ドゥームズデイ・ブック(上) の商品レビュー
キブリンはいまいち準…
キブリンはいまいち準備に不安を残したまま1320年に降下した。ダンワーシイ教授は不安でたまらない。そこで重大ミスがあったようなのだが、ミスを犯したバードリが病に倒れて人事不省に陥ってしまう。どのようなミスなのか突きとめようとがんばるダンワーシイ教授なのだが・・・。親鳥がヒナを心配...
キブリンはいまいち準備に不安を残したまま1320年に降下した。ダンワーシイ教授は不安でたまらない。そこで重大ミスがあったようなのだが、ミスを犯したバードリが病に倒れて人事不省に陥ってしまう。どのようなミスなのか突きとめようとがんばるダンワーシイ教授なのだが・・・。親鳥がヒナを心配するような感じであたふたするダンワーシイ教授がほほえましい。下巻が楽しみになります。
文庫OFF
同作者の「犬は勘定に…
同作者の「犬は勘定に入れません」を先に買ってしまい、それを楽しむためにまず芋づる式に本書を買い、そして更に本書をより楽しむためにセイヤーズの「ナインテイラーズ」を読むためにピーター卿シリーズを最初から読むことになり―長い旅路でした。しかし後悔はなし。自分の世界がどんどん広がってゆ...
同作者の「犬は勘定に入れません」を先に買ってしまい、それを楽しむためにまず芋づる式に本書を買い、そして更に本書をより楽しむためにセイヤーズの「ナインテイラーズ」を読むためにピーター卿シリーズを最初から読むことになり―長い旅路でした。しかし後悔はなし。自分の世界がどんどん広がってゆく軽い興奮を覚えました。本書は3分の1ほどまではなかなかのっていけないかもしれませんがそこまで我慢すると後はぐぐっと引き込まれます。辛抱強くあれ。下巻はさらにぐぐっと。
文庫OFF
史学部シリーズ。学生が中世の英国にタイムトラベルする。事前にある程度の安全確認をしているので、学生は安全だというが、まあそこは何か起こらないと小説にはならないわけで、もう元の時代に戻れないのではないかと思わせる事態が発生する。一方で学生を送り出した現代(読者から見たら未来)でも謎...
史学部シリーズ。学生が中世の英国にタイムトラベルする。事前にある程度の安全確認をしているので、学生は安全だというが、まあそこは何か起こらないと小説にはならないわけで、もう元の時代に戻れないのではないかと思わせる事態が発生する。一方で学生を送り出した現代(読者から見たら未来)でも謎の感染症で、ダンワージー教授らは隔離を余儀なくされる。 とにかく上巻は謎だらけ。だらだらした感じを受けるが、それでも舞台の緊張感を醸し出すコニー・ウィリスの筆力には驚く。読んでいて、なんとなく陰謀のようなものを感じ、そいつを疑いながら下巻に進むこととする。
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中世史科の学生キヴリン。好奇心旺盛で小柄の女性が研究のために1320年へタイムトラベル。しかしキヴリンは飛んだ先で倒れ、過去へ送りだしたほうのダンワージー教授のところではパンデミックの事態。どちらも原因がわからぬまま話は進む。 出だしで話に入りこむのにいくぶん時間がかかったが(い...
中世史科の学生キヴリン。好奇心旺盛で小柄の女性が研究のために1320年へタイムトラベル。しかしキヴリンは飛んだ先で倒れ、過去へ送りだしたほうのダンワージー教授のところではパンデミックの事態。どちらも原因がわからぬまま話は進む。 出だしで話に入りこむのにいくぶん時間がかかったが(いくつかの普通名詞がどの意味で使われているのか理解するのに手間取った)、わかってしまえばページを繰る手が止まらない系の小説でした。下巻へつづく。
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オックスフォード大学の歴史学科が舞台の話。 熱血的歴女のキヴリンは周囲の反対をものともせず、魔女狩りとペストが猛威をふるう中世イギリスに行きたがっていた。 そして、彼女の指導教官である中性史学科の教授(無知で無能で傲慢)はロクな予備調査もせずにキヴリンを中世へ送り出してしまう。 ...
