ドゥームズデイ・ブック(上) の商品レビュー
歴史に興味がある人なら、誰でも夢見る「あの時代に行ってみたい」。それが実現された近未来。だからSFなんだけど、中世ヨーロッパ。 基本的には登場人物が自分のせいでひどい目にあう話はすきではない。ところが、このお話は「いわんこっちゃない」と主人公の一人を責める暇もなく大変な事態が発生...
歴史に興味がある人なら、誰でも夢見る「あの時代に行ってみたい」。それが実現された近未来。だからSFなんだけど、中世ヨーロッパ。 基本的には登場人物が自分のせいでひどい目にあう話はすきではない。ところが、このお話は「いわんこっちゃない」と主人公の一人を責める暇もなく大変な事態が発生。まずは送り出した側、現代(実は近未来)側がパニック。さて送り出された側は…。
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(日本人から見た)欧米人のテンポで書かれているため、 その感じに慣れていないと読み辛いかもしれません。 特に前半は誰がだれやら?(名前だけの登場の人もいたり、 あまり人物について詳しい描写が無く、想像がしにくい) ストーリーは、夢のある・・という類ではありませんが、 中世史に興味がある方はもちろん、無くても、面白いと思います。 主人公は最後どうなってしまうのか?と読み進めて、 ホッと出来るような、それにしてもあまりにも救いが無いような、 でもその救いの無さがリアリティがあって良かったと思いました。 読書好きなら子供でも読める内容、逆に読書好きじゃないと、 なかなか読み切れない一冊(二冊)かも?
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SF。全てに伏線があって進んでいくような話が好きと言って薦められたが、とにかく忍耐で読む。色んな事が不明瞭なまま、言葉がああもこうも解釈出来る部分が多く、誰が言ったの?とか、なんだかわからないまま、ともかく進んでいくと、上巻の終わりの方でようやく面白くなってくる。500ページくら...
SF。全てに伏線があって進んでいくような話が好きと言って薦められたが、とにかく忍耐で読む。色んな事が不明瞭なまま、言葉がああもこうも解釈出来る部分が多く、誰が言ったの?とか、なんだかわからないまま、ともかく進んでいくと、上巻の終わりの方でようやく面白くなってくる。500ページくらいありますか?でもまだ下巻に続くんです・・・。表紙の絵がこの内容とマッチしているか疑問。
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うーん、ものすごく冗長。 1/3の分量で書けるんじゃないの、と思える 現代と中世をいったりきたりしてるけど、現代の話って無理やり作り出してる印象がある。特にストーリーが大きく動くわけでもないのに、記述だけが細かくていらいらする。 現代にしても、中世にしても会話が冗長。女の人が...
うーん、ものすごく冗長。 1/3の分量で書けるんじゃないの、と思える 現代と中世をいったりきたりしてるけど、現代の話って無理やり作り出してる印象がある。特にストーリーが大きく動くわけでもないのに、記述だけが細かくていらいらする。 現代にしても、中世にしても会話が冗長。女の人が書いたとわかる。 特に中世は民俗学的・歴史学的な記述が多いが、興味を持てないと本当に退屈。特に言語的な話をされても英語圏に疎いので面白くない。書いてる本人は文献参照したり、自分なりに考えたりしたことを書いてて楽しいんだろうなーと思うけど。 ただし、少年、少女、動物(コリン、アグネス、鼠、犬)がちょろちょろしている様はこれぐらい記述が細かい方が面白い。コニー・ウィリスは、ちょろちょろしているものを書くべき作家なのだろう。 全体的な印象はやはり冗長。こんなに枚数が必要な小説なのか? 犬は勘定に入れません、は読了済み。
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出だしが読みづらくて、一度挫折。 でも今回は途中から一気読み。近未来と中世、どちらも臨場感あってハラハラする。 中世に流行したのあの病気は、こんなのだったのねって初めて知った。
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ダンワージー教授シリーズにはシリアスとコメディがあって コメディには『犬は勘定に入れません』があり、 シリアスではこれ! らしいです。 でも上巻は割と『犬は~』のノリで読めちゃう。 携帯電話とウォシュレットの無い世界は 斯くも過酷であった。
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「犬は勘定に入れません」を読んだ時、同一設定の話があるということだけ知って、いつか読んでみようと思っていた。 「犬は…」の細かい筋立ては忘れてしまったけれど、勢いがあってとにかく面白かった印象。なので、この「ドゥームズデイ・ブック」(最初は黙示録系パニック映画のノベライズか何かか...
