村上朝日堂ジャーナル うずまき猫のみつけかた の商品レビュー
村上春樹のなんでもない日常を描いたエッセイ。 小説を読んでいるとものすごく文学的な人のようなイメージを受けるが、意外と庶民的で普通の人だということが分かった。 時々載っているアメリカの人々や土地の描写や写真により、アメリカに対する自分のイメージを修正させられたり、共感させられたり...
村上春樹のなんでもない日常を描いたエッセイ。 小説を読んでいるとものすごく文学的な人のようなイメージを受けるが、意外と庶民的で普通の人だということが分かった。 時々載っているアメリカの人々や土地の描写や写真により、アメリカに対する自分のイメージを修正させられたり、共感させられたりで面白い。
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"「うずまき猫」はうまくみつかりましたでしょうか?” あとがきの最後の一文を読んだとき、それまでおもしろいおもしろいと読んでいたのが一気にはっとさせられた。夢中になって読みふけっていたその時は、うずまき猫はうまく見えなかった。 少したって考えると、日頃の出来事や思い考え...
"「うずまき猫」はうまくみつかりましたでしょうか?” あとがきの最後の一文を読んだとき、それまでおもしろいおもしろいと読んでいたのが一気にはっとさせられた。夢中になって読みふけっていたその時は、うずまき猫はうまく見えなかった。 少したって考えると、日頃の出来事や思い考えていることの「うずまき」のなかで「小確幸」を探しみつけることなのかなと思った。それがこの話を一層おもしろくしているのだなぁ。
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村上春樹のケンブリッジ滞在記。プリンストンでの『やがて哀しき外国語』の続編。あとがきにも書かれているが、前者が真面目にアメリカに取り組んでいたのに対して、こちらは随分と肩の力が抜けている。それだけアメリカ滞在にも慣れてきたということか。軽妙洒脱な村上節が楽しめる。彼の言う「小確幸...
村上春樹のケンブリッジ滞在記。プリンストンでの『やがて哀しき外国語』の続編。あとがきにも書かれているが、前者が真面目にアメリカに取り組んでいたのに対して、こちらは随分と肩の力が抜けている。それだけアメリカ滞在にも慣れてきたということか。軽妙洒脱な村上節が楽しめる。彼の言う「小確幸」があちこちに散見され、きっと楽しいアメリカ生活だったのだなと思わせる。もっとも、車を盗まれたりしているから、それなりに波乱万丈ではあったのだろうが。また全体的に平穏な生活を反映して、猫の話題も多い。絵は安西水丸、写真は陽子夫人。
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それなりにハルキストなわたしですが 村上さんはわけわかんない小説よりも エッセイがなんと言っても好き。 悪口の翻訳のところなんか にやにやしながら読んじゃった。 チャーミングで物知り(おたく?)な おじさまとお酒を飲んでる気分になれる。 そんな夜の帰り道は どんなにうまくい...
それなりにハルキストなわたしですが 村上さんはわけわかんない小説よりも エッセイがなんと言っても好き。 悪口の翻訳のところなんか にやにやしながら読んじゃった。 チャーミングで物知り(おたく?)な おじさまとお酒を飲んでる気分になれる。 そんな夜の帰り道は どんなにうまくいかないことがあったって きっとお月様がまんまるで スキップなんかしながらご機嫌で帰れる。
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訳あって再読。 村上エッセイはほんと肩の力が抜ける。 水丸さんの絵も奥様の撮った写真もほのぼの感を増してくれる。 疲れた時に読み返すのにちょうどいい。
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海外旅行の移動中やホテルで、読んだ。 我ながらいい本えらんだなぁ。 1993-95年のケンブリッジ滞在記。 写真のピントのあわせかたがステキだ。 中華料理アレルギー、草食、猫が喜ぶビデオについてのレポート、学生時代飼っていたピーターのこと、スカムバッグ、ドラッグ、車が盗まれたこと...
海外旅行の移動中やホテルで、読んだ。 我ながらいい本えらんだなぁ。 1993-95年のケンブリッジ滞在記。 写真のピントのあわせかたがステキだ。 中華料理アレルギー、草食、猫が喜ぶビデオについてのレポート、学生時代飼っていたピーターのこと、スカムバッグ、ドラッグ、車が盗まれたことについてなど。 奥さんといい関係なんだなあ。 そしてすぐに下ネタ想像する。ふん。 村上春樹って意外とふつうの人なんだねって思える。そんないっさつ。 息抜きにどうぞ。
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村上さんの猫の好きなことよ。かわゆ。 他のエッセイより嫌味がなくてのほほん。軽くて楽しいなあ~ゆっくりした生活したくなる。ふぁっく。
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あたまのなかがこんがらがってきた時に、ちょっと息抜きのつもりでぼちぼち読んでいた本。 村上春樹のアメリカ生活をちろちろと書き流したエッセイ。 猫の写真がかわいい。でもよくみんなこっち向いてるよなぁ……僕が猫の写真を撮ろうとすると、必ずそっぽ向かれちゃうのだけど。
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結局ケチなんじゃないかと言われそうだけど、決してそういうのではない。生活の中に個人的な「小確幸」(小さいけれども、確かな幸福)を見出すためには、多かれ少なかれ自己規制みたいなものが必要とされる。たとえば我慢して激しく運動した後に飲むきりきりに冷えたビールみたいなもので、「うーん、...
結局ケチなんじゃないかと言われそうだけど、決してそういうのではない。生活の中に個人的な「小確幸」(小さいけれども、確かな幸福)を見出すためには、多かれ少なかれ自己規制みたいなものが必要とされる。たとえば我慢して激しく運動した後に飲むきりきりに冷えたビールみたいなもので、「うーん、そうだ、これだ」と一人で目を閉じて思わずつぶやいてしまうような感興、それがなんといっても「小確幸」の醍醐味である。そしてそういった「小確幸」のない人生なんて、かすかすの砂漠のようなものにすぎないと僕は思うのだけれど。 *・*・*・*・ 福岡からの帰りで読む。村上さんてエッセイほんと面白い! こういう海外暮らししてみたいよねぇー
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国語の先生に、「村上春樹を読むならエッセイから」と云われて、とりあえず買ってみた1冊。理由は単純で、わたしが猫好きだから。 読んでみると、確かに作品の端々に村上さんの思想が転がっているのだけれど、結構フランクな感じで、想像していた「村上春樹」とは少し違った。 くだらないことも云う...
国語の先生に、「村上春樹を読むならエッセイから」と云われて、とりあえず買ってみた1冊。理由は単純で、わたしが猫好きだから。 読んでみると、確かに作品の端々に村上さんの思想が転がっているのだけれど、結構フランクな感じで、想像していた「村上春樹」とは少し違った。 くだらないことも云うしね(笑) とても読みやすいです。
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