「分かりやすい表現」の技術 の商品レビュー
もともと、人工知能の研究を通して、脳の学習をしていた著者がかいた、「わかりやすい表現」の技術。 著者がいう「わかりやすい」とは、 ・脳内の整理棚のどの棚に「受け取った情報」を入れればいいのかがすぐに分かり ・あとで脳内の整理棚にいれられた「受け取った情報」を取り出しやすい ...
もともと、人工知能の研究を通して、脳の学習をしていた著者がかいた、「わかりやすい表現」の技術。 著者がいう「わかりやすい」とは、 ・脳内の整理棚のどの棚に「受け取った情報」を入れればいいのかがすぐに分かり ・あとで脳内の整理棚にいれられた「受け取った情報」を取り出しやすい という状態だ。 だから、情報を表現する側は、相手の脳内ボックスに入りやすいように情報を加工して届ける必要がある。 たとえば、事例がわかりやすいのは、受け取った情報を脳内のどの棚に入れればいいかがわかるからである。 後半では、「わかりくい表現」の原因を16個並べ、それぞれに対して、「なんでわかりにくいのか?」を論理的に説明している。 たとえば、「受け手の熱意を読み違えている」「複数解釈ができてしまう」「ガイドの欠如」「大前提の説明もれ」などだ。 リモートワーク中は、文章や図で人にわかりやすい表現で伝えられるかが意志疎通の点では重要なので、書いてある「わかりにくい表現」をしないように、表現を磨きたい。
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そっか!分からないのは僕だけじゃなかったんだ! 「案内板」もそう、「説明書」もそう、世の中は分からないものだらけ。 この本を読むまでは、何ら疑問を持つことなく「分からないもの」に触れてきました。 確かに、言われてみれば世の中 分からないもので溢れている。 「分からないもの」を、い...
そっか!分からないのは僕だけじゃなかったんだ! 「案内板」もそう、「説明書」もそう、世の中は分からないものだらけ。 この本を読むまでは、何ら疑問を持つことなく「分からないもの」に触れてきました。 確かに、言われてみれば世の中 分からないもので溢れている。 「分からないもの」を、いかに「分かる」にするのか、そのルールが詰まった書籍です。
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そりゃそうだよね、と思う内容が多い。しかし、会社勤めしていると、こういう当たり前の表現ルールを守れない人があまりに多い。
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こうやって読むと、当たり前のことがほとんどだが、全てに気を配るのはなかなか大変なことだと思う。重要な場面では一度立ち止まって、何か足りないものは無いか、できることは無いか、この本を思い出して確認することが大切。
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ソフトウェア工学の専門家&英語教授のエキスパートが書く、分かるということについて。理系の人の書く本だからか、非常に入ってきやすい。分かるということがどういうことなのか、ルールを持って示してくれる。人に情報を伝え、動かすというビジネスには必須の技術をサポートしてくれる。 以下注目...
ソフトウェア工学の専門家&英語教授のエキスパートが書く、分かるということについて。理系の人の書く本だからか、非常に入ってきやすい。分かるということがどういうことなのか、ルールを持って示してくれる。人に情報を伝え、動かすというビジネスには必須の技術をサポートしてくれる。 以下注目点 ・分かりやすいとは分かるという状態になりやすいこと。 ・複数解釈できるものは、分けにくいため、分かりにくい。
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小生の関心の一つの、文章術に関連して買った一冊。 小生の悩みの一つに、考えてることが伝わりにくいということがある。 そのため、分かりにくい理由を腑分けしていくためにこの本を参考としたが、これは文章ではなくて表現についての本であった。 実例が写真で載っているのだが、NHKのテキス...
小生の関心の一つの、文章術に関連して買った一冊。 小生の悩みの一つに、考えてることが伝わりにくいということがある。 そのため、分かりにくい理由を腑分けしていくためにこの本を参考としたが、これは文章ではなくて表現についての本であった。 実例が写真で載っているのだが、NHKのテキストや道路標識などのレイアウトについてが問題となっていて、ビシバシ喝を入れていく。 分かりにくくしている原因を明らかにして、解決策となるルールを提示していく。 小生が参考になったのは、読み手のレベルを低く想定して書こうというもの。 これは実は暗い体験がある。難しい専門用語、と言っても高校生でも知っていそうな平易なモノだが、を会話に使いまくっていた時、「生意気だ」と酷くバッシングを受けたのでした。極めつけは『難しい言葉を振りかざすのは、弱い自分を隠すために武装してるだけのバカ』『知識は語るものではなく人助けをするためのもの』などなど述べたてて非難されることとなりました。 小生としましては、医者など目上の人から敢えて易しい言葉に直して説明されてるときに、「この程度のことは知ってるよ。舐めてんのか」と内心思っていた口でしたから、この反論にはビビりました。 著者は、読み手はえらくバカな人間であると想定して書くのがいいんだよ、とルールを提示。例として子供を相手にした表現ならば、誤解が一切生まれずストレスフリーに読めるのだそうです。 実際、本質的な大事なことは、難しい言葉で表す必要はないかも知れません。ロールズなどの著作も大変平易で明快な記述で有名です。ですから、バカを想定するかは置いといて、易しい表現で伝える、という原則は正しいのかも知れません。 内容紹介 マニュアルはなぜ分かりにくいのか? 右か左か迷わせる交通標識。庶民には理解不能な法律条文。 初心者にはチンプンカンプンのマニュアル。 何が言いたいのか分からない上司の話……。 世の中にあふれる「分かりにくい表現」の犯人をつきとめ、すっと分かってもらえる「情報発信のルール」を考える! 目次 第1章 「分かりにくい表現」がいっぱい! 第2章 「分かりやすい」とはどういうことか 第3章 「分かりにくい表現」の主犯たち 犯人1 親切心の欠如 犯人2 「受け手」のプロフィールの未定義 犯人3 受け手の熱意の読み違い ほか 第4章 「分かりやすい表現」のルールブック チェックポイント付き ルール1 おもてなしの心を持て。 ルール2 「受け手」のプロフィールを設定せよ。 ルール3 「受け手」の熱意を見極めよ。 ほか
