薔薇盗人 の商品レビュー
【ひなまつり】 ただひたすら泣きたい時に読む本です。 これぞ「泣かせの浅田」作品という感じ。 意思に関係なく涙が出てくるので,公共の場所で読むのは注意が必要。 水商売の母と二人暮らしの少女が主人公。 母の元恋人が少女を優しく見つめてくれるシーンがなんとも感動的です。 少女もその...
【ひなまつり】 ただひたすら泣きたい時に読む本です。 これぞ「泣かせの浅田」作品という感じ。 意思に関係なく涙が出てくるので,公共の場所で読むのは注意が必要。 水商売の母と二人暮らしの少女が主人公。 母の元恋人が少女を優しく見つめてくれるシーンがなんとも感動的です。 少女もその彼を慕って,お父さんになってほしいと母にお願いするまでの少女の思い。 揺れる二人の大人たち。 せつない気持ちが伝わります。 何度読んでも泣ける本です。
Posted by
背表紙曰く「人間の哀歓を巧みな筆致で描く愛と涙の6短編」。 付け加えるなら愛と涙と『毒』と思う。嫌な感じではないけども。
Posted by
短編だったのに一つ一つが濃くて、さらにちょっと怖いテイストも あったりして。意外でした。食わず嫌いはダメだなーーと思いました。 「あじさい心中」とか「ひなまつり」とか表題の「薔薇盗人」が好き。
Posted by
k_28)浅田さんの短編集をつづけて3冊読んでみました。どれもいいですね。その中でも「姫椿」が好きです。
Posted by
これまたいい短編集。最もお薦めは題と同じ「薔薇盗人」。 物語の進み方と、真実の解き明かされ方がユニーク。 びっくりな展開で、みんなの期待を裏切らない結末。 お薦めです。
Posted by
切ない話が多い短編集。 1番最初に収録されている「あじさい心中」の インパクトが強く、他の作品の印象があまり残っていない・・・。
Posted by
リストラとか不倫とか母子家庭とか地に足がつきまくっているのにどこかファンタジー。 昨今は人と人との心のあったかい心の繋がりの方がよほどファンタジーだよ実際……(涙)。 『ひなまつり』の「私に、お父さんを下さい」って女の子のお願いなんか泣きますね。
Posted by
2003/04/146つの短篇から成る作品集で著者自身が気に入ってるという3篇が御説のとおり良い。わけても「あじさい心中」は良作。自身が感じるどん底の絶望感と諦念は他者により一瞬にして救済され得るのだということだろう。諦めてはならず、又諦めは恥である。その為に配置された触媒として...
2003/04/146つの短篇から成る作品集で著者自身が気に入ってるという3篇が御説のとおり良い。わけても「あじさい心中」は良作。自身が感じるどん底の絶望感と諦念は他者により一瞬にして救済され得るのだということだろう。諦めてはならず、又諦めは恥である。その為に配置された触媒としての「リリィ」というヒロイン造形は浅田の作品中でも屈指の輝きを放っていると思う。以下気に入った順に「ひなまつり」「死に賃」「薔薇盗人」「奈落」「佳人」
Posted by
淺田次郎の短篇集。 表題作を含めて6篇が集録されてゐる。 このなかで最も淺田次郎ワールドを感じさせてくれるのが「あぢさい心中」と「ひなまつり」だらう。ともに薄幸の女性の心情が心に沁みてくる。そして明るい光が射込んでくるやうな終りかたが、讀後感を味のあるものにしてゐる。 私の好...
淺田次郎の短篇集。 表題作を含めて6篇が集録されてゐる。 このなかで最も淺田次郎ワールドを感じさせてくれるのが「あぢさい心中」と「ひなまつり」だらう。ともに薄幸の女性の心情が心に沁みてくる。そして明るい光が射込んでくるやうな終りかたが、讀後感を味のあるものにしてゐる。 私の好きな作品は「死に賃」。こんな死にかたができたらよいなとつくづく思ふ。 さて、三島由紀夫の死を探求するために陸上自衞隊に入隊したといふ作者が、「三島由紀夫への嫌がらせみたいな小説で(笑)。」と發言してゐるのが表題作の「薔薇盜人」。 三島の「午後の曳航」のいはばネガのやうな作品である。 淺田次郎にはいつも泣かされるので、警戒しつつ讀みすすめたが、幸ひ今囘は泣かずにすんだ。 2003年4月21日讀了
Posted by
浅田次郎の薔薇盗人を読みました。短編集でした。今回の短編6編はあまり面白くありませんでした。語り口はいつもどおりですが、プロットに無理があるものが多く、楽しめませんでした。
Posted by