白夜行 の商品レビュー

東野圭吾(著者)

2009/10/07

おもしろかった。構成と見せ方が凄い。最後のがリョウじゃないといいなぁ。でもどうなんだろ。謎だ。何度も読んだら伏線がざくざく出て来そう。

2009/10/04

1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。

容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りする。

被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂―暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、

その後、全く別々の道を歩んで行く。

二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪。

だが、何も「証拠」はない。そして十九年…。

息詰まる精緻な構成と、叙事詩的スケール。

心を失った人間の悲劇を描く、傑作ミステリー長篇。

2009/10/07

時はさかのぼって1973年、大阪で質屋の男が工事中のマンションで殺害される。容疑者として警察が追っていた女はガス自殺をして、事件は迷宮入りしてしまう。19年後、質屋の息子・桐原亮司と自殺した女の娘で、その後唐沢家の養女となった雪穂は、別々の道を歩みながら、数奇な縁で、お互いの人生に絡んでいく。その先々では不可解な事件が起こり・・。

かなり長い話であるが、壮大なドラマでページをめくる手が止まらなかった。
亮司、雪穂共に二人の感情について最後まで全くと言っていいほど記述がなく、それが逆に、二人の持つぞっとするほどの悪意を際立たせている。二人を追い続ける老刑事にとっても、雪穂の外聞の良さや美しさは真相への道を阻むものとなる。
ラストは色々な事象がうやむやの感があった。あれだけスケールが大きいのだから、それ相当のエンディングであってほしかった。

2009/10/04

こういう絶望的なものが好きなのです
でもお話なので
絶望的でも終りがあるので
雪穂の最後の台詞がもう
余りにも抉ってくるので
さぞ美しいのだろうなぁと

亮二は私の大好きだったあの人に演じてもらいたいなぁ

素晴らしいなぁ

2009/10/04

出版社/著者からの内容紹介
悪の吹きだまりを生きてきた男。理知的な顔だちの裏に、もう一つの顔を持つ女。偽りの昼を生きた二人の人生を、“質屋殺し”を追う老刑事の執念に絡めて描く。ミステリーの枠を広げた一大叙事詩。

2009/10/04

『幻夜』のあとに読んだので、なるほどね〜と
思うことばかりでした。でもほんとによくできているなと
生意気ながら感心してしまった。

2009/10/07

「幻夜」で残った疑問が、全部解けたかどうか・・ともあれ、順番は逆になりましたが、主人公の少女時代からを知る事が出来ました。やっぱり凄まじい内容、この登場人物だけは助けてやってとお願いしたくなります(^^;
ほのぼの派である僕にとって、こういう勧善懲悪どころか、悪い奴が強いって内容はしんどいんですけど、レベルの高さは認めます。この作品も、背景でその年代」の流行だけじゃなく、初期のパソコンやカードなんかの仕組みが出てきて懐かしかった。それにしても、もう少し心暖まる作品ないか探します(笑)

2009/10/04

人間の心の闇をこれでもかというくらいに描ききっている

それだけはやめて、という最悪のケースにストーリーは展開していきます

引き込まれた
大変分厚い本だけどそれを感じさせません

冷たくて悲しい物語

2009/12/06

　廃墟ビルの中で起きた一つの殺人。その被害者の息子と「容疑者」の娘の周りで起きる様々な犯罪。しかし、何の証拠もなく、２人にはつながりがないように見える・・・。
　主人公の２人の心理描写を一切せず、周りの人間を描くことで２人の行動を描いています。２人の心の内がハッキリしない分、恐ろしさが感じられます。厚い本ですが、続きが気になりあっという間に読み終わりました。しかけられた伏線がつながり、２人の「犯罪」の全体像が見え始めてくる・・・というところで終わったように思います。悲しい結末だなぁ。

2009/10/04

08/04/04読了
東野圭吾に少しがっかりしたと知人に話したら、複数の人たちがこれを薦めてくれた。
確かにおもしろい。
ちょっとしたことが後で「あーー、あれがこうなってるんだ」と驚く、それがおもしろくて細かなところまで後々まで記憶しておこうと思いながら読み進められた。うまい。
周りの人たちのお薦めだけあって、これでまた東野圭吾を読んでみようと思い直した一冊。
しばらく時間をおいて、また読み直したいと思う。