こんな夜更けにバナナかよ の商品レビュー
「人が人を支える」とはどのような営みか。なかでも、鹿野さんと彼を取り巻くボランティアスタッフの濃密なやりとりから、「介助」とは何か?、障害のある人とない人が共に生きるとは?ということについて考えさせられる。筆者が自分を投げ出さず、常に問い返しながら丁寧に取材した一冊。読み応えたっ...
「人が人を支える」とはどのような営みか。なかでも、鹿野さんと彼を取り巻くボランティアスタッフの濃密なやりとりから、「介助」とは何か?、障害のある人とない人が共に生きるとは?ということについて考えさせられる。筆者が自分を投げ出さず、常に問い返しながら丁寧に取材した一冊。読み応えたっぷり。080311読了。
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「うぜー」と素直に思えることの不思議な爽快感。 コミュニケイション障害を乗り越えるために吠えたニッポンのエミネム、鹿野さん。
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この方のボランティアをしていた。 鹿野さんの葬式にも出席した。 号泣した。 亡くなった後に出版された。 鹿野さんは私の人生に何かを与えてくれた一人だ。 障害者、そのボランティア。 ありのままの現実がここにある。
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すみません、これまで介助・介護・ケアについてまじめに考えたことなかったんです。この本は、そんな僕に考える手がかりを与えてくれました。言葉にしてしまえば月並みですが、介助・介護・ケアだって、人と人との付き合いなんだなぁ、と思いました。強くオススメ。(200501)
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障害とはという観点もあるけど、ボランティアをしていた自分としてはボランティアとはなんだろうかと改めて考えさせられた。
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筋ジストロフィーという、不治の病と戦いつづけた、鹿野という男と、そのボランティア達のノンフィクション。鹿野の歳は俺とそう変わらない。2,3年年上か。舞台も札幌なので、凄くリアルで良かった。こっちも生まれつきのアトピーで苦しんできているので、書いてあることに共感する点が多かった。「...
筋ジストロフィーという、不治の病と戦いつづけた、鹿野という男と、そのボランティア達のノンフィクション。鹿野の歳は俺とそう変わらない。2,3年年上か。舞台も札幌なので、凄くリアルで良かった。こっちも生まれつきのアトピーで苦しんできているので、書いてあることに共感する点が多かった。「すべては資本主義が悪い」「早く死にたい」など、今俺が日記につけていることとダブるのでやな感じだ。結局この人は2,3年前に死んでしまった。死ぬ場面では感動して涙が出た。 もうひとつはボランティアの人達の活躍だ。やはり、こういう身障者の世話などを自分から申し出てやろうなどという人はどこか変だ。自分より恵まれていない人を見て、こいつよりはまだ俺はまし、という気持ちが絶対あるはず。医者や看護婦、教師などに対してもずっとそういう風にしか思えない。俺のほうがひねくれているのだ、ということはわかっているのだが、病気の人間には、見えなくてもいいところまで見えてしまうもの、いまさら素直な人間にはなれない。鹿野さんもボランティアとのけんかが絶えない。結局、類は類を呼ぶ、ということだろう。弱い人間のところには弱い人間しか集まらないのだ。そういう弱い人達のことが延々と綴られている本,といってもいいのだろう。 鹿野が強い人間と思うのは間違いだ、この人の場合は、20分おきに何らかのケアが必要である、ということは命が20分刻みで進んでいるということだ。だからがんばって生きようとする。時間の刻みがなくなったと感じたとき、人は死ぬのかもしれない。 北海道から出た本でこれほど面白かったのも今までにないことで、驚かされた。書くのに2年半かかったそうだ。
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ボランティアのドキュメント。全身が動かない「鹿野さん」のボランティアたちの話。タイトルは鹿野さんが真夜中に「バナナが食べたい」といつものようにわがままを言ったことから。何の為にボランティアをするのか、という問に対する各人の答えに考えさせられる。最後が悲しい。
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まだ読んでません。倫理学の先生におすすめされた本。その1。母校に教育実習に行ったら、図書館にありました。読みたかった。介護する側と介護される側は、決して一方的ではなくて。お互いに助け合っている。というノンフィクション。
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単なる筋ジス障害者とボランティアの話ではないですね。これは、もっと深い人間関係の話ですね。そして、生きるということは何なのか?ということを改めて考えさせられました。ここには本当の介助の現場が書かれている。
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微笑ましい 障害を悲観しない そんな内容です 因みに私の父がよく言うのは 『人はみな障害を持っている。目に見えるか見えないか、軽いか重いかの違いだ』という言葉です。
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