1,800円以上の注文で送料無料

珍妃の井戸 の商品レビュー

3.6

233件のお客様レビュー

  1. 5つ

    41

  2. 4つ

    72

  3. 3つ

    98

  4. 2つ

    15

  5. 1つ

    2

レビューを投稿

2018/03/10

いやー。 なんだろう。この面白さ。 浅田次郎はエンターテイメントですね。 清の末期・・・ 珍妃が死んだことに対する さまざまな証言で その歴史のミステリーを解き明かす。 果たして 西太后 が殺したのか? 羅生門 のような切り口。 主観的な感想 そして 嘘。 過去は 自分によって...

いやー。 なんだろう。この面白さ。 浅田次郎はエンターテイメントですね。 清の末期・・・ 珍妃が死んだことに対する さまざまな証言で その歴史のミステリーを解き明かす。 果たして 西太后 が殺したのか? 羅生門 のような切り口。 主観的な感想 そして 嘘。 過去は 自分によって 編集される。 立憲君主制を保持すると言う立場での 呉越同舟てきなところがおもしろい。

Posted byブクログ

2012/11/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『蒼穹の昴』続編。 光緒帝の寵妃“珍妃”殺害の犯人を追及するミステリー仕立て。 当時現場に居合わせた人間達の証言を一つ一つ聴いていくものの、彼らの話す“真実”はどれもちぐはぐで、何かしら証言者自身の主観のこもった嘘が混ざっている。 果たして、珍妃を殺したのは誰なのか。 登場人物それぞれが見た“物語”を通して、「義和団事件」前後の中国の痛ましい姿をより深く抉り出している。 全ての証言で“共通している事実”だけが、真実だった―― すなわち、「豊潤な国を食い荒らす諸外国の非道な所業」と、「光緒帝夫婦の揺るぎない愛」である。

Posted byブクログ

2012/11/06

史実が分かっていない中で、著者がどうやって、犯人探しをするのか、興味があった。 結局、よくわからないということだと思いますが、空想の中で結論めいたことが言えていると、良かったと思う。

Posted byブクログ

2012/09/30

視点がコロコロ変わるミステリー仕立てなところが、「悪女について」を彷彿とさせた。蒼穹の昴とセットで読んだこともあり、清朝末期の激動の時代に興味がわく。個人的に寿王公守が好き。

Posted byブクログ

2012/09/05

同じ状況にいながら証言者によって証言が違うミステリー。黒澤明の『羅生門』のような展開。それなりに楽しめた。「サン・オブ・ヘブン(天子)」の精神構造のいかにすざましいかが発見といえば発見だったが、『蒼穹の昴』に比べればスケールダウンしたことは否めないか。

Posted byブクログ

2012/12/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

蒼穹の昴の続編です。 戊戌(ぼじゅつ)の政変のあとの混乱がひと段落着いた清朝末期、紫禁城で起きた光緒帝の最愛の側室、珍妃が井戸に突き落とされた事件の犯人を捜す、というストーリーです。 前作の世界観、スケールの大きさを期待しながら読んだのでかなりガックリ。 希望も爽やかな読後感も無く、内容もストーリー展開も拍子抜け。ものたりなーい! 通説では、西太后が命じて殺させたということになっているこの事件を、著者がどのように解釈するのかという興味もあったのですが、それも最後まであやふや。謎のままがいいってこと?それともあのエピローグが真相ってこと? すっきりしないラストにさらにイライラさせられました・・・・残念。

Posted byブクログ

2012/08/15

この一冊だけよんでもあまり面白くない小説です。 蒼穹の昴と中元の虹を補完する意味でもこの二作を読んで初めて分かる世界観でした。 それにしても中国の王族の権謀術数は凄い。。 ドロドロしすぎです。

Posted byブクログ

2012/08/13

珍妃を井戸へ投げ込み殺害したのは誰か。 蒼穹の昴 続編。 清末期の中国大陸。欧米列強が蹂躙していく中で、真実を探る物語。

Posted byブクログ

2012/08/01

蒼穹の昴に続く作品。Who killed 珍妃? このシリーズは欧米日いわゆる列強諸国との複雑な関わりを見事に表現している。多分、こんなだったんだなーと思わず状況が目に浮かぶよう。最後の中元の虹まで、あと少し。

Posted byブクログ

2012/06/27

蒼穹の昴の登場人物が次々出てくるので、蒼穹の昴の読了後すぐに読めばもっと面白かったのかもしれないが、かなり期間が空いていたのでその面白さを感じることはできず。というわけで、登場人物名を知っている程度の通常のミステリとして読みました。 自分の読み込みが甘いのか、最後の落ちの部分がい...

蒼穹の昴の登場人物が次々出てくるので、蒼穹の昴の読了後すぐに読めばもっと面白かったのかもしれないが、かなり期間が空いていたのでその面白さを感じることはできず。というわけで、登場人物名を知っている程度の通常のミステリとして読みました。 自分の読み込みが甘いのか、最後の落ちの部分がいまいちよくわかんないです。なんか、不完全燃焼で終わった感じがします。

Posted byブクログ