薔薇盗人 の商品レビュー
浅田次郎って「畜生、泣かせよう泣かせようとしやがってくそがあああ」とか思いながらまんまと泣いてしまうんですが、「あじさい心中」みたいなあんまり救いがない話が、なんかとてもよかったです。 表題作も嫌いじゃないけど他のが面白かったかな。 「ひなまつり」は泣きましたよ。はいはい。卑怯...
浅田次郎って「畜生、泣かせよう泣かせようとしやがってくそがあああ」とか思いながらまんまと泣いてしまうんですが、「あじさい心中」みたいなあんまり救いがない話が、なんかとてもよかったです。 表題作も嫌いじゃないけど他のが面白かったかな。 「ひなまつり」は泣きましたよ。はいはい。卑怯だろ、子供は。 しかしなんとかならんのかこの表紙。解説のひとが浅田と三島の由来を語ってたがこれじゃまんま三島の本みたいだ。内容にあってないだろう…。
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浅田次郎の短編集。初めの短編物語「あじさい心中」でもう引き込まれてしまいました。表題にもなっている「薔薇盗人」も面白いなと思いました。全文手紙形式になっています。息子から航海中(?)のお父さんに向けて出しているのですが、手紙を出す前に一度おばあさんに読んで貰っていて、息子の純粋な...
浅田次郎の短編集。初めの短編物語「あじさい心中」でもう引き込まれてしまいました。表題にもなっている「薔薇盗人」も面白いなと思いました。全文手紙形式になっています。息子から航海中(?)のお父さんに向けて出しているのですが、手紙を出す前に一度おばあさんに読んで貰っていて、息子の純粋な手紙だからこそ面白くなっていました。
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相も変わらずいい話を書きますわ・・・・浅田次郎。 短編集ですが、登場人物が素敵な人ばっかです。 グっと伝わってくる物があります。
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せ…切ない。 人間はなんて寂しい生き物なんだろうって段々読んでいて哀しくなる短編集。でもどれも最後はハッピーエンドで(たまに「強引だなー」って思う終わり方もあるけど)読んでる人を少し幸せにしてくれる辺り、さすが浅田次郎だなと思う。
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短編集。で、新潮社的には「人間の哀歓を巧みな筆致で描く、愛と涙の6短編。」らしいです。ごく個人的な印象としては、まあ、可もなく不可もなく、他のヒトが書いたのならともかく、浅田センセならこのぐらいフツーに書けるでしょ、とゆうかんじで、あまり印象に残らなかったです。
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会話のみで進められていくお話があったり 書簡のみのお話があったりと、 それぞれに違った趣があり、さすが!という感じです。
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短編集。少し前に読んだ消化不良感のあった「夕映え天使」と比べても、これはどれも全て面白かった。テイストが全く違うので思わず笑ってしまうような作品もあり、人情深い作品もあり、で楽しめました。
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有名な作家さんだけに、有名どころの中原の虹とか壬生〜とかを避けた。 で、なんとなく本屋にあって読みやすそうで持ち運びに重くない程度のを。 全体的にはすごく素敵だった。 一番好きなのは「あじさい心中」かな、と。 あのちょっとフィルターを通したような感じと、哀愁というか切ない感じ...
有名な作家さんだけに、有名どころの中原の虹とか壬生〜とかを避けた。 で、なんとなく本屋にあって読みやすそうで持ち運びに重くない程度のを。 全体的にはすごく素敵だった。 一番好きなのは「あじさい心中」かな、と。 あのちょっとフィルターを通したような感じと、哀愁というか切ない感じがいい。 ラルクのkenちゃんが浅田次郎好きだってむかし言ってたけど、このイメージはすごく合う。 映画のような映像的な終わり方が印象的だった。 「死に賃」と「奈落」はちょっとホラー?というか、皮肉というか。そんな感じ。 「ひなまつり」はドラマになりそうな感じだなぁと。 「佳人」はちょっと笑い入ってる? 「薔薇盗人」は手紙調で書かれていて、でも時間の流れとか物事の流れが分かる。 こどもの純粋さと大人のあれこれが交差している話。 バラについては詳しくないけど。。 すべての話を読んでみて、すごい振り幅(という表現でいいのか?)を持っている作家さんだという印象をもった。 すごいピュアな心情も、皮肉も、切なさも、いろんなものをいろんな手法で書いているというか。 いや、もはや有名すぎる作家さんだから、なにをイマサラお前が、という感じだろうけども。 個人的には「あじさい心中」的な話が満載だとよかったけど。 それだけじゃ飽きちゃうのかもしれない…ので、この作りでよかったのかも…と。
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とにかく新潮は装幀がたいがいださい。この本も然り。けれど、中身はどの短編も秀逸で面白かった。特に「薔薇盗人」。
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「あじさい心中」「ひなまつり」などの王道スタイルの短編と 会話形式の「奈落」、書簡形式の「薔薇盗人」などの変則スタイルの短編が 良い具合に混じって、飽きずに読める短編集。 長さ的にも、電車やちょっとした合間に読むには適度な長さ。 男の人は「薔薇盗人」、女の人は「ひなまつり」が好...
「あじさい心中」「ひなまつり」などの王道スタイルの短編と 会話形式の「奈落」、書簡形式の「薔薇盗人」などの変則スタイルの短編が 良い具合に混じって、飽きずに読める短編集。 長さ的にも、電車やちょっとした合間に読むには適度な長さ。 男の人は「薔薇盗人」、女の人は「ひなまつり」が好きな人が多そうかな。 ただ、電車で読むにはこの文庫版は表紙がきつい。 30男が一面に薔薇の書かれた本を読んでると、若干妙な視線を感じましたよ
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