ぼっけえ、きょうてえ の商品レビュー
これは怖いわ。文章でこれだけグイグイ引き込まれるのは久しぶり。筋立ては、女郎の種明かしがされるまで秀逸。ナメラスジとかの道具立てが良い。しかし女郎自身の種明かしをされると興ざめ。楳図かずおの漫画を読みあさっていた10代の頃の記憶が、物語を楽しむ邪魔をしたかもしれない。それでもこの...
これは怖いわ。文章でこれだけグイグイ引き込まれるのは久しぶり。筋立ては、女郎の種明かしがされるまで秀逸。ナメラスジとかの道具立てが良い。しかし女郎自身の種明かしをされると興ざめ。楳図かずおの漫画を読みあさっていた10代の頃の記憶が、物語を楽しむ邪魔をしたかもしれない。それでもこの文章センスは勉強になる。構成もネタも手垢つきまくりなのに、これだけの迫力を出せるのが凄い。「男は、女や女の穴が好きなんじゃのうて、通じとる地獄が好きなんじゃろう」(ぼつけえ、きょうてえ/岩井志麻子)
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恋愛小説ふいんき語りの脚注で紹介されていたので読んでみた。 タイトルの「ぼっけえ、きょうてえ」は最高にいやな気持ちにさせてくれて素晴しい。 単にホラーじゃなくて、残酷というのもでもなくて、 ぬるっと冷たくて臭くて洗っても匂いがなかなか取れないような そんな不快なものを裸足で踏んだ...
恋愛小説ふいんき語りの脚注で紹介されていたので読んでみた。 タイトルの「ぼっけえ、きょうてえ」は最高にいやな気持ちにさせてくれて素晴しい。 単にホラーじゃなくて、残酷というのもでもなくて、 ぬるっと冷たくて臭くて洗っても匂いがなかなか取れないような そんな不快なものを裸足で踏んだような気分になれる。 それに比べると同時に収録されている 「密告函」「あまぞわい」「依って件の如し」は期待外れ。 なんとなくオチが分かってしまうし、味わいが全部同じ。 「ぼっけえ、きょうてえ」のインパクトが強いので、 これを最後に収めればよかったのにーと思った。
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夢であって欲しい現、覚めて見る悪夢。生まれながらにして、この世の不浄・穢れの一切を押し付けられ続ける遊女。自らを「鬼の子」と名乗る彼女の語る、血と汚辱に塗れた哀しき半生。おぞましき地獄絵巻。岡山弁の独特のリズムが読み手を異界へと誘う。淡々とした語り口が逆に不気味…。誰もが地獄には...
夢であって欲しい現、覚めて見る悪夢。生まれながらにして、この世の不浄・穢れの一切を押し付けられ続ける遊女。自らを「鬼の子」と名乗る彼女の語る、血と汚辱に塗れた哀しき半生。おぞましき地獄絵巻。岡山弁の独特のリズムが読み手を異界へと誘う。淡々とした語り口が逆に不気味…。誰もが地獄には堕ちたくないと願うものだが、彼女は地獄へ行きたいと云う。しかし、堕ちたくはなくとも、どんな処か?と覗いてはみたい…などと考えてしまっている私も又、地獄の鬼の一匹かも知れない。人の業の深さを思い知らされる、きょうてえ(恐い)短編集。
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ぼっけえ、きょうてえ。 岡山の方言で “とても怖い” という意味。 女郎が古い岡山弁で、自分の半生をヒタヒタと語る。 岡山の北の方で育った私は、高校生の頃にこの本を読みました。 岡山の北は貧しい者が多く、豊かな南の街へ女郎に売られていく。 物語の端に語られていたことが何だ...
ぼっけえ、きょうてえ。 岡山の方言で “とても怖い” という意味。 女郎が古い岡山弁で、自分の半生をヒタヒタと語る。 岡山の北の方で育った私は、高校生の頃にこの本を読みました。 岡山の北は貧しい者が多く、豊かな南の街へ女郎に売られていく。 物語の端に語られていたことが何だか心に引っかかって残ったのを覚えています。 そう、たしかに北は田舎で貧しい。 岡山の南北問題に思いを馳せながら読みました。 岡山のカリスマ・岩井志麻子の作品。 そこそこエログロい。
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「ぼっけえ、きょうてえ」・・岡山地方の方言で「とても、怖い」の意 -きょうてえ夢を見る? 悪夢に悩まされる客に、女郎が語る、寝物語。 第6回日本ホラー小説大賞受賞作品です。 方言で語られる、子潰し婆と呼ばれる堕胎専門の産婆の娘として生まれた女郎の身の上話。正に、生まれなが...
「ぼっけえ、きょうてえ」・・岡山地方の方言で「とても、怖い」の意 -きょうてえ夢を見る? 悪夢に悩まされる客に、女郎が語る、寝物語。 第6回日本ホラー小説大賞受賞作品です。 方言で語られる、子潰し婆と呼ばれる堕胎専門の産婆の娘として生まれた女郎の身の上話。正に、生まれながらにして地獄のようなくらしは、グロくて、ストレートに怖い。表題作を含む、4つの短編はみな、自身の境遇に流され、抗うことのできない女の悲哀と、それゆえの情念が、重く垂れ込めていて、身の回りにずっしりとのしかかってくるようだ。
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岡山の方言で綴られた短編集だけど、そっと近くで 囁かれているようで恐ろしい。 短いストーリーの中でも、引き込まれる文章が 素晴らしいです。 ホラーというか、怪談のような、身近な感じがします。
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薄気味の悪い話、けれど意外な読後感。彼女の抱く、あまりにもささやかな夢、その情景がまぶしくて切なかった。 【あらすじ】岡山の遊郭。穢れの中で淡々と生きてきた女郎の半生が、閨の闇で語られる。表題は「とても、怖い」の意味。
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第6回日本ホラー小説大賞と第13回山本周五郎賞。 「すごい、怖い」という意味。 短編集のひとつなので、これだけを読むのならアッという間。 だけども、短いな。物足りないな。という思いはしなかった。 なぜなら、文章が岡山弁による女郎屋の女郎の一人語り式なのだ。 眠れぬ客にせがまれ...
第6回日本ホラー小説大賞と第13回山本周五郎賞。 「すごい、怖い」という意味。 短編集のひとつなので、これだけを読むのならアッという間。 だけども、短いな。物足りないな。という思いはしなかった。 なぜなら、文章が岡山弁による女郎屋の女郎の一人語り式なのだ。 眠れぬ客にせがまれつつの身の上話。 標準語であるなら、もしかして物足りなさあったのかどうか・・・ しかし、耳慣れしてない岡山弁は昔の文学を読むぐらい真面目に読まないといけなかったからね。 けど、岡山弁での妾(女郎)の語り口は、ねっとりとした怖さとエロさが 両立して、この本の価値をあげたのでしょう。 そして、これはホラーってことなんですけど ホラーだと気づいた時は怖くない。 これホラーなのかなー・・・?と読んでる間が怖い本でした。 ホラー要素の部分よりも、その時代。その地方の人々。その風習。 そんなんが怖いんです。結局怖いのは、人間なのね。ってことかな。 ( ・_ゝ・)<楳図かずおの世界っぽぃ。
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人間がおどろおどろしい。 本当に怖いのは妖怪ではなく人間だ。 性善説がぶっとぶえぐさ。おおきょうてえ
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この本の中の絶望や恐怖は 日本に、当たり前に存在する。 だから余計、どうしようもない気持ちになる。
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