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群青の夜の羽毛布 の商品レビュー

3.6

91件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    33

  3. 3つ

    30

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    2

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2010/01/04

*若干ネタバレ注意 カウンセリングの話と、物語の展開を効果的に並行して伝えているのがさすがだなぁと思った。当初、カウンセリングを受けているのは主人公だと思い、中盤では母親かと思った。かとおもいきや・・・。これぞ、小説だからできる表現だと思った。 それと、最後。主人公があそこまで...

*若干ネタバレ注意 カウンセリングの話と、物語の展開を効果的に並行して伝えているのがさすがだなぁと思った。当初、カウンセリングを受けているのは主人公だと思い、中盤では母親かと思った。かとおもいきや・・・。これぞ、小説だからできる表現だと思った。 それと、最後。主人公があそこまでしなければあの家から離れられなかったということに、とても共感した。時に人は、何かと決別するために、行き過ぎる所までいってしまわなければ、どうにも自分を止められなくなる。そういう弱さを抱えながら、もがいて苦しむ様子が、心に突き刺さった。 山本文緒さんは、弱さや卑怯さ、卑屈さを抱え、ピュアで愚直すぎるほど真っ直ぐな人間を描くことに関しては、卓越していると改めて思った。

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2009/12/08

内容としては普通なんだけど、見せ方がスゴイ!! 後半~ラストにかけての展開に驚きました。 技術的にクオリティが高いんじゃないかと。 偉そうな評論家みたいだけど(笑) 感想は、一言で「怖いな」って感じでしょうか。 (2006.02)

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2009/11/17

以前に読んで 「ぞわーっ」としたが、 再読して、また 「ぞわーっ」とした。 この山本文緒的な、 ねちっこさ。 たまらなく好き。

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2009/10/28

山本文緒作品11冊目! 着実に読破中ですね。 映画になったみたいです。 さとる:本上まなみ、鉄男:玉木宏 見てみたいかも…。 さて、今回もドロドロで重いお話です。 もお、コバルト時代からは想像できない暗さ。 これは恋愛小説というジャンルで本当にいいのでしょうか。 ...

山本文緒作品11冊目! 着実に読破中ですね。 映画になったみたいです。 さとる:本上まなみ、鉄男:玉木宏 見てみたいかも…。 さて、今回もドロドロで重いお話です。 もお、コバルト時代からは想像できない暗さ。 これは恋愛小説というジャンルで本当にいいのでしょうか。 山本さんってどうしてこんなに狂った女性を描くのが上手いのでしょうか。 この怖さと世界観は山本さんにしか出せないと思います。 とにかくぶっとんでます。 今回のテーマは家族。 狂った母親から抜け出せない娘の話。 この家族…本当におかしいです。 「きれてんなぁ 毬谷さんちは」 鉄男の言葉はまさにぴったりです。 お母さんが本当に怖いです。 そしてさとるも怖いです。 この狂いっぷりについていけず、予想外の展開が多くて一気に読んでしまいました。 精神的にめちゃくちゃ疲れましたが…。 まさに山本文緒って感じの1冊でした。 読み終わった後に絶対に色んな事を考えます。 まず「家族ってなんだろう…」が頭に浮かぶと思います。 山本作品を一気に読むのはこれでやめにしようと思いました。 少しお休みを入れながら読むのが一番ですね。 そして落ち込んでいる時は絶対に読んだらいけない作家さん。

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2009/10/23

家族っていったい何でしょうね?たまたま血が繋がっているだけで、どうしていっしょに暮らしているんでしょう。―丘の上の一軒家に住む女三人。家族とも他人ともうまく関係を結べずに大人になった長女と、その恋人をめぐって、母娘の憎悪、心の奥底に潜めた暗闇が浮かびあがる…。恋愛の先にある幸福を...

家族っていったい何でしょうね?たまたま血が繋がっているだけで、どうしていっしょに暮らしているんでしょう。―丘の上の一軒家に住む女三人。家族とも他人ともうまく関係を結べずに大人になった長女と、その恋人をめぐって、母娘の憎悪、心の奥底に潜めた暗闇が浮かびあがる…。恋愛の先にある幸福を模索した、ミステリアス長編小説。

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2009/10/18

こわいとしか言いようがないです。 家族の崩壊がテーマで、なんとなく自分にも重ねて読んでしまったところもあり・・あんなやばくないけど。。 さとるの彼がなんであんなに聖人のような人なんだとふしぎだったが、最後になって分かった。だれしもなにかを抱えて生きてんだなと思った。 山本文緒や...