「犬は勘定に入れません」を読んだ時、同一設定の話があるということだけ知って、いつか読んでみようと思っていた。 「犬は…」の細かい筋立ては忘れてしまったけれど、勢いがあってとにかく面白かった印象。なので、この「ドゥームズデイ・ブック」(最初は黙示録系パニック映画のノベライズか何かかとおもった、このタイトル)は割合悠長な筆の進みながら、辛抱して後半の展開を待つ。 二十世紀も中世も、今のところなかなか思わせぶりなまま…
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まず、一言。 ハヤカワさん、この表紙は手に取りにくいです(汗) 少女マンガ? コニー・ウィリスの仕掛けるタイムパラドクスシリーズの第一弾、 今作ですが、プロットといい、ストーリー展開といい、 作品の裏に流れる思想といい、 あらゆる点で秀逸の作品です。 時は未来。 その時代、考...
まず、一言。 ハヤカワさん、この表紙は手に取りにくいです(汗) 少女マンガ? コニー・ウィリスの仕掛けるタイムパラドクスシリーズの第一弾、 今作ですが、プロットといい、ストーリー展開といい、 作品の裏に流れる思想といい、 あらゆる点で秀逸の作品です。 時は未来。 その時代、考古学の研究は、 時間をさかのぼり、その時代に実際に赴き、 現場で調査をする方法へと進化しています。 オックスフォード大学の女学生キブリンは、 中世のイギリスへと調査に出るのですが、 その直後、エンジニアが高熱に倒れ、 キブリン自身も到着した中世の世界で、 高熱に倒れます。 果たして彼女は、現代へと帰ってこれるのか! という、タイムパラドクスでありがちな始まりなんですが、 いやいや、それがそんなに浅くないんです。 「なにが浅くないのか」を言ってしまうと、 ほぼネタバレとなってしまうので、 気になった方は、読んでみることをお勧めします。 決して損はさせません。 芯が強く、決してあきらめないキブリンも魅力的なんですが、 キブリンを現代に戻す手立てを必死に探しまわるダンワージー教授も、 とても魅力的な人物です。 コニー・ウィリス自身は、ダンワージーは、 ハリソン・フォードを思い描きながら書いたと言ってましたが、 そうやって想像して読むと、またこれがうまくはまるんです(笑) ぜひぜひ一読を。 それにしても、当たり前のことですが、 中世イギリスで話されていた英語と、 現代の英語はまったく違うんですねぇ。
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時間旅行が可能になった未来。 大学の研究者で、中世に遡る実習をするヒロイン。 ところが、時間軸がずれ、ペストが流行する時代についてしまう。 しかも、未来でも問題が起こり… 迫力があります。
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パンデミック×タイムトラベルという不思議な組み合わせ。 21世紀のオクスフォードから、14世紀の中世へ、歴史学者の卵の女学生がタイムトラベルするところから話ははじまる。 ただでさえ、黒死病、チフスが蔓延する中世。女学生キブリンは、ワクチンを打ち免疫機能を高め万全の体制をとる。 し...
パンデミック×タイムトラベルという不思議な組み合わせ。 21世紀のオクスフォードから、14世紀の中世へ、歴史学者の卵の女学生がタイムトラベルするところから話ははじまる。 ただでさえ、黒死病、チフスが蔓延する中世。女学生キブリンは、ワクチンを打ち免疫機能を高め万全の体制をとる。 しかし、21世紀ではギブリンを送り込んだ、タイムトラベル技術者が突然の感染症に倒れる。 一方14世紀のギブリンも時を同じくして?同じ感染症に倒れる。 21世紀で巻き起こるパンデミックと、14世紀に熱病に冒されつつ残された少女の2人の展開がパラレルになって物語りは進む。 特に大事件が次々起こるわけではないが、意見の入れ違いで事態が動かず渾沌とするという展開。 しかたないんだけど、未来の話なのに、携帯電話が無く、固定電話だけでやりとりしてるから、関係者がつかまらない、とか、 隔離地域にいるからタイムトラベルの重要な情報を技術者に読んでもらえないというじれったい展開はインターネット普及以前の物語ならでは。悪く言うと隔世の感。
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