アンネの日記 増補新訂版 の商品レビュー
潜伏生活の過酷さが綴られていた。 この期間の心の成長により、中学生ほどの年齢の少女にしては大人びた考え方、表現が徐々に増えるのが感じ取れた。 窮屈な生活の中に生きがい、楽しさ、他方、人間関係の難しさ、この時代の生活の厳しさを第三者目さんではあるが知ることができた。 この本を通して...
潜伏生活の過酷さが綴られていた。 この期間の心の成長により、中学生ほどの年齢の少女にしては大人びた考え方、表現が徐々に増えるのが感じ取れた。 窮屈な生活の中に生きがい、楽しさ、他方、人間関係の難しさ、この時代の生活の厳しさを第三者目さんではあるが知ることができた。 この本を通して常に意識させられたのは、戦争の愚かさである。一番被害を受けないであろう政府、貴族が戦争を起こし国民の生活を貧しく、日々命の危険に怯えなければいけないのは許されないことではないか。
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読み終わるまで長かった。。。しかし大きな変化が起きない避難生活の日記の最後のあとがきで受ける衝撃が半端ない。 今もロシアがウクライナと戦争してるが、その理由もよくわからない。それなのに多くの人が死ぬって。戦争ってなんなんだろう。
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冷静に考えると人の日記を読んで面白いと思うのは悪趣味だなって思うけど、楽しいから仕方ない。実家で母さんの母子手帳(自分が産まれて3年間の毎日を綴ってた)を見つけて何回も読み返したことが懐かしい。 アンネの日記はナチスのリアルを知れるのが見どころじゃけど、アンネの性格を知れるのも...
冷静に考えると人の日記を読んで面白いと思うのは悪趣味だなって思うけど、楽しいから仕方ない。実家で母さんの母子手帳(自分が産まれて3年間の毎日を綴ってた)を見つけて何回も読み返したことが懐かしい。 アンネの日記はナチスのリアルを知れるのが見どころじゃけど、アンネの性格を知れるのも面白い。アンネフランクの存在を知ってる人は沢山いても、アンネフランクの性格を知ってる人はどのくらいいるのか。 現代では日記を書く人が少なくなってきた。そんなデジタルな世界から原点回帰。アンネの日記を読めば日記を書くモチベーションが高まる。
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※このレビューにはネタバレを含みます
かなり若い頃に『アンネの日記』を手に取ってみたことがあるが、それが何のきっかけだったか覚えてない。 一度読みかけて、日記形式が馴染めなくてすぐにやめてしまった。 今更読んでみたのは、『夜と霧』を読んだ流れだ。 ナチスの強制収容所内の関連であれば、例えば映画の『ライフ・イズ・ビューティフル』『シンドラーのリスト』『愛を読むひと』『サラの鍵』などなど、映画でも観ている。 『アンネの日記』はとても評判が良い。 前半は、母親への悪口、周囲への愚痴 中盤は、ペーターとの友達なのか恋なのかの揺れ動く心 後半、自分や周囲への見直しと批判、情勢 何度か読むのをやめようかと思った。 特に前半は、文章は達者だが、まさに女の子の日記で、愚痴だらけ。 これが、日記で続く。日記だから仕方ないものの、うんざりしてしまう。 そして、中盤に突然ペーターを意識し始める。 あれだけペーターの文句書いてたのに不思議なもんだね、恋は! 後半になって、大人になりだしたアンネ。 愚痴ばかりでなく、周囲の人を分析しつつ、自分についても分析する。 自分も悪いが、周りはもっと悪いというところは相変わらずだが。 情勢についても書かれている。 全般的には、食べ物があまりないこと、静かに暮らさなくてはならないこと、泥棒が何度か入りヒヤヒヤすること、戦争の怖いこと。 その時のユダヤ人の生活がわかる、また、そんな中少女の瑞々しい感性がわかる、ということなどで評価されているようだ。 この最後の日記の日付から4日後に捕まる。 そのあと、環境の悪い収容所でチフスで姉が先にその後アンネは亡くなってしまう。 こんなことがなければ、生きて、作家かジャーナリストになっていたかもしれない。 夢を持っていたのに死んでしまった少女、そこまで含めてこの日記は、人々に何か残すのだろう。 それはわかるのだが… 私には心に大きな何かを残すことはなかった。 『夜と霧』や映画からの方が、何か心に残った。
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・私はただ無目的に、惰性で生きたくありません。周囲のみんなの役に立つ、あるいはみんなに喜びを与える存在でありたいです。 ・ひとりのキリスト教徒のすることは、その人間ひとりの責任だが、ひとりのユダヤ人がすることら、ユダヤ人全体に跳ね返ってくる ・「このままでいる方がずっと楽だから!...