オックスフォード大学の歴史学科が舞台の話。 熱血的歴女のキヴリンは周囲の反対をものともせず、魔女狩りとペストが猛威をふるう中世イギリスに行きたがっていた。 そして、彼女の指導教官である中性史学科の教授(無知で無能で傲慢)はロクな予備調査もせずにキヴリンを中世へ送り出してしまう。 キヴリンを送り出した直後、現代に謎の伝染病が広まる。 そして中世に降り立ったキヴリンも体調を崩して現代に戻るための降下点が分からなくなり…的な。 はい。 コニー・ウィリスのタイムトラベルシリーズです。 今書いたあらすじだけで上巻をまるまる使い切りました。 下巻になって話は進むのか!? 乞うご期待。
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学術的な目的で過去に時間旅行が可能な世界の話。 21世紀のオックスフォード大学と、過去にいったギブリン(女学生)との話が並行して進む。 21世紀の話には、冒頭から登場人物が入り乱れて、彼らの関係や立ち位置などがほとんど頭に入らないまま、がまんして読み進めると、なんとかメインのスト...
学術的な目的で過去に時間旅行が可能な世界の話。 21世紀のオックスフォード大学と、過去にいったギブリン(女学生)との話が並行して進む。 21世紀の話には、冒頭から登場人物が入り乱れて、彼らの関係や立ち位置などがほとんど頭に入らないまま、がまんして読み進めると、なんとかメインのストーリーが見えてくれる。そうなるとだんだん面白くなる。 それにしても、個人と連絡を取るのに固定電話に画面がついた装置を利用するという時点で、書かれた時期が相当前なのだろうと思った。確認したところ、1992年に出版ということが判明。1980年代には自動車電話が利用されていたらしいことを考えると、携帯電話などの発想があってもよかったかも。 技術者バードリの病状は?ギブリンは21世紀に戻れるのか?下巻が楽しみである。
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ウィリスの感動作 読むべき一冊である 表紙 6点田口 順子(旧作) 大森 望訳 展開 7点1972年著作 文章 7点 内容 800点 合計 820点
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイムトラベルが可能になって数年の2056年クリスマス。中世史科の学生キブリンが1320年への調査行に挑む。 到着直後から原因不明の発熱に襲われるキブリンと、突然のインフルエンザ蔓延に半ばパニックになる21世紀が同時に進行するパンデミックタイムトラベルSF。 一言で言うと冗長。 古典海外SFにはありがちな描写の多さだなと思っていたけど1992年の作か…。 物語の進行を妨げるものがないとお話を作ることはできないが、この作品ではそれが話を聞かない人間と、話が通じない人間と、原因不明で故障する翻訳装置、それに(携帯電話登場以降発刊の未来舞台作なのに)有線電話が混み合ってキーパーソンと連絡が付かなかったり、人物がどこにいるかわからなかったり。 非常にストレスがたまる。 タイムパラドックスを避けるギミックもいまいち納得いかないなー。 パンデミック物に特有の緊張感を期待すると失望する。 中世の生活描写は言葉数が多くても興味深く読める。 上巻終盤になって話が進んできて、やっと面白くなってきたかも。 著者の評判が良いのでもう半分付き合ってみよう。
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SF小説とサスペンス小説と歴史小説とが渾然一体でとても美味しく面白い。時間旅行が衛星の打ち上げ程度のことになれば、過去を観察するために大学の研究機関でこんな風に使われるのかも。送り出した側でのトラブルと送られた先での悲惨な状況とが、キヴリン嬢の記録を挟んで交互に描かれる構成はとて...
SF小説とサスペンス小説と歴史小説とが渾然一体でとても美味しく面白い。時間旅行が衛星の打ち上げ程度のことになれば、過去を観察するために大学の研究機関でこんな風に使われるのかも。送り出した側でのトラブルと送られた先での悲惨な状況とが、キヴリン嬢の記録を挟んで交互に描かれる構成はとても上手い。
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タイムトラベルなSF。 こちらとあちらの二幕仕立てで、交互にお預け状態になるため、一気に読破。 中世研究のためのトラべルだったのが、アクシデントで…。 ドラマティックなお話というより、サスペンス仕立てな実録というか。 余計に切なくて仕方ない。静かにじわじわ泣けてくる。 散々会...
タイムトラベルなSF。 こちらとあちらの二幕仕立てで、交互にお預け状態になるため、一気に読破。 中世研究のためのトラべルだったのが、アクシデントで…。 ドラマティックなお話というより、サスペンス仕立てな実録というか。 余計に切なくて仕方ない。静かにじわじわ泣けてくる。 散々会話に出てくる「姪の息子」君、あんなん可愛いすぎるやろ! てっきり脇役だと思ってたのに。
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