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佐藤優氏と池上彰氏の「僕らがやっている最強の読み方」で紹介されていたので購入しました。 本書で「分かる」とはどういうことかが解説されています。それは、情報が脳内で整理されているということであると。つまり、情報が自分の持っている情報の構造と照合され区分けされた状態であると書かれています。 そのため「分かりやすい」説明をするためには、受け手が整理しなくても済むように、伝え手が整理して伝えれば良いのだと分かりました。 本書は様々な例を提示し、なぜ「分かりにくい」のか説明されています。読んでいて当たり前だと感じることでも意外と自分はできていなかったことに気づかされました。例えば、「おもてなしの心を持て」という相手にできるだけ分かり易いように情報を整理して伝えるという基本中の基本すらやる気がなかったと気づき反省しました。 また「受け手の熱意を見極めよ」という受け手の関心の程度を想像することは今まで考えていなかったので参考になりました。確かに、受け手が熱意をもって見る・聞くのか、つまらなかったらやめようと思って見る・聞くのかによってこちらの伝え方が大きく変わってくるなと思いました。 巻末に分かりやすい表現をするために16のルールが最後に載っているので、プレゼンやマニュアル作成の際には、その都度確認に使えるので役に立ちそうです。 内容はこんなのあるあると思って楽しみながら読めました。改善例を提示されたときのハッとした気づきが得られると思います。
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案内の看板や商品の説明書、公国や連絡のメモなどの中から、誤解を招きやすい表現の例を数多く上げて、気を付けなければいけない点について解説している本です。 ふだん何気なく見過ごしてしまうような例が多いのですが、ヒューマン・インターフェイスという観点からさまざまなものを見直してみると...
案内の看板や商品の説明書、公国や連絡のメモなどの中から、誤解を招きやすい表現の例を数多く上げて、気を付けなければいけない点について解説している本です。 ふだん何気なく見過ごしてしまうような例が多いのですが、ヒューマン・インターフェイスという観点からさまざまなものを見直してみると、世の中の至るところに改善すべき点があること気づかされ、興味深く読みました。
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1999年刊行。 ① 日常生活における自然発想に逆らわない。 ② 欲張るな、場合によっては詳細を捨てよ。 とりあえず、ここだけは最低限抑えたい。 本書には、大事・強調したい箇所の目立たせ方も書いている。改行・項目分別方法など…。
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先に「分かりやすい文章の技術」を読みました。 最後に刊行された「文章の技術」が濃かった分、繰り返し文句が多く、あまり吸収する部分はなかったですが、「そうそう!」と納得する部分は大いにありました。 インストラクターには、プロフェッショナルよりも中級ぐらいの人が、初心者の分からないを分かる。とありました。 まさに私が友人にパソコンを教えていたとき、 「だからプロパティを~」「プロパティってなに」 「だからアカウントを~」「アカウントってなに」 こんな感じでした。 それ以降、掘り下げて掘り下げて、図を入れて…と、説明のための工夫をしていたら、さらにパソコンが上達て、一石二鳥の成長を遂げました。 P90の日付の違反例で、「04-05-98」だと、4月5日なのか、5月4日なのかわからないから、「04-MAY-98」という表現しましょう。とありました。 でもこれって、英語ができない親、祖父母世代はもっとわからなくないか?と思いました。 また、P61の例題でウォータープルーフの説明がありましたが、結局ウォータープルーフってなんだ?と、本書と関係ないことがひっかかって、「きっと、分かりやすい表現の技術の本なんだから、どういう意味か書いてるよな?」と、読み返しましたが書いておらず…。うーん。 確かに、「水がかかることを想定した」「そそっかしい人を想定した」とは書いてましたが、それが結果、「防水加工のこと」とは書かれていなかったので、おや?っとなりました。 ウォータープルーフ自体の説明がメインの話ではなかったですが、同シリーズの、「分かりやすい文章の技術」に、「たった一行でその著者の信頼を失った」とありましたが、これもまあ言ってしまえば「たった一言(ウォータープルーフとは結局は防水加工のことですよ。と)書いてなかったことで、信頼を少し落とした」と思いました。 P98の例題で、先に話すことが「3つあります」という表現は、就職活動でも教わりました。 聞く姿勢が整うし、因果関係を結びやすい。点と線の関係で伝わりやすいことと、3つが人間一番覚えやすいし、思い出しやすいと教わりました。 P160で「分からないのはお前がわるい。ちゃんとここに書いてあるじゃないか」と反論するために掲げられているようです。 とありました。 まさに契約書がそれです。 インターネットを契約するとき、「3,000円ですよね。じゃあ契約します」と言ったのに、請求は5,000円。「話が違うじゃないか!」と言えど、「ちゃんと契約書読んで欲しいもんだね」という態度でした。 今は、「分かりやすい表現」や、「説明」「文章」の技術も必要ですが、契約書みたいに「契約者にわかったから都合が悪い内容が書かれている」ことを暴く技術も必要だと、常々思っています。
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