群青の夜の羽毛布 の商品レビュー
山本文緒ばかり読み過ぎた感はあるが、 主人公・妹・母親・父親・彼氏など 一人一人の人物像がはっきり描けるのがさすが。 お父さんが・・・ ちょっとぞっとする 怖くて◎
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期待以上の内容で、かなり引き込まれました。 湊さんっぽい文章の感じがあったり、「夜行観覧車」的な家族を守るための・・という内容を思い出しました。 女性が中心の話で、それぞれの心理をうまく表現されていたなぁと思います。 内容はかなり重たい感じだけど、カウンセリング調の部分が あの人...
期待以上の内容で、かなり引き込まれました。 湊さんっぽい文章の感じがあったり、「夜行観覧車」的な家族を守るための・・という内容を思い出しました。 女性が中心の話で、それぞれの心理をうまく表現されていたなぁと思います。 内容はかなり重たい感じだけど、カウンセリング調の部分が あの人だったとは!と、最後に驚きの展開になりました。 初めて山本さんの作品を読みましたが、他にも興味が沸きました。
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会社を辞めて実家で家事をするさとるは 近くのスーパーで出会った鉄男に恋をした。 厳しすぎる母親の監視下でつきあいを続けるうちに 彼と結婚してこの家に引き込むしかないと考える。 さとるはこの家から出られない理由があるから。 カバーデザイン:多田進 おそろしい… ひどく閉鎖的な親娘...
会社を辞めて実家で家事をするさとるは 近くのスーパーで出会った鉄男に恋をした。 厳しすぎる母親の監視下でつきあいを続けるうちに 彼と結婚してこの家に引き込むしかないと考える。 さとるはこの家から出られない理由があるから。 カバーデザイン:多田進 おそろしい… ひどく閉鎖的な親娘とその危険な魅力に惹かれる男。 鉄男は本当のところどこまで本気だったのかな。 怖いもの見たさだけで結婚まではできないと思うけれど それでも嘘もついていたわけだし。 いずれにせよこの少しだけずれているというところが恐い。
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教訓のような答えも 祈りのようなハッピーエンドもない 山本文緒の描き出す物語 そこにあるのは 夢物語ではなくて ずるく、うそつきで、おくびょうな 人間たちが織りなす時間 優しくて、残酷で、親しげで、孤独な。 自分自身の感情に名前が付けられないまま行動し 唐突に自覚する自...
教訓のような答えも 祈りのようなハッピーエンドもない 山本文緒の描き出す物語 そこにあるのは 夢物語ではなくて ずるく、うそつきで、おくびょうな 人間たちが織りなす時間 優しくて、残酷で、親しげで、孤独な。 自分自身の感情に名前が付けられないまま行動し 唐突に自覚する自己の正体におののくような物語です。
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清楚な雰囲気、影が薄く、人と違う雰囲気のある彼女。 そんな二つ上の女性に惹かれ付き合いだしたが、 その彼女も家族もちょっと変わっていることに気づく。 ちょっと、と甘く見たが最後、抜け出せなくなる。 怖い話だった。 山本文緒の新しい発見。 この人の作品ほかも読みたい。
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これが単純に不思議だとか面白いとか思えないのは この家族の歪みが私にとってすごく身近で、 人ごとに思えないからでしょうか? これが面白い人っていうのは、どういう点が面白いんだろう。 ミステリー調のところですか? 解説を読んでもちっとも良さが分からない。 後味の悪~い感じだけ残って...
