだれかが、もういい、もう終わっていいと言うまで、私は熱に浮かされたようにきっとこの男を好きでいる、そうするしかできないのに違いない」 自分の中の柵があって、それを越えたいと思う気持ち、 越えられない気持ち、それでもやっぱり諦めず、主人公は知らない自分へ出会う旅へ行く。 素敵だった。

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2009/10/04

残念ながら、文体がダメでした。 内容的には「こういう女の子っているよなぁ」という点では みごとなのだけど、「こういう女の子」のしゃべり方についていけず 苦労しました。角田さんも苦労されたんじゃなかろうか。

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