こわいとしか言いようがないです。 家族の崩壊がテーマで、なんとなく自分にも重ねて読んでしまったところもあり・・あんなやばくないけど。。 さとるの彼がなんであんなに聖人のような人なんだとふしぎだったが、最後になって分かった。だれしもなにかを抱えて生きてんだなと思った。 山本文緒やべぇっす。なんか沼のようにはまるっす。この暗さ、鬱さにひきずりこまれまっす。

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2009/10/04

家族って怖い。 本当に怖い。 血の繋がりだけは切っても切れない。 自分の母親&父親がこうなったら・・・・・ ホント血の気が引きます。 母親に超極細神経に育てられちゃった主人公と全てを支配しようとする母親の対立がホントに反吐が出そうになるくらい心の奥が煮えたぎります。そして何より...

家族って怖い。 本当に怖い。 血の繋がりだけは切っても切れない。 自分の母親&父親がこうなったら・・・・・ ホント血の気が引きます。 母親に超極細神経に育てられちゃった主人公と全てを支配しようとする母親の対立がホントに反吐が出そうになるくらい心の奥が煮えたぎります。そして何より怖い!! 自分の家族が嫌!!何でこんな家に生まれたの!!??って人は是非読むべし!!きっと明るく生きれます。もっと悪かったら何も言えませんが・・

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2009/10/04

大好きな作家の一人、山本文緒さん これもまぁ淡々と山本節が炸裂してました 読者に全貌をじわじわと見せて 「うわあー!」ってならせるのがまじで上手い さすがです 面白いです お母さんKOEEEEEEEEEE! でも内容あんまり好みじゃなかったな 全体的になんか、気持ち悪かったん...

大好きな作家の一人、山本文緒さん これもまぁ淡々と山本節が炸裂してました 読者に全貌をじわじわと見せて 「うわあー!」ってならせるのがまじで上手い さすがです 面白いです お母さんKOEEEEEEEEEE! でも内容あんまり好みじゃなかったな 全体的になんか、気持ち悪かったんです 胸がスッとするところが一カ所もないんです それが山本さんのすごいところなのだけど

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2010/05/27

2009.04.05. 何度目の再読か。しんどい時に読むと怖いのはわかってるのに、引きずり込まれ、物語が進むにつれ細部を思い出し、でも止められなくて。読んだ後、ずうんどぼんと黒い沼に沈んだ。落ち込んだ。すごく好き、だけど、怖すぎる。私は、ある部分ではすごくさとると似通っていて、余...

2009.04.05. 何度目の再読か。しんどい時に読むと怖いのはわかってるのに、引きずり込まれ、物語が進むにつれ細部を思い出し、でも止められなくて。読んだ後、ずうんどぼんと黒い沼に沈んだ。落ち込んだ。すごく好き、だけど、怖すぎる。私は、ある部分ではすごくさとると似通っていて、余計に怖い。こわい。 2005.07.31. 2回目だけど、けっこう忘れててどうなることやらと心配して読んだ。それにしても、壊れた家族。さとるにも、どうしても同情できない。まともなフリがうまいみつるにも。キョーレツな母にも。鉄男くん、早く逃げた方がいいよ。そして、父。う゛ーん。あのカウンセリングが、そんな複線だったとは。映画版も見てみようかな。さとるがほんじょさん。

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2009/11/28

『家族っていったい何でしょうね?  たまたま血が繋がっているだけで、  どうしていっしょに暮らしているんでしょう。』 登場人物が全員変わってる。お母さんが特に怖い。 みんな「病んでる」っていう言葉がぴったり。 怖いけど、ミステリーでもホラー小説でもはない。 冒頭の独白が誰の独...

『家族っていったい何でしょうね?  たまたま血が繋がっているだけで、  どうしていっしょに暮らしているんでしょう。』 登場人物が全員変わってる。お母さんが特に怖い。 みんな「病んでる」っていう言葉がぴったり。 怖いけど、ミステリーでもホラー小説でもはない。 冒頭の独白が誰の独白か分からなくて ちょっとミステリアス。その辺の魅せ方は上手かった。 最後の狂気がポイント。 まともに見えてた人も、結局は病んでたんだなぁと。 『すべてを思い通りにしようとした自分への罰なのだ』 どうもしっくりこなかったので☆2つ。 2001年に映画化もされたらしい。映画は是非とも見てみたい。

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