これが単純に不思議だとか面白いとか思えないのは この家族の歪みが私にとってすごく身近で、 人ごとに思えないからでしょうか? これが面白い人っていうのは、どういう点が面白いんだろう。 ミステリー調のところですか? 解説を読んでもちっとも良さが分からない。 後味の悪~い感じだけ残って、今回も小説の内容、 しばらくしたら忘れてしまいそうな気がします。 家がめちゃくちゃで、自分はまだ子供で、 どこか自分の家だって普通だって思っていたいものなんだよね。 だからきっといつか大丈夫なんじや、そこまでやらなくても 平気なんじゃって思ってしまうものなんだよ。 そういうとき恋愛ってものすごく大事になってきて、 もうそれだけが生きていく支えで そういうのって若い男の子にはちょっと面白くて神秘的かもしれないけど 年数がたつと重いだけで、けしてうまくいかない恋愛の形なんだよね。 人の家の業まで背負って生きていくのは、愛情や同情だけでは なかなか難しいものです。 筆者は、わかっていて敢えてこれを書くのか?つまるところ自虐の一種? それとも、知らないで憧れでこれを書くの? 後者だったらちょっと許せないけどな。 私は物語は必ずしもハッピーエンドじゃなくてもいいと思っているけど で、これは結局?どうなったの?どういう意味? 疑問だけでなにも残らない。 筆者が、「男が欲しかったんだ」といわれた体験を持っているのかな。 結構びっくりしますけどね、子どもとしては。ショックですけども。 私の場合は男の名前はつけられなかったけど、 こうつけたかったんだ、とは言われましたけど。 本当に経験した人が書くのと、経験してない人がある種の興味で書くのと 結構読み手に伝わる部分も違ってくると思うので。 この筆者はどっちなんだろう…と思ったりします。
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10/05/12 私も鉄男みたいな存在が欲しいと思いました。 みつるちゃんが大好きです。 さとるは田舎で鉄男と幸せに暮らせたらいいなと思いました!
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同じく、イスタンブールの安宿にて発見。途中まで面白かったが、終盤の展開がかなり強引。そこで興が冷めた。
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これは辛い。読み終わってからも悲しい気分のままでした。この世界から早く抜け出したいと思ってしまいました。最後はああ良かったと思える本が好きなのです。でも母親が怖いと感じることはとてもよく分かります。仕事をするようになるまでの人生と言うのはかなり視野の狭い世界を生きていると思うので...
これは辛い。読み終わってからも悲しい気分のままでした。この世界から早く抜け出したいと思ってしまいました。最後はああ良かったと思える本が好きなのです。でも母親が怖いと感じることはとてもよく分かります。仕事をするようになるまでの人生と言うのはかなり視野の狭い世界を生きていると思うのです。社会に出て初めて自分の家の内情が客観的に見えてくる。私はそれを体験したので母親に逆らえない気持ちは理解できます。でも、それにしても悲しい作品でした。
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以前付き合っていた人のことを少し思い出しながら読んだ。 彼は、強さと弱さを併せ持った人だった。 と言っても、私が彼の弱さに気づいたのは、別れ間際だったけれど。 彼は、自分を守るために、相手に牙を向くタイプの人だった。 責められようものならば、先に言葉で攻撃を始める。 (彼のお母...
以前付き合っていた人のことを少し思い出しながら読んだ。 彼は、強さと弱さを併せ持った人だった。 と言っても、私が彼の弱さに気づいたのは、別れ間際だったけれど。 彼は、自分を守るために、相手に牙を向くタイプの人だった。 責められようものならば、先に言葉で攻撃を始める。 (彼のお母さんもそれについては嘆いていた) 彼について相談していた人たちみんなが口を揃えて言っていたのは、「彼は、ACだね」だった。 まさか彼が…と最初は話半分に聞いていたけれど、 私が知っている限りの彼の生い立ちを考えると、はなから否定することはできなかった。 弱さを隠すために、暴力を振るったり、誰かのせいにしてみたりする。 誰かのせいにしてるうちは、何も解決しないし、弱さと向き合う強さを持っていなければ、 いくら虚勢を張っていても、いつかはその弱さが露呈されるときがやってくる。 DVと同じでACもその連鎖に終わりはない。 それが一番恐い。 誰もが「幸せになりたい」と願っているのに、 それを手に入れることができる人と手に入れられない人がいる。 その違いは何だろう?
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