・私はただ無目的に、惰性で生きたくありません。周囲のみんなの役に立つ、あるいはみんなに喜びを与える存在でありたいです。 ・ひとりのキリスト教徒のすることは、その人間ひとりの責任だが、ひとりのユダヤ人がすることら、ユダヤ人全体に跳ね返ってくる ・「このままでいる方がずっと楽だから!」この答えには少々失望せざるおえません。 ・どのように説けば、一見安易で、魅力的に見えるものが、人を泥沼に引き摺り込むだけのものとわかってもらえるのでしょう ・怠惰は一見魅力的に見えますが、本当に満足を与えてくれるのは、働くことなのです。 ・異質なものへの不寛容 冗長だな、と思いながら読んでいたんだけど、突然不意に終わってしまって、息苦しくなった。 この時代に関連する作品を見聞きした後の余韻はいつも長いです。 後半アンネの言葉が今の自分の生活に対してブスブス刺さってきて書き留めずにいられなかった〜 気楽な生活は心も穏やかで健康的だし、細やかなことにも目を向けられるから普通に幸せを感じられるけど、 それって自分を納得させるために言い聞かせてるだけで、だからアンネの言葉が刺さったのかな、と。 いやでも今の生活も本当に幸せなんだけど、 うーーーん、自分にとってバランスが良いところを見つけていきたいね。
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じっくりと読んだのは初めてでした。隠れ家で過ごした二年間の様子と心境が、眼前に広がってきます。若干14歳くらいでこれだけの文章が書けることにまず驚愕します。そして、生きていたらどれだけ素晴らしい大人になっていたか、残念でなりません。アンネの分も日々感謝して精一杯生きなければと痛切...
じっくりと読んだのは初めてでした。隠れ家で過ごした二年間の様子と心境が、眼前に広がってきます。若干14歳くらいでこれだけの文章が書けることにまず驚愕します。そして、生きていたらどれだけ素晴らしい大人になっていたか、残念でなりません。アンネの分も日々感謝して精一杯生きなければと痛切に思わせてくれました。
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第二次世界大戦中、オランダの隠れ家での暮らしぶりを赤裸に語った中学生年代の日記。ユダヤ人の迫害の歴史。
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恐らく初めて読んだ伝記。伝記にハマったきっかけ。小学生の当時は、実際にこういう経験をした人がいるのか…となんとも複雑な気持ちになったなぁ。
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13歳から15歳のアンネの揺らぎが、今の17歳にとても同感させ、感銘を受ける1冊 平和な世の中である今とは全くかけ離れた環境を感じとることができる 親への疑念を抱くような描写は、心に響くものがあり、その同じような気持ちを持つ私とアンネ一体何の違いで、なぜ扱いが違うのだろう
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ナチス軍の迫害から逃れるため、アンネ一家は隠れ家生活を送る。その過酷な環境下におかれたアンネが、13才から15才の間に、自分に宛てた日記を本にしたものである。はじめて読んだが、アンネに対する印象はおおきく変わった。これほど快活で自己主張の強い子だとは思わなかった。ただ、こうした性...
ナチス軍の迫害から逃れるため、アンネ一家は隠れ家生活を送る。その過酷な環境下におかれたアンネが、13才から15才の間に、自分に宛てた日記を本にしたものである。はじめて読んだが、アンネに対する印象はおおきく変わった。これほど快活で自己主張の強い子だとは思わなかった。ただ、こうした性格だったからこそ、一瞬の油断もできない状況の中でも、明るさを振りまきながら、希望を失わずに生きることができたのだろう。この本を読んでいると、アンネと共に暮らしたような感覚になるので、彼女の最期を知ると非常に悲しくなる。
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