心臓を貫かれて(上) の商品レビュー
家族の歴史、血縁、親や兄弟。様々なものが自分を形作っているのに、それらが何かのはずみで一人の人間の人生を「殺人者」にしてしまう、読み進めるのが痛々しい、そんな本。
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20091002読了。 著者とその家族による血と涙を絞り切って作り上げたどろりとしたジュースのような本。
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何回も立ち読み段階で読了するのは無理、と諦めていたけれど、読んでみると続きが気になって一気に読み通せた。 この循環。どこで断ち切れるか。 筆者は子供を作らないことで一族の血を終わらせた。
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思春期の反抗的なゲイリーが時々見せる優しさと純粋さは、後に殺人鬼と言われるようになるとは、思えない。
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上・下。血とか因果とか。非科学的だけど人には逃げられない運命っていうものがあるのかなあと考えさせられた。
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人はこれほどまで過去に縛られなければならないのか。自分の血にこれほどまで責任を取らなければならないのか。 読む人に自分の内側を掘り起こさせる問題作。
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殺人者の家族によって語られる物語。あまりの壮絶さにノンフィクションであることが信じられない程だ。村上春樹独特の文体が読者を引き込んでいく。
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上巻と下巻の2部に別れる最初の本。読み応えはある。上巻の最初の方はモルモン教についてのさわりや、当時の歴史、家族構成の成り立ちなど必要な情報が整理されている。驚くべきことはノンフィクションであるという事。一人の殺人者をメインに、彼を取り巻く環境を実の弟が明かす真実。読んでいて、永...
上巻と下巻の2部に別れる最初の本。読み応えはある。上巻の最初の方はモルモン教についてのさわりや、当時の歴史、家族構成の成り立ちなど必要な情報が整理されている。驚くべきことはノンフィクションであるという事。一人の殺人者をメインに、彼を取り巻く環境を実の弟が明かす真実。読んでいて、永山則夫氏を思い出させられた。犯罪を起こす人(特に世間で異常ということで注目をあびる人)は家庭環境がやはり問題なのであろうか。犯罪心理学の題材にされそうなストーリーである。外国作品とあって翻訳されているが、それほど苦になるわるい訳ではない。たまに??と感じることもあるけど・・・。下巻が楽しみである。
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別の本に著者の兄の死に際の一言みたいなのが載ってて、興味が出たので読んでみた。何事も「運命」で片付けるのはあまり好きではない方だが、あまりにシビアな運命の流れに、ただただ悲しくなる。
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