ご冗談でしょう、ファインマンさん(下) の商品レビュー
ノーベル賞受賞の天才物理学者、ファインマンさんのエッセイ。 ファインマンさん大好き!になった。 物理が大好きで好奇心がめちゃくちゃ旺盛で頭が良くて、チャーミング。 興味の幅広さにもびっくり! 読んでよかった。読後、視界が明るく広がった感じがした。
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「~、ファインマンさん」のシリーズ。女好きでいたずら好きでウィットに富んでいてかつ気取っていない、人間味溢れる数々のエピソードには誰もが思わず微笑んでしまうだろう。チャレンジャー事故のロジャース委員会での立ち振舞いは自然科学に魅せられた者の鑑であり、権威を排することに徹底していた...
「~、ファインマンさん」のシリーズ。女好きでいたずら好きでウィットに富んでいてかつ気取っていない、人間味溢れる数々のエピソードには誰もが思わず微笑んでしまうだろう。チャレンジャー事故のロジャース委員会での立ち振舞いは自然科学に魅せられた者の鑑であり、権威を排することに徹底していたこともまた、科学とそれに携わる者の存在価値を再認識させる。こういう男が現実にいて、汚い言葉遣いで正しいことを主張しまくったり、ノーベル賞を取ったり、日本の旅館で畳や布団に感動したり、離婚したり再婚したり、子供ももうけたり、ボンゴを叩いてカーニバルに出たりしていたんだなぁという、個人的には極めて好ましい想像はしかし、広島と我が故郷である長崎を人の尊厳ごと焼き尽くしたという、極めて受け入れがたく許しがたい事実とのコントラストになる。マンハッタン計画に加担した悪魔達の一味にして、自然科学の理解の仕方を革新した量子力学の申し子。病弱の妻を看取りながら、人類史上最悪の兵器を開発するという矛盾。科学技術は、有益で残酷で面白くて悪用もできる、あらゆる意味で皆に平等であることを彼の人生は突き付けてくる。喜ばしくも腹立たしく、悲しくも明るくも読める。矛盾を包含して理解することこそ、今と未来を生きる現代人に必要なことなのかもしれない。
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人はここまで自由に、そして科学に対して誠実に生きる事が出来るのか。そんな衝撃を受けた本でした。 これから読む方は、〈上〉に収録されたものを含め、各章を読んだ上で最終章の『カーゴ・カルト・サイエンス』を読んで欲しいなと思います。 ちゃらんぽらんにすら見えてしまうファインマン氏...
人はここまで自由に、そして科学に対して誠実に生きる事が出来るのか。そんな衝撃を受けた本でした。 これから読む方は、〈上〉に収録されたものを含め、各章を読んだ上で最終章の『カーゴ・カルト・サイエンス』を読んで欲しいなと思います。 ちゃらんぽらんにすら見えてしまうファインマン氏の自由さと、読み進めるにつれて感じ取れる常人離れした芯の強さ。訳者さんの後書きでのファインマン氏の台詞を改変して感想を述べると「見たか、自分。いや驚いた、ひたすら物理で遊んでいるんだからな。それで楽しんでいるんだ。よくしたもんだな!」といったところ。 本当に読んで良かった……!
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上巻の方が面白かった。意外と抽象的なことを独自で方法で具体的なことに置き換えて思考しているのが印象的だった。
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上巻は物理学者ファインマンの特徴が述べられていたけど、この下巻では教育者ファインマンの視点が多く述べられていた。 ファインマンは本当に教えることが好きで、それに誇りを持っているんだなと。有名なファインマン物理学も、いつか読めればいいと思う。 最終章の『カーゴ・カルト・サイエン...
上巻は物理学者ファインマンの特徴が述べられていたけど、この下巻では教育者ファインマンの視点が多く述べられていた。 ファインマンは本当に教えることが好きで、それに誇りを持っているんだなと。有名なファインマン物理学も、いつか読めればいいと思う。 最終章の『カーゴ・カルト・サイエンス』は、科学に携わるすべての人に必読な内容だと思う。本当の科学と偽物の科学を隔てるものは何か、真に評価され、結果が出る科学とは何かが語られている。
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ノーベル物理学賞を受賞したファインマンさんの愉快な日常。好奇心のかたまり。(三角尚治) 日本大学図書館生産工学部分館OPAC https://citlib.nihon-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&...
ノーベル物理学賞を受賞したファインマンさんの愉快な日常。好奇心のかたまり。(三角尚治) 日本大学図書館生産工学部分館OPAC https://citlib.nihon-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=1000164146&opkey=B169881795995686&start=1&totalnum=2&listnum=0&place=&list_disp=20&list_sort=0&cmode=0&chk_st=0&check=00
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アニメ一休さんが、とんちで新右衛門さんや桔梗屋を翻弄するのとおんなじ感じ。ファインマンさんの面白とんちで周囲を翻弄したよーエピソードが上下巻続く。
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当たり前と思い込み思考停止しているような物事を、本質まで掘り下げて、実用的に理解することをあらゆる角度から切り込んでいく。ハッとさせられる本。
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歌ったり踊ったり絵を描いたり教科書選定委員会に入ったり、と多彩な人だなあ。 物理学について、どういう経由で思いついたのか、などを知りたいと思ったが……そういうことにはあまり触れておらず、日常と生き方について書かれた本であった。 ブラジルの学生にそれは知識を丸暗記しているだけであっ...
歌ったり踊ったり絵を描いたり教科書選定委員会に入ったり、と多彩な人だなあ。 物理学について、どういう経由で思いついたのか、などを知りたいと思ったが……そういうことにはあまり触れておらず、日常と生き方について書かれた本であった。 ブラジルの学生にそれは知識を丸暗記しているだけであって、自分が言っていることすらきちんと理解できてない、という指摘があったが、正直ぎくりとした人は多いのではないか。 考えること、理解すること、は覚えることより難しい。 教科書にも使えない、正しくない、と大激怒するが……そんなファインマン教授なら初歩的な数学や化学をどう説明して教えようとするのだろうか……途中であまりにもお役所仕事にばからしくなって辞めてしまうのだが、採点する側ではなく、つくる側に是非まわってほしかったなあ。 丸暗記ではなく、理解が深い物理学者が、小中学校レベルの数学と化学でどんなアプローチで物理を取り入れて学ばさせただろうか、その本、読みたかった。
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サンバに参加したり絵を書いたり教科書のレビューをしたりドラムを叩いたりとノーベル賞を受賞した物理学者としては多彩なチャレンジのエピソードが面白い。 日本の宿に泊まって風呂に入ろうしたら湯川教授と出くわすエピソードには驚いた。ノーベル賞受賞してからもブレないキャラが印象的で、これ...
サンバに参加したり絵を書いたり教科書のレビューをしたりドラムを叩いたりとノーベル賞を受賞した物理学者としては多彩なチャレンジのエピソードが面白い。 日本の宿に泊まって風呂に入ろうしたら湯川教授と出くわすエピソードには驚いた。ノーベル賞受賞してからもブレないキャラが印象的で、これこそファインマンだなと思う。 『正直言って僕はノーベル賞など、本当にもらいたいとは思っていなかったのだ。だから欲しくないものに礼など言えた義理ではない』
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