珍妃の井戸 の商品レビュー
いろんな人のいろんな思惑が描かれていておもしろかった。蒼穹の昴の後に読んだほうが様々な発見があって良いと思う。最後がぼやっとしているのは仕方ない。
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蒼穹の昴シリーズ。 光緒帝の愛する珍姫の最期を解き明かすお話。 あまり気持ちの良いお話ではない。 ただ、様々な国が、それぞれの思惑で清を蹂躙していった歴史の醜さが表現されている(と思っている。)
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浅田次郎の著作を読むのはこれで2度目。 豊かな表現と7人に語らせるこの小説は非常に面白い。 ただ、最後の結論をぼやかしたのが残念。 読後のモヤモヤ感といったら… この浅田次郎の中国近代シリーズは最後まで読みたい。 また、続きを買おうと思う。
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史実はどうあれ、久々に衝撃を受けた小説 浅田次郎すげぇな…と読み終えた後ふと思ったくらい。 清国最後の皇帝の時の時代背景。 義和団の乱の時に井戸に投げ込まれて殺された(と言われている)けど 実際どうなのかという、まぁあくまでも小説とはいえ 読み進めて行くうちに謎がどんどん深まるし...
史実はどうあれ、久々に衝撃を受けた小説 浅田次郎すげぇな…と読み終えた後ふと思ったくらい。 清国最後の皇帝の時の時代背景。 義和団の乱の時に井戸に投げ込まれて殺された(と言われている)けど 実際どうなのかという、まぁあくまでも小説とはいえ 読み進めて行くうちに謎がどんどん深まるし 戦争に勝った勝者と敗者の解釈の違いだとか 珍妃の美しさを改めて最後に知る感覚。 ところで最後、後は読者に解釈宜しく的な感じだけど 最後の最後まで非常に、本当に衝撃的だった。 こんなのアリ?みたいな 西太后はだいたいヒール役として描かれることが多いよねって思う
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数年前にも読んだはずなのに、 全く違う感慨をもって読了しました 日本史を習った時に、さらっと数時間で習った近代史だったけれど、そして義和団事件なんか数分で終わってしまったはずだけれど、 それを中国側から見たらこんなことになり得るのか……と「歴史」を語り継ぐことの難しさに思いを馳...
数年前にも読んだはずなのに、 全く違う感慨をもって読了しました 日本史を習った時に、さらっと数時間で習った近代史だったけれど、そして義和団事件なんか数分で終わってしまったはずだけれど、 それを中国側から見たらこんなことになり得るのか……と「歴史」を語り継ぐことの難しさに思いを馳せる作品でした。 歴史を学ぶ意義っていろいろあると思うけど、 こと戦争に関して言うなら 自分が今どんな思想、行動、犠牲の上に成り立った「現代」を生きているのか? を理解するためなんじゃないかと思います。 義務とは言えないかもしれないけど、 少なくとも敗戦国として非核を訴えるのであれば、 その前に自分の国がかつて加害者だったことを知らなきゃ嘘だよね
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~感想~~~~~~~~~~~~~~~ 蒼穹の昴の続編。 光緒帝の寵姫、珍妃を殺したのは誰だったのか。 語り口調で進む、嘘だらけの犯人捜し。 細かいツッコミどころが無くもない。 けど、しっとりまとまっています。 ~登場人物~~~~~~~~~~~~~~~~ ・載沢(ヅオ、沈国公、乾隆帝の玄孫) ・ソールズベリー提督(英国海軍中将、貴族) ・シュミット大佐(ドイツ陸軍将校、男爵) ・松平教授(大学教授、子爵) ・ペドロヴィチ総裁(露清銀行総裁、ロシア公爵) ・チンフェイ(珍妃チェンフェイの姉、ぶた似) ・劉四(↑チンフェイ付きの宦官) ・隆裕皇后(光緒帝の正室、ラクダ似) ・ツァイイー(端群王、光緒帝のいとこ) ・プージュン(↑の息子、大アーゴ) ~ネタバレ覚え書きあらすじ~~~~~~~~~~~ 4人の外国人貴族が、政変のどさくさに紛れて殺された皇帝の寵姫、珍妃殺害の犯人を捜す。 トムは西太后ではないと言い、 蘭琴は袁世凱が怪しいと言い、 袁世凱は姉のチェンフェイがやったと言い、 チェンフェイは隆裕皇后がやったと言い、 隆四はプージュンがやったと言い、 プージュンは珍妃が自殺したと言い、 心を病んだ光緒帝はお前らが殺した、と…
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「蒼穹の昴」が面白かったので、続きに読んでがっかり。「藪の中」なんだけど、それぞれの言い分が、それぞれ本当らしくないと、面白くないですよね。そして、どれが本当か分からないんでないと。
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歴史小説なので事実に関しては賛否両論あると思うが、 浅田次郎のファンとしてはスターシステムをとったこの話は号泣せざるを得なかった。 再見という言葉の美しさが読了後もずっと、心に残っている。
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『蒼穹の昴』シリーズ第2作目。光緒帝の側室・珍妃の死の真相を4人の外国人たちが探っていくミステリー仕立ての歴史小説。文章に吸引力と読み応えがあるが、前作同様、物語は重く物悲しい。
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井戸に投げ捨てられた珍姫の謎をめぐって、7人のインタビューを通して真相に近づくという、「藪の中」を思い出させる作品。発想としては面白いが、調査をする多国籍の4人のやり取りなどが茶番劇に見え、前作の「蒼穹の昴」と比べると出来上がりが物足りなく感じた。
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