地を這う虫 の商品レビュー
じっくり読むタイプの…
じっくり読むタイプの短編集。特に政治家の運転手の話が一番好きでした。どれも、地味な感じだけど深いです。
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原因はどうであれ元警…
原因はどうであれ元警察官となってしまった主人公たち。警察官時代の習慣が抜け切らない様は物悲しくもあるが、興味をそそる。ある者は過去に関わった事件から未だに開放されず、またある者は現役時代さながらにメモを付け続ける日々を送る。しかし、誰も現在の境遇を恨んではいない。本書説明書きの通...
原因はどうであれ元警察官となってしまった主人公たち。警察官時代の習慣が抜け切らない様は物悲しくもあるが、興味をそそる。ある者は過去に関わった事件から未だに開放されず、またある者は現役時代さながらにメモを付け続ける日々を送る。しかし、誰も現在の境遇を恨んではいない。本書説明書きの通り確かに矜持を保ち続ける男たちの敗れざる物語であった。
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社会の陽のあたらない…
社会の陽のあたらない人たちにスポットがあてられた短編集。主人公達は私達とどこもちがわない。みんな社会に怒りを感じている。ひきこまれました。
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全4編収録の短編集。…
全4編収録の短編集。短篇だが軽くはなく、厚みのある仕上がりになっています。
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高村の作家としての実…
高村の作家としての実力が手っ取り早く分かる短編集です。特に表題作は、ヌーヴォー・ロマンとしても(!?)読める奇怪な一編。高村は、長編よりも短編から読み始めたほうがいいと思います。
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短編集ですが、どれも…
短編集ですが、どれも読み応えありです。派手さはないですけど、重厚感があります。
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陽の当たらない場所で…
陽の当たらない場所で生きていく者たち。夜警、サラ金取立て・・。苦い、あまりに苦い。満足しているとは思えない生き方。人生の岐路で逃げたのか、諦めたのか。楽しくはないが面白い、いい話ではないが心に滲みる。なんと表現すればよいのだろう。
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なんていうか高村さ…
なんていうか高村さんにしては地味な作品ですよね。それまでスパイとか強盗とか派手なものが多かったから、でも読んでてやっぱり高村さんらしい話だと思いました。
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4作品掲載の短編集。…
4作品掲載の短編集。全ての作品が元刑事で、ある意味人生からドロップアウトした男達の其の後を描いた作品。表題作の地を這う虫が一番好き。人間だれしも虫なのかもしれない。
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元刑事を題材にした四…
元刑事を題材にした四話で構成。退職してなお残るそれぞれの性癖が印象的。
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