珍妃の井戸 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
皇帝に愛された珍妃を殺したのは誰か。7人の証言は悉く食い違っていて、混乱。天子の証言にドキッとしてしまったけど真相は…と信じたい。それはそれで哀しいが。 初めは退屈だったけど、調査する者、証言する者の印象がガラリガラリと変わって行って、面白かった。真実は見る人の数だけある。 珍妃の言葉の中の、「愛」と殊更に口にしなくても当たり前のものとして知っている、というのが心に残った。これすらも、ある人には真実であって、ある人には真実でないのかもしれない。 哀しくて切ない。 終盤の感じは蒼穹の昴より実は好きかも。
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中国史の通説も常識も持ち合わせず、珍妃の何者をも知らぬままに、本著に惹かれていった。ミステリーとしての謎解きは、読み進むほどに混迷が増すものの、次第に重要性が失われていく気がした。それよりも、作中の人物の証言をとおして近世中国史を垣間見る面白さが先にたつ。
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ミステリーとしても面白く、日本ロシアドイツ英国の国民性の違いもよくわかり、義和団事件の清朝への影響なども勉強になりました。
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「蒼穹の昴」のスピンオフ的な作品と聞いて読んでみた作品 義和団事件がよく分からないので 最後の解説読んでそう言う事かー、って感じでした 「蒼穹の昴」みたいな感動を期待したのでちょっと物足りなかった
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謎の珍妃の死、七人の証言から謎を解き明かしていく手法がとられていくが、会話というより、相手の質問まで分かるような一方的な語りが、不自然だった。宦官を通して清末期の雰囲気が伝わってきた。
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「誰が珍妃を殺したか?」証言をする者の言葉が皆食い違い、結局いずれが真実で、嘘かわからない。 始めはあまり合わないかな、と思って読み始めたが、途中から少しずつ面白くなってきた。キャラクターとして気になったのは、「月餅のような」と言われた珍妃の姉だろうか。彼女の独白は少し哀れな気が...
「誰が珍妃を殺したか?」証言をする者の言葉が皆食い違い、結局いずれが真実で、嘘かわからない。 始めはあまり合わないかな、と思って読み始めたが、途中から少しずつ面白くなってきた。キャラクターとして気になったのは、「月餅のような」と言われた珍妃の姉だろうか。彼女の独白は少し哀れな気がした。
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切ない。『蒼穹の昴』は読んでないので純粋にこれだけの感想だけれど、こういう「誰が真実を語っているのか」という形式はおもしろいなあと思った。『蒼穹の昴』を読み、歴史をちゃんと知っていれば、読後感は変わるのかもしれないけど。
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珍妃は他殺だったのか自殺だったのか。それぞれの証言は食い違うけれど、どれも真実なのではないかと思わせられます。
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日清戦争後、義和団事件勃発時紫禁城にて皇 帝の寵愛を受けた妃が非業の死を遂げた。 露英独北京駐在高官が各々の思惑をもって事実解明に立ち上がる。歴史の闇に隠された真実は切ない恋の物語。。本作品の特徴は列強 諸国に蹂躙され荒廃した末期の北京の状況 を”妃の死”と対比させた事。そして妃...
日清戦争後、義和団事件勃発時紫禁城にて皇 帝の寵愛を受けた妃が非業の死を遂げた。 露英独北京駐在高官が各々の思惑をもって事実解明に立ち上がる。歴史の闇に隠された真実は切ない恋の物語。。本作品の特徴は列強 諸国に蹂躙され荒廃した末期の北京の状況 を”妃の死”と対比させた事。そして妃を取り 巻く人々にインタビュー形式で核心に迫って いくこと。実在した人物の当時の心情をふ かーく鮮やかに描く。 名作です!
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蒼穹の昴の続編。 清朝末期の時代の話。 珍妃の死の謎について、解明していくというストーリー。 ただ本旨は、解明することよりも、史実として語られていることそのものが本当にそうなのかという問いかけることなのだと思う。 その試みは興味深かった。 だけど作品としては期待が大きかっただ...
蒼穹の昴の続編。 清朝末期の時代の話。 珍妃の死の謎について、解明していくというストーリー。 ただ本旨は、解明することよりも、史実として語られていることそのものが本当にそうなのかという問いかけることなのだと思う。 その試みは興味深かった。 だけど作品としては期待が大きかっただけに、個人的にはそれほどおもしろい作品ではなかったかな。
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